悲し過ぎるぞ!赤ちゃんポスト | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

悲し過ぎるぞ!赤ちゃんポスト

2/27(火) 熊本県で、日本初の「赤ちゃんポスト」が設置に向けて検討されているのがわかった。捨て子・・・。嫌な響きやねぇ。。。この赤ちゃんポストを日本社会として受け入れるのかどうか・・・、その制度自身の是非について、様々な人の意見が交錯している状況かなぁと思う。。。

 この前、テレビでこの番組をしていたのを見ると、私にはかなりショッキングな映像だった。。。ドイツでのものだったのだが、病院の裏口のようなところに、それは有った。。。まるで、ゴミを捨てるようなシューターのような引き上げ式の扉と、引き出し式のベビーベット・・・、その入り口に、何とも、言いようのない寂しさと、恐ろしさを感じた。。。。

その施設では、赤ちゃんを連れてきた人のプライバシーが最大限配慮されていて、監視カメラはあるのだが、顔は映らなくてよいようになっている。。。そのポスト内のベビーベットの布団の上には、1通の手紙が置かれていて、いつでも、気が変わったら取り戻せる等の説明書きと、本人を取り違えることのないような、合わせ絵の、工夫がなされていた・・・。もちろん、赤ちゃんポスト内には、冷暖房設備等が完備されていて、赤ちゃんを置いてから1分以内に、担当者に判るようになっているという。。。

 日本では少子化の問題と、このことが、ごっちゃに論議されることが良くある。せっかく授かった命を亡くしてしまわないように・・・という考え方からなのだろうが、人間としての倫理観の問題と、産んでも育てることが出来ない若い母の問題、それに、子供が欲しくても出来ない夫婦などの話が、全部一緒くたになっていて、私は、不快である。。。

 そもそも、赤ちゃんポストという発想は、避妊に失敗して、子供を育てていく意志も能力もない赤ちゃんの幼い命が、闇から闇へ消されているという実態から出ている・・・。米国では、赤ちゃんポストという名の物はないが、全国の警察署で、24時間受け入れるというシステムが出来ているのだという。子供が欲しくても出来ない夫婦は、養子縁組希望者として、前もって登録され、もし、捨てられた赤ちゃんがいたら、24時間以内に、速やかに養子先に連絡され、スピーディに「処理」されるのだという。。。

 日本でも、養子が欲しい夫婦は、需要は多いやろう。。。不妊に悩む人たちは、結果的に子供を持つことを断念しなければならないし、それなら、捨てられた子供を引き取ってでも、自分たちの子として育てたい・・・そう思っても不思議は無い。。。ただ、この需給バランスは、常に供給不足の状態にあるから、これが、他国では、人身売買などの問題になってゆく。。。豊かな先進国の不妊夫婦が、貧しいアジアの子供たちをどんどん養子にして、育てている。。。こんな世界が日本でも、進んでくるのやろうか。。。

 この養子制度は、「ドライな割り切り」がある。自分の子供でない子を育てる。。。このことが、子供にとっても、保護者にとっても、とても大きなハードルになるはずであるし、血がつながっていないという意味を、お互いに受け入れないと、この前提が大きく崩れてしまう。。。

 人は、幸せになるために生まれてくる。。。こんな名言を言った人がいた。人間、だれでも、幸せになる権利を持って生まれてきたはずである。でも、明らかに養育不能な年齢の母親が、子育てをする。。。このことをテーマにした14歳の母・・・とかいうテレビドラマが話題になっていたが、まだまだ、こんな現実に目を向けられない人は多いと思う。。。

 妊娠や出産は、その女性にとったら、命がけのことである。自分の命と引換に子供を産む人や動物も多いやんか。。。それだけ、子孫を残すという行為は、人類にとって、とても重いはずなのに、意外と軽んじられている。。。そんな気がする。。。軽々な妊娠や遊びでのセックス・・・その結果としての妊娠・不幸な出産。。。この先に何があるのか。。。

 子供を虐待する親・・・。親としての自覚のないまま、子供が大人になってしまった悲劇。。。こんなのが、繰り返されている現状を考えると、赤ちゃんポストも、満更悪いことではない。。。容認すべきものなのかなぁ。。。なんて、心がぐらつく。。。

出来たら、「捨て子」を容認して、ひょっとしたら、安易な妊娠を奨励してしまうことになる赤ちゅんポストは、無い方が良いに決まっている。でも、この施設がないことで、日本だけで年間、数万人もの命が闇の中に入り込んでいる。。。生まれた人を殺したら、殺人罪なのだが、出産時に処理したら、堕胎という行為になる。。。こんな矛盾の横行する現代が、実は、狂気の時代なのかねぇ・・・なんて思ってしまう。。。

キリスト教の素地のあまり無い日本で、このシステムが受け入れられるかどうか。。。これが、今の関心事である。このことが、新たな不幸を生み出すことになるのか、それとも、荒んだ社会の救世主になれるのか。。。まだ、その本当の結論は100年は出ないのかもね。。。