昭和天皇と小泉首相・人間の器の差 | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

昭和天皇と小泉首相・人間の器の差

7/22(土) 7/20の日経の一面は昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を表明されていた・・・というスクープ記事やった。この新聞、自分の得意分野やないのに、たまに凄い飛ばしをやりよる。昭和天皇が靖国神社を参拝されなくなった理由は今まで、ずっと伏せられていたのだが、当時の側近の方のメモで、その理由がA級戦犯の合祀にあったというのが明らかにされたのである。

 さぁ、出し抜かれた新聞各社は、この記事のフォローに大わらわである。その日の夕刊では、必死に後追い記事を載せている。特にやや左気味と言われている朝日や毎日などの新聞は元気で、ほれみたことか、昭和天皇でさえも、他国に気を遣って参拝しないと行っている。これが私の心だとまで言っておられるのに、小泉ふぜいがなにをかいわんや・・・の論調や。。。

 逆に右派系と言われている、産経、読売などは、事実だけを控えめに報道。小泉首相の心の問題だから、どなたがおっしゃろうと、私は参拝するという記事を掲載。。。やけに元気が無い。。。靖国参拝肯定派の安倍ちゃんをけん制するかのような、今回の記事のタイミング。絶妙やね。誰が抜いたのか知らないけど。。。でも、当の対抗馬福田は相変わらず出ない出ない・・・・。おもろないなぁ。。。

 私は、当初小泉のオッサンが靖国に参拝するのは、別に構わないと思っていた。また、これにイチャモンをつけてくる中国韓国に内政干渉やと言うのも、心情的には、腹が立った。日本人が戦争で亡くなった人たちを手厚く葬る事に、何で他国がいちいち文句をつけるねん・・・。と、そのときは思っていたのである。

 でも、それから、靖国問題というのは、少し意味合いが変わって来ていた。それは、「政治利用」ということ・・・である。信教の自由というのは、憲法で認められた大切なことである。ただ、政教分離という、宗教を政治利用はしないという原則も、今の公明党が創価学会の全面的に支持で出来ている政党だったり、安倍氏が一部の宗教の信者であったり、またまた今問題が顕著化している。

 本来政治は、自由な立場で行うべきものなのだが、倫理観や、人生観、国家観というのは、実は大きく宗教的なものから影響を受けているものなのである。アメリカの大統領が任命式に立つ時に聖書に手を置くのも、キリスト教が政治に大きく影響しているし、ロシアもロシア正教、イギリスフランスドイツ・・・みんな独自あるいは共通の宗教観を持っている。この上に政治があるという考え方である。

 ところがアジアはどうやろう。。。日本・中国・韓国などは、儒教やら仏教の影響力があるのだが、同じアジアでも東南アジア諸国で、仏教やイスラム教が生活の中に完全に根付いているほど、北東アジアでは、宗教にイノセンスなのではないやろうか。。。韓国は、キリスト教やら悪名高き統一教会、日本は、生真面目にも政教分離、政教分離・・・。中国は、あらゆる宗教を反社会分子だとして、弾圧し続けて来た。。。

 日本の宗教は、第二次世界大戦時に、国家神道を国民全員に押しつけて、その結果、悲惨な戦争を回避出来なかったという反省から、宗教と政治を結びつけるということをタブーにしてきた経緯がある。実は、小泉のオッサンの靖国参拝というのは、このタブーに対する挑戦でもあるのである。ここで、問題になってくるのは、「昭和天皇」と「小泉首相」の靖国神社に対する感覚である。

 昭和天皇は、サンフランシスコ条約で、日本は、東京裁判を全面的に受け入れた。いや受け入れるしかなかった。日本は戦争に負けたのやからね。。。つまり、東京裁判で裁かれ有罪になった戦争責任者たちを、今度、靖国神社が、戦争によって亡くなった人たちと、分け隔て無く祀った。この事は、日本人には、死んでしまった人まで、いたぶるという感覚はないから、受け入れられたが、これを受け入れられなかった人たちがいた。それは、日本の植民地になった国の人たちであった。

 日本は確かに、米英仏蘭らの列強各国らの略取するだけの植民地政策と違って、満州や志那で、日本独特の植民地政策を進めた。でも、それは、日本人にとっては、良い事をやっていたつもりだっただろうが、征服された人たちにとったら、他と同じ侵略者だったという事や・・・。実際に、日本軍は酷いこともやっている。戦争やからね。。。怨みを買わないはずはない。。。(中国・韓国が、これをかなり大げさにして反日材料に使っている事は話を別にして。。。)

 昭和天皇はまさに、八紘一宇政策、つまり、日本がアジアの各国を白人たちの植民地から解放してやるという方針の名のもとに、実は、資源のない日本が自前の体制を確立すべく、領土を拡大し続けたこの時代のリーダーであり、その戦争責任者たちを、自分が参拝したら、虐げられていた他の国の人がどう思うかを一番に考えられたのやろうね・・・。

 戦後生まれの小泉のオッサンや安倍ちゃんにこの感覚を持てというのは難しいやろう。自分らの国を攻めてきて、めちゃくちゃにした奴らがやっと負けを認めて死刑になりよった。ところが、そんな憎きヤツらを、いつまでも手厚く敬うような奴らが、まだまだ日本にはおる・・・。日本は、戦争に負けて、もう二度と戦争をしませんと言って反省したのに、また、いつか軍事大国になって、自分の国を攻めてくるのではないか。近隣の国は、これが怖いのである。だから、いつまでも反省が足りない反省が足りないと、言い続けるのである。

 だから、天皇陛下や、一国の首相である小泉のオッサンが、戦争責任者を祀る靖国を参るというのは、どう見ても、どう言い訳されても、日本の軍事大国復活、戦争責任者を祀り建てる・・・と見えてしまう。昭和天皇さんは、こう見られるとまずいと感じて、靖国参拝をしなくなった。小泉のオッサンは、そんなの関係ない、同じお国のために亡くなった人を祀って何が悪い・・・と突っ張って見せた。それだけのことや・・・。

昭和天皇と小泉首相の差は、近隣諸国と仲良くする気があるかどうかの差やと思う。小泉のオッサンは、中韓との反目を外交政策とか内政に利用しているフシがあるからね・・・。どうせ9月までの命。好きにやつたらええけど、今度のことは安倍ちゃんには少しプレッシャーになったかもね。。。