負けるが勝ち
3/19(月) 負けるが勝ち・・・。今の日本で忘れ去られてしまったようなこの言葉。。。恐らく、現代の日本人は、なかなかこれを理解出来ひんやろうね。。。常に勝つことだけを周りから求められている世の中やからね。。。
昔、サッカーの国際試合があって、その中で、プレー中に、相手の選手が転んでケガをした。その事に気が付いた日本の選手が、自分の持っていたボールを外に蹴り出して、ゲームを切って、その選手のケガの治療のための時間を作った。やがて、プレーが再開されたのだが、相手ボールになったスローイングを相手国の選手は、日本にパスして返した。
今では当たり前の光景なのだが、このプレーにあれっと、思った日本人は、その当時、このプレーに大きな拍手をしていた。フェアープレーというか、武士の仁義というか、相手のしてくれた思いやりに報いる。。。見ているみんなが、少しホットするような瞬間やね。。。
負けるが勝ちというのは、一時的に勝ちを相手に譲ることが、大局的、最終的には、こっちの勝ちにつながる・・・ことなのだが、このプレーには、その言葉以上の意味がある。同じサッカーというスポーツをやるものとして、何としても勝ちたいという気持ちは、大切である。でも、そんな中でも、相手のことを気遣ったり、思いやったりすることが、人間として、どれだけ大事なことか。。。ちょっと、大げさに言えば、この人の生き様みたいなもの・・・こんなことまで関係することなんや。。。
同じサッカーの試合をして、勝ちたいのなら、どんなことをしても勝ちたいと、闘志をむき出しにする国もある。でも、勝つためには手段を選ばないという、生き方は、ともすれば、世界からは、嫌われる。と、思うのである。同じ勝つのなら、正々堂々と勝ちたい。相手のチームや観客が納得して、拍手をしてくれるようなゲーム内容で、勝ちたい。相手の選手と、終わってからお互いの活躍を健闘し合える状況で終わって勝ちたい。。。色々な勝ち方があるやんか。。。
これは、有る意味、美学でもあると、思うんや・・・。勝つことも大事だが、自分の思う通りのゲームで、見ている人が感動するゲームで勝てれば最高。。。そう思うのが人間やんか。。こう思えた選手は、また一つ、高みに上がれた事になるし、同じスポーツ選手としても、人から尊敬される選手としての評価を得られることになる。。。そう、思うのである。。。
今の世の中に何が足りないかと、考えた時、この「美学」っていう言葉、大事なキーワードやと思うのやね。。。結果よりプロセスを大事にする。この思想が、人間の精神的な成長を促したり、言い換えれば、「徳」を積んだようなイメージにつながっているのやないかと思うのである。。。
気持ちに余裕のあることは大事なことである。あわてない、あわてない・・・。一休み、一休み・・・。一休さんはええこと、言ってはるわ。。。