変化を求めた滋賀県知事選 | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

変化を求めた滋賀県知事選

7/5(水) 京都のお隣・滋賀県で、超ダークホース的存在だった嘉田さんが滋賀県初の女性知事に当選した。自公民推薦の現職やら、共産推薦の候補をかなり引き離しての大勝。一番組織力のないはずの社民党の推薦だっただけに少し意外な感じがした。民主は相乗りする先を間違えよったね。。。アホなヤっちゃ。。。。

 この嘉田さんが投げかけたのは、栗東にこの5月末着工した新幹線の新駅不要論である。ものすごいお金を掛けて、ほとんど誰も使わない駅を、税金で作るのはもったいない・・・。この主張が県民の賛同を得た。そういう事なんやろうね。

 まちづくりというのは、まずインフラを整備して、それから街を作って行くという発想がまず第一にある。新しい駅が出来ると駅前開発され、人が集まり、新しい施設が生まれて、いろいろな会社が誘致され、その土地に税金を払ってくれる。だから、その街が豊かになる。その豊かさを求める人たちは、新駅推進派である。

 ところが、そんな街づくりは嫌やという人たちもいる。いつまでも緑豊かで、自然を大事にしたこの土地を守りたいという考えの人も多いんや。。。。今回の選挙は、何でも開発、何でも発展・・・という今までのまちづくりの定番メニューに疑問を持って、滋賀県には滋賀県らしいまちづくりがあってええんやないの?という意見の人が多かったんやないやろうか・・・。

 滋賀県といえば近江商人発祥の地や。人一倍商売熱心な人が多いし、事実、お金持ちの人も多い。家も大きく、所得も高い。ただ、超保守的な一面もある一方、京阪神に、ほどちかいという地理的に要素から、県南部は、ベッドタウンとして、新しい住民の比率が急速に高まっている。昔ながらの自民党の地盤も、新住民には関係ないし、かえって進歩的な考え方をする人たちも多い。

 今回、嘉田さんが訴えた「もったいない」というのは、今までせんど、因習やしがらみで、無駄な税金の使い方をしてきた旧守派たちを、快く思わなかった若い世代の人たちの想いが爆発した・・・そんな感じさえもする。。。。土建屋にせっせと貢ぐような政治をまだまだやっとったしね。。。

 もう工事が始まっている事業を、急に、中止するというのは、実は大変な事である。契約関係でも、キャンセル料もかかることや。。。でも、新幹線新駅建設中止を公約にした人が当選したのだから、これは民意であるといえる。利権がらみの多い県会議員、市会議員、町会議員なんかは、ものすごく抵抗しよるやろうけど、これは、もう決着が付いたこととして、粛々と工事中止をするしかないやろう。

 多年度に渡る事業を、するかしないかを選挙で問うというのは、システムとして仕方のない事である。長野県の知事が脱ダム宣言でダム工事を止めたし、諫早湾の干拓事業然り、青島東京都元知事がナンチャラ博覧会を中止した件も、いくらでも例はある。県民の総意で、新駅がいらんと決まったのやから、滋賀県は、この新駅への支出をもししたら、県民の意見を無視したことになるから、それはアカンやろう・・・。

 滋賀ショックは、今まで政党中心の選挙システムが、実はものすごくもろいモノであり、地域の組織化というのが、実はものすごく難しいことであるということを、露呈した。民主主義というのは、とかく人気投票になりがちだが、実は利権投票になっていた。ところが今回、それを、無党派の人たちの浮動票が遙かに上回った。平成の世の日本を象徴するような知事選になったのやないやろうかね。。。

知事なんて、実はそれでええんや。民意を計るための顔。それだけの意味がある。この人を推薦した人が社民党やからと言って、滋賀県が社会主義国になることやない。もっと政治は現実的で、身近なものにならなあかんのやろうからね。。。