矛盾だらけの高速料金
2/20(火) 先日、スキーの帰りに、少し、「おっ」と思ったところがあった。それは、尾張一宮PAという、高速道路のパーキングエリアでの、ことやった・・・。いつも、信州などからの帰りには、不思議と同じサービスエリアで休憩する癖が付いていて、この日も、養老SAまで走ろうと思っていた。ところが、少し長い目の大渋滞に入ってしまったので、そこまで、お腹が保たないから、少し早いけど、何か食べようかということになった。それで、予定とは異なるこのPAに入ったのである。
高速道路の食事といえば、多くの人が、手早く食事が出来るようにと、ラーメンとかカレーとか、牛丼とか、うどん、そば、そんなものが多い。でも、なかなか、どこどこのSAにあるレストランりアレが美味しかった。。。なんていうのを、あんまり私は聞いたことがない。。。概ね、高くてまずいものが多いと思わないか?
日本道路公団というところは、一部の地元業者さんに、パーキングエリアやサービスエリアでの、独占販売権を与える代わりに、高額のテナント料と、売上からの歩合で、利益を吸い取っていよった。。。えげつないこと、やりよるわ。。。もともと、税金で整備したスペースやのにね。。。
このもうけたカネを、自分たちのファミリー企業内に環流させて、自分たちだけで、美味しいところを、いわば、独占しておったんや。。。高速道路に乗っていたら、腹が減ったら、食事をしなければならないし、ガソリンが減ったら、補給しなければならない。つまり、高速に乗っている人は、好むと好まざるとに関わらず、どこかで、お金を落とさなければならない宿命にあるわけである。
だから、一部の企業に独占的に、レストランなんかをやらすと、どうしても、高くてまずいものでも、飛ぶように売れてしまう・・・・。競争の無い社会とは、こういうものである。パーキングエリアの食堂なんかだと、もっと、いろいろな企業に競わせて、売上の良い評判の良いところに、ドンドン替えていけばいいのに・・・。と、素人は、考えるのやけれど、実は、ここに利権があったということやろう・・・。日本道路公団というところは、道路施設協会という、外郭団体があって、ここに、ありとあらゆる利権を集めていたフシがあった・・・。
レストランや売店なども、この利権で、ここに入っている会社に、職員がそこそこの年齢になったら、天下りはするし、そいつらは、何も仕事をしないで、公団への上納金の支払いと、自分たちのバカ高い給料をこんなので、払わせていたのである。本来、こんな道路通行料以外の副収入は、どんどん、道路の建設費の償還に回せば、どんどん、償還期間は短くなって、無料化は出来るはずなのに、こいつらは、けっして、それをしない。。。結局、儲けは、全て、身内の懐の中へ入れてしまうような、うまい仕組みを作り上げよったんや。。。
さすがに、数年前の、道路公団民営化で、少しはマシになったのだろうが、基本的なところは、今も、何にも変わっていないのやないやろうかね・・・。ただ、普通なら、当然有って欲しいような施設が、少しずつだけど、出来ていて、それが、この尾張一宮PAには、有った。それは、コンビニである・・・。今まで、道路施設協会は、既存の売店の売り上げを確保するために、コンビニのPA・SA内への開設は、反対してきたフシがある。。。それが、やっとで実現した。小泉改革のちょっとだけ、良くなった点やね。。
調べてみたら、他のところには、マクドナルドやスターバックスなども、サービスエリアに出店するようになったようで、その数はどんどん増えてきているようである・・・。それでこそ、やっと、マトモになっただけやけどね。。。
誰かが、言っていたのやけれど、社会主義国には、行列がつきものなんやて・・・。競争のない社会では、例えパンを国民に配るのにも、1つのお店が独占しているから、行列をつくらないと、買えないんや。。。ところが、自由主義社会では、たくさんのパン屋同士が努力して、よりよく売れるパンを作ろうと、競争するから、パンの味も良くなるし、逆に客はお店を選べるようになる。こっちの方が、エエ社会やろ。。。というのが、この話のオチなのだが、これと、似たような話が、高速道路のパーキングエリアにも、結びつく。
ハイウェイオアシスなんていう高速道路の付帯施設やら、道の駅併設のところなどは、まるで、サービスエリアの中にあるショッピングセンターで、高速道路側の入り口と、一般道側の入り口があって、利用者は、どちらからも利用できる。これは、有る意味、理想だが、ここでは、利権よりも、利用者の利便が最優先されていて、24時間、食事が出来たり、おみやげ物が買えたり、朝っぱらから、中華料理が食べられたりする。。。。
これは、有る意味。高速道路のパーキングエリアを、何とか、特殊な場所にしておいて、テナントから、より高い家賃を取ろうとか、そこでの「上がり」をかすめ取ろうとかいう、セコイ役人たちの、魂胆を見事にぶっ壊していて、面白い。。。
高速道路は、もともと、財政投融資という名の、国民の税金や貯蓄で、造られていて、その利用者が、その建設費を負担して、どんどん借金を返していっているものである。いつかは、タダにしますというから、その日を夢見て、黙って、利用の度に、黙々と、払っているのに、いざ、償還が終わったら、料金をタダにするどころが、まだ上げよる。。こんな無法がまかり通っている。
それどころか、国民の財産である高速道路を、「一部の会社のもの」のようにして、永久に料金を取り続けられるようなシステムを、勝手に作り上げてしまいよった。。。これを詐欺と、呼ばずに、何を言うんや。。。西日本・中部・東日本などの高速各社は、未来永劫、国民からの預かりものである高速道路を私的に運用して、儲け続けさせるのが、本当に、筋の通った話なんやろうか。。。私は、これは、アホな話しやと思うけどなぁ。。。
道路会社は、今の通行料金を、道路を最低限維持管理出来るだけの費用に下げるべきや。利用1回につき、500円か1000円を限度にしたら十分なんやないか?日本の道路の通行料の多さを考えたら・・・・。それから、道路でメシを喰って良い人の数を、法律で限定させて、利益の移出を徹底的に抑えさせるべきや・・・。そして、全ての上がりを国に払わせる方式にしないと、この話は、筋が通らないで。。。
JRも国有財産を、私企業にしたのやから、使用料を国に払っておる。その見返りに、国が持つ株券を市場で売却して、莫大な益金を国庫に入れておる。専売がJTになったときも、何らかの措置がとられたやろうし、郵政民営化では、郵貯銀行・保険会社・窓口会社などに別れて、国の資産が動くはずや。。。。
私の不勉強なのかも知れないけど、道路各社は、この手の話が、あんまり、話題に上らないのと、違うやろうか。。。何か、猪瀬のオッサンにうまいこと、煙に巻かれたようなところがあるけど、この民営化に完全納得している人は、そんなに多くないと思うけどね。。。
道路会社は膨大な土地を私的に利用して、料金を未来永劫徴収出来るという、大きな利権を持ってしまうことになる。これが、本当に許されて良いものなのやろうか。。。私が、目の前にある高速道路のほんの一部を運営する会社をさせてくれと、言って、もしやらせてもらえたら、私は、何の出資もせずに、ある日突然、通行料を取れる立場になったとする。こんなの、誰も、認めてくれんわなぁ。。。じゃあ、なぜ、西日本道路会社一社だけが、こんな独善的なことが出来るねん。。。民営化して、一私企業になったのなら、他の企業も、同一条件でこの事業が出来なくては、あまりにも不公平やんか。。。
つまりね。。。そもそも、道路という、最も公共的なものを、一民間の企業に運営、維持管理、させるということに、無理があるんや。。。なぜなら、私企業の自由な競争をあまりにも、極端に制限させてしまうからね。。。つまり、道路は、もともと、誰でも、誰に制限されることなく、自由に通行してよいという、国が、あるいは、地方自治体が認めた空間なのだから、その建設費を返すために、料金を取るという理由は、例外としては、何とか許される事なのかも知れないけど、それは、借金を返し終わったら、タダにして、国民の皆さんにお返しする。。。これが筋である。
ところが、この大大原則を、ひん曲げて、自分らの利権にして、いつまでも、これに、ぶら下がり続けようとするような、悪い奴らがおるから、話がおかしくなる。
例えば、ヤクザが、自分の所有し、他のみんなも利用する私道を通せんぼにして、そこを通る人から、1回100円の料金を取ったとしよう。こんな理不尽な事は、認められないと、その私道を通らざるを得ない住人が警察に訴えた。警察官が、このヤクザに、通行料を取るなんて許されない。すぐさま、徴収を止めなさい、と、言った。ところが、ヤクザは、高速道路で、お国がどうどうと、料金を取っているのに、何でワシらが、同じ事をやって、罪になるねん。。。と、反論した。。。
これに、屁理屈はこねられても、真正面からは、反論出来ないのである。。。そもそも、道路は、みんなのもの・・・という概念があるからね。。。その大原則を無理矢理変えてしまった国交省の役人さんたち。。。この人の罪は、想像以上に深いと思うで。。。