福井総裁・武士の嗜み・・・ | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

福井総裁・武士の嗜み・・・

6/18(日) 福井日銀総裁が村上ファンドに1000万円投資していた。これが、果たして、是なのか非なのか・・・。最近の話題はこれや。世の中にファンドなのものは無数に存在する。うちなら、こう運用して、このぐらいの利益は出す自信がありますから、どうぞウチに投資してくだい。これがファンドの実態や。資産運用のプロが、いろいろ苦労して、利益を出して、投資者に配当する。この配当額が大きいファンドマネージャーが有名になり、より多くの資金を集められる。

 反対に、運用に失敗したら、元本割れになることもある。失敗したファンドからは、当然資金が逃げるし、ファンドマネージャーは、クビになることもある。つまり、運用のプロに、徹底的に運用をやらせて、結果を常に出さなければならない世界。。。。これがファンドである。基本的に汗水たらして働くというイメージからは無縁の世界だから、所詮、マネーゲームの一種。モノヅクリの会社ではなく、カネを動かすだけで、メシを喰っておる世界の人間の話やから、私は、好きなタイプの職業ではない。なぜなら、人を騙すことも、裏切る事も、しなければならない商売やからである。

 ゲームである限り、一方で得をする人がいる限り、もう一方で必ず損をする人が必ずいるのである。普通の、お商売というのは、基本的に取引する双方が得にならないとアカンものやと、私は思っている。物を売る人は、それで対価を得て、物を買う人は、それで効用を得る。つまり両方が得の「両得」にならなあかん。ところが、マネーゲームの世界では、ババ抜きゲームに近い感覚がある。ライブドアの株券を高値で買ってしまった人が売るに売れずに上場廃止。つまり、ババを最後に掴んだ人が負けというゲーム・・・。虚しいけどこれが現実や・・・・。

 日銀総裁となれば、1000万円ぐらいのお金は、われわれ庶民からしたら100万円か10万円ぐらいのスケール感覚のカネなんやないやろうか。年収5000万円ぐらいの人からしたら、1/5。つまり年収500万円ぐらいの人からしたら100万円・・・。こんな感覚なんやろう。。。余剰資金のある人がその金をどこの銀行に預けようが、どこの証券会社のファンドに預けようが、郵便貯金に預けようが、はたまた、どこのファンドに預けようが、そんなことは勝手や。

 そんなことを言い出したら、郵便局に1000万円の預金があるから、郵便局に有利な政策を打ち出したと非難される。三菱UFJ銀行に定期に預けていたなら、都市銀行に有利な政策をしたと批判される。投資先の選択の自由と、日銀総裁という公職にある立場をうんぬんするのなら、公職にある立場の人の資産をその期間、全部国に預け替えさせて、一切の予断が政策に入らないように、厳密に運用する法律が整備されなくてはいかんことになる。日本には、まだそこまでの金融意識が残念ながら無い。

 今回たまたま、問題の多かった、世間を騒がせた村上氏のやっていたファンドに出資していたというだけのことや。ここに1000万円預けていた。これが、何と、2100万円になってました。差し引き、1100万円も儲けてしまいました。すんません。。。。おいおい、謝らなあかん話か・・・。ほな、そのカネをどうせえと言うねん。当然、この人は利益分から、国民の義務としてちゃんと、確定申告して税金を払うだろう。もし、この人を批判したいなら、具体的に、村上ファンドだけに、有利な政策運営を、この総裁が、実際の権限でやっていたということを、証明しなあかんことになるやろう・・・。立証責任は、告発側にある。。。。でも、普通、年収5000万円の人が投資した自分の1000万円のために、国の政策まで変えて、自分の1000万円のために有利な方針を出す。。。こんなせこいことをするやろうか・・・。私は、この福井のオッサンが、そんなにワルやないと思っている。ちょっと脇が甘かったね・・・とは思うけど。。。

 ただ、欧米諸国からしたら、当然のように、タタキにくるやろうね。。。でも、本来叩かれるべきは、ちゃんとした法律が未整備のままということやろう。。。アジアと欧米では、思想の差がある。農耕民族である日本人と狩猟民族であるアングロサクソンでは、ものの考え方まで違う。法の理念も当然違う。欧米に日本が合わすべきなのか、それとも日本独自の倫理規定を設けるのか。その辺の調整は必要やろうね。。。

 この一件は、ようは倫理観の問題やと思う。疑われる可能性のあるところには、もし投資していたら、そこと縁を切ってから、就任する。つまり、お輿入れの時には、身綺麗にして、準備するやろう。それを、ちゃんとやっとけば、こんな、痛くもない腹を探られる事になる。日銀総裁の個人資産1000万円なんて、国全体の事からしたら、あんまり何の意味もないだけの額の金や・・・。こんな問題になるのなら、やめとけばよかった。こんな金ぐらい、全額いらんわ・・・というのが、この人の本音やろうね。。。

 大会社の社長さんが100円の万引きでつかまるようなスケールの話。。。。でも、万引きと1つだけ違っているのは、万引きは犯罪であり、村上ファンドに投資していたのは、違法ではないという、ただ1点であることや。。。世の中には、ひがみ、やっかみというのがある。虎の子の100万円を銀行で定期にしても、数百円しか、1年で増えない。ところが、日銀の福井総裁は、こんなに低金利の責任者やのに、自分だけボロ儲けしとる・・・。これが市民感覚やね。。。私は日本銀行の総裁たる人まで、市民感覚を持ちなさいなんて、言う気は毛頭無い。それだけ、重い職責を背負ってはるのやからね。

 でも、武士のたしなみと、いうのがあるやないかと、言いたいのや。責任有る立場の仕事をやる人は、どこからも、ドン突かれても、ええように、身辺を整理しとかなあかん。人一倍、落ち度が無いようにしてから、その職に就くようにしないと、ほんと多くの人に迷惑がかかる。総理大臣、衆参議院議長、最高裁長官など、人の上に立つ人は、公人である前に、善良なる市民でなければいけない。悪いことをしてない人であることは、もちろん、批判に耐えられる人でないと、やっぱりみんなが納得しないということや。

 ちょっとぐらいワルでも、その道の能力に長けていれば良い民間と違って、一片の曇りも許さない。潔癖性で、完全主義者の多い日本では、より高いレベルでの倫理観が必要になってくる。これは、覚悟すべきやろうね。。。