京都の中心地が移動中? | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

京都の中心地が移動中?

12/7(木) 先日、夜に、家の近所で、自転車に乗っていたら、2トンのダンプから、わざわざ窓を開けて「こらっ、内っ側(歩道のこと)走れや!」と、怒鳴られた・・・。おおっ、怖っ・・・。京都の街も柄が悪くなったもんやね。。。品のない、ドキュンが増えて、困ったもんや。。。

このとき、私が走っていた道は、京都の繁華街・四条通である。京都の方ならご存知だが、四条通の烏丸-河原町通間は自転車の通行が全面禁止されている。だから、この運ちゃんも、その事が、頭の中に有って、怒鳴ったのだろうが・・・。実は、これは完全なお門違いなのである。。。この自転車通行禁止の交通規制は夜の9時までのことなのである。

 私が通行していたのは、それより遅い時間だったから、まぁ全く、問題が無いわけである・・・。ところが、この運チャンのご指定通り、歩道を自転車で走行したらどうか・・。四条通の歩道は狭いので、自転車の歩道通行は終日不可である。つまり、自転車は四条通を通行するには、夜9時以降は、車道を走るしか無いのである。。。ところが、若いこの運ちゃんは、それを全くご存知無かったようだった。。。まぁ、ただの、いちゃもんツケやったというこっちゃ・・・。

 私も、自動車を運転するから、車道の端をちょろちょろ走る自転車が邪魔っけなのはよく判る。特に、一生懸命に、ガンバッテこいでいる、スピードの早い自転車は、なかなか追い越せないこともあって、イライラすることが多い。。。そりゃ、判るけどね。。。おまけに、四条通の車道には、ところどころに違法駐車の車が停まっている。自転車は当然車道側に大きくはみ出して走るしか無くなる。。。でも、ほなら、いったい、どうせえっちゅうことやんか。。。

京都市は、戦災であまり焼かれなかった事もあって、道路の道幅が狭い道が多い・・・。戦後、いろいろと拡幅工事が進んだけれど、まだまだ立ち退きは難しい。普通の生活道路にどんどん車が入り込むし、自転車、歩行者、トラックなどの区別がなかなか出来なくて、ニアミスだらけである。京都でも、堀川通や御池通、五条通など拡幅が十分に出来て完成している道路の歩道はかなり広く、当然自転車道もちゃんと整備されているのだが、車道2車線対向程度の道幅しか無いところでは、歩道の幅員が2メートルもない・・・。当然、自転車は歩道通行不可だったのだが、今度少し見直して、危険な場所では、歩道の通行を可能にするようである。実際、車道を自転車が走ると危ないところも多いからね。。。

 確かに、京都の街なかを移動するのに、自転車はちょうど便利である。サイズ的にも、駐車場の少なさからもね。。。ところが、どんどん自転車が増え続けると別の問題も出てくる・・・。繁華街の歩道は、違法駐輪の自転車で埋め尽くされるし、歩行者との交通事故もある。自転車にはヘルメットの着用が義務付けされていないので、自転車と自動車、バイクなどの事故では、意外と死亡事故にまでなってしまうこともある。。。

 まちなかの、大丸や高島屋などの百貨店では、増え続ける自転車の客専用の駐輪場を整備して、対応している。ところが、他のほとんどのお店では、駐輪場なんて無い。。。だから、歩道に自転車が溢れる。。。京都市も繁華街の違法駐輪撲滅には躍起になっていて、ちょっととめておいたら、すぐに撤去に遭う。。。撤去されたら、遠いところに取りに行かされて、2000円ほどの運賃兼罰金を払わされる。

 だから、自転車を取りに行かずに、安いリサイクル自転車を4~5000円で買って、乗り捨ててしまう人もいる。。。こんなのが北朝鮮なんかに輸出されていたのやろうね。。。自転車保管所には、保管期限が切れたピカピカの自転車が何千台もある。。。日本は豊かになったもんやね。。。

 さて、冒頭に出た四条通や河原町通は、京都のメインストリートなのやけど、週末などは、ほんとうに多くの人が、狭い歩道にすし詰め状態になる。。。もう少し、何とかならへんもんかね・・・。大阪の御堂筋なんかは、車を南行き一方通行にしているやんか・・・。京都も、例えば四条通の堀川祇園間は東行き、河原町通の五条-御池通間は北行き、烏丸通の御池-五条通間は南行きとか決めて、車道を道の中心3車線ぐらいの一方通行にして、歩道を倍ほど拡張するとか出来ひんのかねぇ。。。

 それが無理なら、地下道なんかを、もっと積極的に活用して、地下に店舗の入り口を増やしたら人の通行がさばけるやんか。。。もっと都市開発にお金かけないと、街の魅力が相対的に下がって来てしまうで・・・。寂れた御池通に出来て、賑わう四条通が出来ひんというのも、どうかと思うね。。。

 先週、三条の河原町通と鴨川の間で、一定時間、歩行者天国にする社会実験が行われた。普段、狭い道に、市バスや、車がぎゅうぎゅう詰めだった三条が人で溢れて賑わいを見せたそうや。。。四条通とか河原町通とかの、街歩きとしての愉しさが、無駄な混雑のため、減少してきた反面、人は、今まで脇道だった細い通りを歩くようになってきたのやろうね・・・。これが、三条通などの今の賑わいになってきている。。。

 ほかにも、「田の字」と呼ばれる御池通・四条通・五条通と鴨川・河原町通・烏丸通・堀川通に囲まれた地域で、どんどん、雑貨や若い人向けのお洒落な、いろいろなお店が出来てきて、繁華街化が進んでいる。古い町家だったところが、そのままの建物で、お洒落なレストランや居酒屋に改造されているし、古い銀行や歴史的建造物が博物館や、カフェなどになっている。観光客もどんどん集まり出して、今、まちなかは、元気な地域に改造されつつある。。。

 これも、四条通や河原町通などが、次なる投資を怠ったおかげやろうね・・・。今まで「線」でしか無かった繁華街が、「面」に拡がって来た。。。そんな感じである。。。四条通や河原町通に面した土地は、とてつもなく地価が高い。だから、「ええ商売」にあぐらをかいていた部分はある。午後の7時を過ぎてごらん。四条通やら新京極、寺町通なんかが、全部の店がシャッターを閉めておる。。。そんなところに人が来るかいなぁ。。。

 ところが、まちなかの、そんな大通りを少し入ったところにあるお店を見てご覧。。。どこも、たくさんのお客さんでいっぱいや。。。つまり、今まで、そんな需要が有ったのに、そんなのを掴めていなかったということやろうね。。今、京都の中心は、四条河原町から四条烏丸あたりに移動しつつあると、言われている。四条烏丸は、阪急と地下鉄の交差点でもあるし、銀行の統合なんかで余ったビルがどんどん建て替えられて、新しいテナントがドンドン増えている。

 ココン烏丸というビルは京都丸紅という会社のビルをそのまま利用して、お洒落に改装。アクタスというインテリアショツプやレストランバー、アルファステーションというFM放送局、シネコンなどが入居する。大丸の向かいには、ルイヴィトンショツプが出来るし、烏丸三条あたりには、昔の電電公社時代のビルを改装した新風館が出来、四条室町を上がったところにある廃校になった小学校の跡地には、建物をそのまま残して、京都芸術センターになっている。。。中にはコーヒーショップも出来た。古い小学校の跡地にカフェ。。。このミスマッチも面白い。。。

 ここらあたりに共通するのは、昔からの古いものを上手に利用して、新しいお洒落な空間にリニューアルしているという点である。。。京都は、昔から、日本中の超一流が集まった街や。だから、昔の建造物も、並はずれた芸術の香りが残っているものが多い・・・。これをそのまま使うのではなく、今風にアレンジして、立派に成功している。。。これが今の京都の元気なキーワードになっておる。。。

新風館を手がけたNTTの開発部門が、四条烏丸の北西の角にあった昔の三和銀行のビルを買い取ったそうな。。。また、何か、良い集客施設にでも、するのやろうね。。。人が集まるところには、どんどん新しい施設も出来てくる。。。東急ハンズなんかが来て欲しいノヤけれどねぇ。。。どやろ。

京都は10人に一人以上が大学生という、若者の街である。年寄りも多いけど、大学が38校もあるし、予備校、専門学校なんかも多いから、常に、若い学生さんが14~15万人も住む。この人らが、新しい京都の魁になって、この街に、常に新しい刺激を与えてくれているのやろうね。。。ここが、もう首都でなくなっても、なかなか京都が廃れない理由なんやろうね。。。

京都は観光だけで喰っている都市やない。ここに140万を超える人が住み、まちなかでも、人が生活しつづけている職住一体になった都市である。東京の人は、よく、京都は、歴史的遺産が多いから、古いまま、冷蔵庫の中に大事にいれておけ・・・なんて、言う人が多い。でもね。ここで、生まれ、ここに住み、ここで生きている人からしたら、なんとか、ここで生活をして行かなければならない街なんや・・・。

この街で、失敗して、生活出来なくなった人たちを「都落ち」と呼ぶ。この都落ちにならないように、一生懸命、意地張って、生きているのも、京都人である。こんな、意地が1200年にわたって続いているのが、京都が京都である由縁でもあるのである。。。