民意って、何や?
12/2(土) 沖縄県知事選で、選挙前の予想に反して、革新系ではなく、どちらかと言えば、保守系の仲井という人が勝った。。。。でも、この人は、普天間の米軍基地の県内移転は、容認するけれど、辺野古移転には、反対・・・という微妙な立場を取っている人やった・・・。沖縄には、沖縄の事情があるし、なんで沖縄だけが米軍基地の負担を背負い続けなければいけないか・・・。確かに、物凄く矛盾した大問題である。。。でも、沖縄県民は、米軍基地反対より、現実的な、経済的発展の方を選んだ。。。これも、沖縄の実状である。。。。
この知事選で、仲井沖縄県知事さんは、普天間基地を辺野古移転には、反対という公約を挙げた。この仲井さんという知事が県民に約束した辺野古には移転ささないという、公約をもし守れば、政府が米国と約束した辺野古崎のV字滑走路の基地移設案は、宙に浮いてしまうことになる。。。
このことは、民意って何やろ?ということを、より真剣に考えさせられることになる・・・。つまり、限られた狭い地域だけでの民意は、必ずしも、万能ではないことがある・・・ということや。。。そうしないと、国と国とがやった約束が反故にされてしまうことになるからね。。。今回のように、沖縄県民の総意と、日本全国民の総意とが、全く違う結果を出したら、いったい、どうすんねん・・・。と、いうお話や・・・。
滋賀県の南びわこ駅建設反対での滋賀県知事の公約と、沖縄の知事の辺野古移設反対の公約を、単純に比較は出来ないが、予算の執行権が県にあるか、無いかという点以外は、民意のねじれという現象では、両方に共通する問題になる・・・。
滋賀県の新幹線新駅を、建設中止にしたら、20億とか50億の違約金を滋賀県はJRに払わないとあかんらしい・・・。これって、誰が払うねん。。。これも、もったいない話やね。。。滋賀県が払うということは、県民が払うってことやし、もっと引いて考えたら、国から滋賀県に地方交付税交付金が行っているのやから、国民の税金でこの違約金を払うって話になるのやんか。。。そんなのありか。。。まぁ、県民1人あたり1000円ほどの金額やけれどね。。。
そんなに違約金が、かかるのやったら、やっぱり、「もったいない」から、作ろうか・・・という人もいるかも知れない。。。ほなら、滋賀県は、新駅反対派の人たちも含めて、このお金をどうして払うべきやろね・・・。民意という金看板は、実は、物凄く、もろい部分があるっていう事が、このことから、判る。気が変わるのも民意やからね。。。中止という民意がまた別の費用の支出を呼んでしまうことになる・・・。錦の御旗に見えた「民意」も、時には、ただの「地域エゴ」という、ただの、「だだっ子」になってしまう。。。次にまた、推進派の知事が出てきたら、また工事再開かいなぁ。。。そりたら、工事違約金は、結果として死に金になるのかいなぁ。。。
確か、これと似たような話、どこかで他でも、聴いたことがあるなぁ・・と、思ったら、昔の原発反対運動と、ロジックが全く、同じやんか・・・。原発を実際に建設する予定地の集落は、建設絶対反対・・・。ところが、村は電力会社からの莫大な寄付金が欲しくて、建設促進を主張した。村は村長選挙で、原発受け入れを決定したけど、もし、この県が、原発反対を公約にした知事が当選したらどうなる。。。県の補助金は無し・・・で済む話か。。。地元の人がいくら全員反対しても、公共の利益として押し切られるのは、ダム建設で沈んでしまった村・・・なども、共通する話やんか。。。
普天間の周りに住んでいる人からとったら、米軍基地は、1日も早く移転してほしい。でも、米兵相手の食事や買い物で喰っている人らはどうや。自分らの生活は米軍のおかげで成り立っている。誰もいなくなったら、食べていかれへん。。。こんな単純な話を、ただ単に多数決で決めてええことなのやろうか・・・。
米軍基地は、日本がお金を払って、日本にいて貰っている・・・という施設や。そもそも、これが物凄く変な話や。。。米軍がフィリピンにいたときに、フィリピンにお金を出してもらっていたか?在韓米軍は、韓国に費用出させているか?どちらも、そんな話は聞いたことがない・・・。日本だけ、駐留費を払い、「いて」もらっている。。。本当は、アメリカの戦略の一部なだけやのにね。。。でも日本は、国策として米軍基地の駐留を認め続けている。これは、例え地元の民意が反対でも、全国民の民意が優先されてしまう話やんか。。。成田空港公団と、建設反対派のバトルにも似ている。。。。
選挙で人を選ぶことが、民意の反映の仕方であるという論理。。。実は、この日本では当たり前かも知れない今のルールが、実は、何にも法の裏付けに乏しいということを指摘する人は、多い。知事選の争点とか、国会議員選挙というのは、そんなにきっちりきっちりと、「争点」を明確化して、選挙していない場合が、日本ではほとんどや。。。本当に民意をちゃんと、政策に反映するという社会的なルールが必要であるのなら、「国民投票法」というもっと大きな法律が必要になってくる。
ただでさえ、金のかかる選挙の他に、こんな国民投票を今までと同じ方法でやっていたら、何かにつけて、投票ばっかりやってなあかん。それとも、ネットで世論調査するか?それも難しいやろ、今はまだ・・・。こんなことを、いちいちやっていたら、大変だから、議員さんに任せようというのが、本来の議員代表制やんか。。。。
小泉のオッサンのやった郵政総選挙は、日本の政治上、初めての、郵政民営化という、単一目的の選挙やったが、果たして、これが民意を全部網羅して、公平な国民の声を聞く機会になったかどうか・・・これも、疑問である。。。何か、民意という化け物が、どんどん独り歩きしていって、この国のルールを、いつの間にか、どんどん変えていってしまう。。。そのような危惧もある。。。
民意というのは、実は政治家や、役人たちに「逃げ」として使われておるのと、違うやろうか。。。。自分たちがしっかりと、リーダーシップを取れないものだから、いつも、民意で逃げよる。。。行政も同じや、自分たちに都合の良い民意を捏造しよる。。。アンケートの結果は、議員にも反対出来ないような金看板として、役人たちに「使われて」おる。。。こんなに濫用させたらあかんわなぁ。。。もっと、政治家がしっかりせんとっ・・・。
愚民政策という言葉がある。民衆は、何か突出した素晴らしい意見など、誰も何も、持っていないものである・・・。実は、一部の限られたリーダーシップを持った人の意見について行くだけである・・・。そのリーダーシップ・主導権を、政治が持つのか・・・、役人たちの行政システムのどちらが持つのか・・・これが、今の一番しのぎ合いや・・・。今まで役人たちが、やりたいようにやってきた行政システムを本当の意味で政治に戻させる。。。。そんな素晴らしい政治家の出現を待っている・・・これが本当の民意なのかもね。。。
民意って何や???