ちゃんとした日本人
4/13(金) げげ・・13日の金曜日か。。。クリスチャンじゃなくても、あんまり縁起の良い日やないね。。。今日は、もう1日、ホーチミン(サイゴン)泊まりです。
ここで、ちょっとは、ベトナムのことを書いておかんとね。。。この国の1970年代の戦争を知っている年代の人は、この国が、ここまでオープンで変わっていってることに、ビックリするやろうね。。日本とベトナムの関係は、とても深くて、何故か、似たところがある。国民性が勤勉であり、農耕民族であり、主食が米、真面目で、文盲率が低い。国民の教育水準も高い。。。
こんなところから、一度、中国に進出して、失敗した日本企業は、ベトナムに工場を建設するところが多いんやて。。。何と言っても、どこかの国みたいに、嘘をついたり、大げさやったり、というのが無い。。。これだけでも、昔の、日本人に似ておる。。。
最近ではVISTAというのが、流行っているという。これは、ブリックスというブラジル・ロシア・チャイナ・インドの4カ国に続いて、ベトナム・インドネシア・サウスアフリカ・トルコ・アルゼンチンが、今後、経済発展する国として、世界の金融界で注目されているという意味なのだそうである。とりわけ、ベトナムは、もうかなり上がってしまった中国より格段に安い上に、手先が器用な優秀な若い労働力があるというのが魅力的である・・・。
こんなことから、多くの日本企業がベトナムには進出していて、今回、私たちはGSユアサさんや、鴻池ロジスティックスさんや、日本ロジテムさんなどを見学させてもらう予定になっている。この国の人は、少し前の日本人に大変似ていて、とても、控えめな性格の人が多いお国柄なんだそうである。チョット昔の日本人も、照れ屋さんで、少しはにかむような、純朴な人が多かったのに、そんな日本人は、何処へ行ったのかね。。。そんな少し前の日本人に出会えるかも知れないね。。。
さて、国家の品格という本がベストセラーになった。日本人は、どうも、いつのころからか、何か、とても大切なものを、どこかに置き忘れてしまっている。。。そんな、指摘のある本やった。。。その大きな転換期になったのは、いったい、いつだっただろう・・・と、考えて、思い出して見た時、私には、1990年前後のバブル崩壊時であったような気がしてならないのや。。。それまで、日本経済は、ずっと、右肩上がりに進んでいって、国民全員が不動産屋・・・と、揶揄されるほどに、みんなが無理しても不動産に手を出した。それも、かなり投機的に。。。
そして、ある日、ある時から、今まで膨らむだけ膨らんだ風船が、パーンと音を立ててはじけた。。。これから21世紀になる2000年まで・・・。この10年は、「失われた10年」と言われたように、今までの神話が崩れ、モノの値段がドーンと下がり、世の中が泥沼のような不況になり、クビになる社員が、特別増えた。。。そして、平成不況である。。。
企業は、自らの体質を改善すべく、いちばん金のかかる人件費、つまり、社員を極端に減らして、足らない部分は、パートや期間社員などで、賄った。。。ここで、日本人の今まで培われていた良い価値観が、一気に失われていったと思うのである。親分である社長と、子分・手下である社員の、人的な繋がりによる信頼関係がベースになっていたものが、崩れて、欧米流のビジネスライクな関係に変わった。。。終身雇用は崩れ、雇用は不安定になり、所得は低くなった人が増えた。。。
会社人間なんて言葉は聞こえなくなって、家庭を大事にする人が良い人という価値観も変わった。。。勤勉に、一生懸命、長時間、文句も言わずに働く人は、時代遅れの人になり、ちゃんと土日を休んで、そこそこ仕事をし、週末には家族と共通の趣味を持つ・・・。そんな人が、トレンディな人になった。。。ただ、良いことばかりではない。このことによって、日本は決定的な打撃を受けた。働かなくなった日本人なんて、他の国の人かに見たら、怖くなくなったのである。。。つまり、日本人全体が、もうええやろ・・・努力しなくなったのである。。。日本病の始まりである。。。
この日本病が蔓延すると、日本の社会の中での価値観まで変わっていってしまった。。。日本は、恥の文化の国である・・・。人前で恥かしめを受けることを最も嫌う・・・そんな国民性があった。。。ところがどうやろう。。。この頃は、人前で、昔なら、とても恥ずかしかった事が、平気でいられる人が増えた。若い女の子が、短いジーパンから、パンツのゴムが丸見えになっても、何にも感じなくなった時期に不思議と、合致する。。。平気で人前で地べたに座り込むジベタリアン・・・。昔やったら、そんな浮浪者のような真似をすることは、考えられなかったやんか。。。ところが、今やコンビニの前でしゃがんで話し込む若者なんて当たり前の光景になってしもた。。。
こんな社会的なモラルが低下すると、犯罪も増えた。こんなことをしたら、ご近所さんに顔向け出来ない・・・。こんなのが、犯罪を抑止しておったのが、隣に住む人の顔も知らない。。。挨拶もしないし、何かトラブッたら、すぐ裁判。。。こんな極端な人も増えてしもた。。。まるで、アメリカと一緒やんか。。。訴訟社会で、儲かるのは弁護士だけや。。。
日本は、つまり、この20年ほどで、もう、取り返しの付かないほど、ダメな国になってしまった。。。と、指摘する人は多いね。。。多分、もうどんな政策を取っても、昔のような国民性には戻れないやろうね。。。ただ、まだ、諦めるのは早くて、治安の回復や、教育の再生などで、新しいモラルを確立して、日本を精神的に建て直したいと思う人は増えて来ている。
こんな人たちの特徴は、私たちの年代以上の人の発想にあるような、戦前のような復古調の政策ではなくて、全く別の価値観を築き上げて行こうという考え方である。時代は変わっているからね。。。そういえば、昔のヤクザ映画や、吉本新喜劇に出てくるようなチンピラヤクザって、最近、全然、見ないやろう。。。暴力団対策法で、ヤクザ自身が、地下に潜ったからね。。。
その代わり増えてきたのが、みんながへぇ~っと驚く、「普通の人」の犯してしまう凶悪犯罪である。あんなに大人しい子が、人を殺すなんて・・・とか、とても、そんな悪いことをするようには見えない人が、自分の精神的なはけ口から、つい、うっかり、で、人殺しなんていう大罪をやってしまう。。。ものすごく、意外な事なんやけど、現実。。。こんなのが多いやんか。。。
昔なら、隣組制度で、お互いを監視しておった制度が日本にもあった。今の北朝鮮のチクリ推奨制度みたいなもんやね。。。つまり、お互いに市民同士で監視し合う事によって、変なヤツが、悪いことを出来ないように、けん制していた時代が日本にもあったやんか。。。今、これをやるには、もう無理だけど、ボランティア自警団のようなモノは出来る。。。今、東京のど真ん中でも、こんな自衛組織が出来て来ているのやて。。。結局、自分たちの命は、自分たちで守らないとあかんからね。。。
こんな、ちゃんとした日本人が増えてくると、みんなの価値観も、ちょっとづつやろうけど、変わってくるはずや。。。いや、むしろ、変えていかんと、あかんのと、違うかね。。。手遅れにならないうちに。。。