ミートホープ社長の時代感覚の甘さ | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

ミートホープ社長の時代感覚の甘さ

6/25(月) 北海道の食肉会社であるミートホープ社が、牛肉ミンチと称して、豚肉や鶏肉を混ぜて売っていた件で、波紋が拡がっている。。。この会社は、豚肉のミンチが白っぽいのを偽装するために、豚の心臓を大量に買ってそれをミンチにして混ぜていたそうである。酷い話やね。。。牛肉か豚肉かは、それを使っていたメーカーなら、見分けが付くと思っていたが、そんな小細工をずっとしとったんやね。。。

 このミートホープ社の記者会見が、ほんま、ええかげんやった。。。。社長の、田中みのるというオッサンは恐らく60歳代ぐらいやろう。。。40代の息子に諭されて、やっと本当のことを自白した。。。こんな社長の生きてきた時代は、モーレツ世代だから、少々悪いことをやっても、儲けたもの勝ち。。。という価値観やった人たちや。。。肉なんて、ミンチにしてしもたら、少々、「いきかけ」でも、ほかすような部位でも、混ぜてしもたらわからん。。。こんな方針やったんやろうね。。。

 牛肉なんて、最初は、つぶしたての新しい肉を高く売るやろ。。。その肉が売れ残ったりしたら、しぐれ煮にしてしまったたり、たれに浸けて焼肉用にしてしまったり、多かったら冷凍にしたり、業務先に売ったり、缶詰用にしたり、ハンバーグにしたり、いろいろ目先を変えて、売っておるものの代表格やんか。。。売れ残りを廃棄しているところの方が珍しいのやないやろうか。。。実際、売れ残りの肉を大量に廃棄したりしている映像をテレビなんかで見たこと無いやろう。。。コロッケに使う挽肉なんか、恐らく、最後の最後の手段。。。どうしても売れなかった肉をミンチにして冷凍したものを使っている。。。そう考えた方が自然や。。。

 この手の、悪さは、多分、全国どこの食品会社でもやっとる可能性が高い。。。ミートホープ社だけやないと思うで。。。まぁ、食肉の世界は、アメリカ産を国産と偽装したり、アメリカ産肉を廃棄するとして、保証金を税金から騙し取った事件もあったり、とかく、胡散臭い業界である。でも、こんなグレーな業界でも、何とか若い世代の経営者の人たちが、信用を立て直して行って欲しいもんやね。。。今の世の中、法令も遵守出来ないような企業は、生きて行けないのやから。。。

 今回の社長のような昭和一桁生まれ前後の年代の人たちには、一つの過信がある。自分一代で、ここまで会社を大きくしてきたという自負がある。ただ、この世代の人たちは、物の無い時代に育っている。つまり、無駄が嫌いで、悪く言えば、極端なケチンボである。自分から出すのは、舌でも出さん。。。。中小企業なら、自分の個人的な支出でも全部、会社の経費で落としてきた。その甲斐あって、小銭は残しておる。。。

 人間、少々のまとまったお金が出来ると、金儲けが趣味みたいな感覚になる。だから、法令を守ることより、自分の利益を最大限にする方をどうしても優先してしまう傾向があるんや。。。だから、今回のように、してはいけないことと、己の利益を天秤に掛けても、己の利益を最優先してしまうという、今の常識からしたら、考えられないような事を平気でやるんや。。。その結果、どうなるか。。。この会社は、ひょっとしたら、全てを失うかも知れないで。。。。そのことが、この社長には、ぜんぜん、判ってないのや。。。。息子は判っていたのやろうけどね。。。

 今回のような事件を見ていると、会社って何やと、考え直させられるね。。。社長に気遣いながら、社長の指示で豚肉混ぜました・・・と白状した工場長。。。早くから北海道庁やら、農林水産庁に、内部告発していた役員。。。自分の会社を、己の利益を最大限にするための道具であるとしか認識出来ていなかった創業社長。。。その不正を止めることが出来なかった社員達。。。この企業の社会での存在意義って、いったい何やったんやろうね。。。

 色々考えさせられたわ。。。