被災地を離れられない理由 | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

被災地を離れられない理由

7/25(水) 中越沖地震の被災者の人たち。。。テレビに映し出される映像は、いつも大きい体育館に敷物を敷いただけのところで、寝起きしたはる映像ばっかり。。。ダンボールとか卓球のネットとかで、仕切りをしてせめて着替えが出来るぐらいにプライバシーが守れないものか。。。と思ってしまう。。。まして、これから暑い夏や。。。扇風機だけで、あんな生活続けてたら、年寄りは保たんで。。。気の毒に。。。

 この手の災害が起こったら、日本なら、いつも、その地域の学校が避難場所になる。。。つまり、地域でまともな耐震強度がある建物は、学校ぐらいで、古い家は、みんなお粗末な家ばかり。。。日本の伝統的な木造家屋はやっぱり弱いね。。。。

 テレビを見ていたら、日本の家というのは、台風に飛ばされないように重い瓦で建物を押さえつけて保たすという発想で作られているのや。。。ところが、この瓦の重さが今回の地震では仇になった。。。瓦の重みで、建物がいとも簡単に潰れてしまったんや。。。キラーパルスと言われる、建物を一気に不安定にしてしまうような微妙な周期の揺れもあったんやろうね。。。自分の永年住み慣れた家に押しつぶされて死ぬなんて、亡くなった方は、想像も出来ひんかったやろうね。。。。

 米国でもハリケーンの被害やどの天災の時は、不思議と、日本と似たような、こんな映像はテレビで見たこと無いと思わないか。。。これって、農耕民族の日本人と、狩猟民族の欧米人の違いだと思うな。。。日本人は、避難する時も、その地域の人たちがみんな一緒に避難する。だから、まとまった避難所が必要になるんや。。。欧米人は避難するのに、てんでバラバラに避難するのやないやろうかね。。。親元とか親戚などを頼ってね。。。人によっては、新天地に引っ越す人も多い。何にも、天災の起こってしまった土地にしがみつく必要が無いからね。。。狩猟民族は移住して暮らす人たちやからね。。。

 実は、今回の事でも、よくよく考えたら、県や国が、上越やら新潟などの近隣地域のビジネスホテルや旅館などを借り上げて被災者の人にほとんど無償で入れてあげたら、こんな大層な事はせずに済んだのやないか。。。と、おっしゃる人が多い・・・。確かに、冷静に見ればそう、思ってしまう。でもね。これには、微妙な問題が関わっているのや。。。まして、人の不幸に付け込んで、ボランティアを装った空き巣が出てきたりして、おちおち避難生活を遠い土地で送れない。。。という部分もあるようやしね。。。

 自衛隊やらの設備の中には、テントであったり、ベッドであったり、いろいろ有るのやないかね。。。イスに座れない生活をしていると、エコノミークラス症候群などになってしまう人も増える。前回の新潟地震でも4人もこれでやられたやんか。。。何か学習出来たところがあったはずやのにね。。。

 災害の避難で、一番難しいのは、避難生活の質やと思うんや・・・。家が全壊して、避難生活が長期化することが判ればなおさらや・・・。難民状態になった人を、行政は、援助物資の配布やら、被災者サービスを効率よく、やりたい・・・という、行政側の都合で、被災者を出来るだけ一カ所に固めようとする。。。実は、これに問題が多いんや。。。

 被災してスグは仕方ないけれど、しばらくしたら、被災者は、より、まともな環境で過ごしたいという欲求は起こるはずや。。。風呂は入りたいし、着替えが欲しい。まともな食事がしたいし、煙草や酒などの嗜好品も、我慢できなくなる。だから、被災者は出来たら近隣の被害のないところに一時、行きたいというのが本音やないやろうか。ただ、自分の家も心配だから、そんなに遠いところは嫌やろう。。。だから、本当は、人をまとめるのやなくて、分散させた方が、より快適な被災生活が確保出来るはずや。それは、確かに道理ではある。。。

 被災地に行くと悲惨やけど、隣町は意外と普通の生活が出来ている・・・大きなギャップのあるケースがほとんどやからね・・・。問題は、被災地を離れる人への情報の問題やと思うんやね。。。仮設住宅の申し込みがいつから始まるとか、知人の消息とか。。。こんなのをうまく受発信できる放送局であったり、インターネットのサイトなんかが、うまく機能すれば、かなりの問題が解決できるのに・・・と、思うんや。。。

 ある日突然、住む家を失ったというショックは、実は、想像を絶するものやと思う。身体が十分に動けないお年寄りの人なら、尚更や。。。もう一度家を建て直す気力も資金力もない。。。そんな人がほとんどやと思う。。。そんな人たちに、国や行政が、どれだけ暖かい手をさしのべることが出来るか。。。震災復興は、実は、このテーマが常につきまとうんや。。。神戸の時も、そうやった。仮設以外に行くところのない人たちを、自立せえと、いくら言っても無理な話や。。。そんな人たちは、社会全体で、しばらくは、面倒を見るしか方法が無いやんか。。。

 ところが、その人たちへの援助をあまりにも無制限に、無期限にやり続けたらどうなる。。。浮浪者のオッチャンと、被災者との差は何やと聞かれて、明確な答えは出来ひんやんか。。。住宅に困っていて、そんなに大金を持っていないという点では、家が無くなること=住所不定になること=浮浪者になること。。。という図式が出来てしまう。。つまり、被災者は、その土地にしがみつくしか、生き延びる術がない・・・そういうことやんか。。。

 日本人、特に田舎の人は、自分たちの生活は、その土地の土とともにある。その土地に住むということは、今まで培ってきた地元の、良好な人間関係の中での生活が、いちばん自分にとって安心出来る、良好な精神状態でいられる・・・ということやと思うんや。。。歳を取ると、なおさら、この傾向が高い。。。年寄りをいきなり全然別の土地に引っ越させて、全く別の生活をさせるのは、可哀想なことや。。。また新しい人間関係をきづけるほど、老人はバイタリティが無いし、器用でもない。。。。新しい土地で生活出来ずに、知り合いも無く、孤独で寂しくても死んでしまう。。。そんな例は山ほどある。。。

人は、一人で生きてゆけるものではない。。知らないうちに、どなたかのお世話になって生きているもんや・・・。被災者の人たちも同じ。どうぞ、良い人間関係を保ったまま、一日も早く元の生活に近い生活が手に入れらますように、お祈りいたします。。。。