小泉政権の5年間 | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

小泉政権の5年間

5/18(木) 9月に総裁の任期が切れる小泉首相だが、相変わらず、なかなか元気やね。サムライ・JAPANの背番号10のオフィシャルユニフォームをジーコ監督から貰ってご満悦や。。。。死に体の政権のことを、レイムダックと言うが、今のところ、その素振りも感じない・・・・。このレイムダックという言葉は、もともと足の不自由なアヒルという意味だが、再選されなかったのに、任期の残っている議員さんのことを指す。ロンドンの商品取引の市場で売買が成立したのに、金の払い込みが出来なかったブローカーのことをこう呼んだのが語源なんだそうである。

 まだまだ元気な小泉政権ではあるが、ここで就任からの5年間を少しだけ振り返ってみよう。私は、小泉首相の5年間は、なかなか良い方の、5年間やったと思う。今までは、政治家とカネは、セットのように思われていたのだが、この人は、この点では、欲がない。森元首相が官邸に行っても、カンビールと干涸らびたチーズか何かしか出さなかったという話は有名なように、変な嫌らしさがない。だから、みんなに好かれる。オペラ好きは評価の分かれるところやけれど、ゴルフや芸者遊びよりは、よっぽど健全や。。。

 政治は夜創られると誰が言ったか知らないが、政治家の会合は料亭で何かごそごそ決められていた。この暗いイメージを一新した。そして、毎日、首相自身が会見して、国民に直接意見を述べる。これも今までなかなか無かった事や。ワンワード。1つの言葉に意見を集約するから、国民には大変判りやすい。だから、驚異的な支持率を国民から得た。。。。

 北朝鮮にも2度も行った。拉致被害者を返して貰えるのなら、メンツなんてどうでもいい。世の中、経済制裁とか、二言目には国益国益とか、強硬な意見が多いなか、何とか解決の糸口を捜してきて、被害者帰還という結果を出した。北朝鮮に核武装させて、極東アジアを不安定にするよりは、日朝国交回復への道筋を示して、日本が本気であるという意思表示をしたのも、結果として良かったと思う。これは、歴史が評価することやけれどね・・・。

 また、小泉のオッサンの一番大きな政治課題だった郵政民営化は、手法こそかなり強引で、衆議院を解散をするなどまでなる大騒動になったが、結局、やり抜いた・・・。これは素直に評価すべきやろう・・・。もっとも、いちばん公務員の数が多い郵政職員を民間人にするのは、手っ取り早く、行政改革が進んだように見えるだけで、その実、この人たちの給料は税金から出て無いのだから、あんまり実効性が無かったけどね・・・。

 さて、小泉さんは、どちらかと言うと、少し右翼的に見られている。事実、靖国や憲法改正、愛国心など、戦前の日本のような、日本人がタブー視してきた所に、スポットが当たってしまっている。また、日本が戦争放棄の憲法を破棄して、攻めてくるんやないやろうか・・・と、怖がっているのである。事実、日本の自衛隊の装備は、米国に次ぐ、ぐらいのレベルなんやそうである。でも、多くの日本人は、もう二度と戦争するなんて思ってないし、徴兵制になったら日本から逃げるなんていう人もいるぐらいや・・・。

 今の10代20代の人からしたら、戦争というのは、遠い昔の話しで、ぜんぜんリアリティがない。ところが、韓国や中国の人からしたら、おじいちゃんが日本兵に殺されたとか、日本が酷い事をしよったという事は、絶対に忘れないために、一生懸命に子供の世代に教える。多少オーバーに伝えよるところもある・・・。逆に、後ろめたい気持ちのある日本は、あんまり、積極的には教えたくない。これが、教科書問題になりよる。やれ捏造やとか、やれ歴史の正当化やとか、お互いに言い合っているのは、立場が違うからね・・・。

 小泉政権になって、日本は今までのODAバラマキやら、経済援助で丸く収める外交手法を見直した。すると、途端に中韓から反発が来た。今まで隠れていた問題点も浮き彫りにされた。尖閣・竹島・反日デモ・海底ガス田・靖国・EEZ色々な事が明確になった。今まで、歴代首相が、「出来るだけ、言わないでおこう、触れないで済まそう・・・」としてきた部分をことごとく、さらけ出した。これは、荒療治だが、今後、これ以上は関係が悪くならないだろうという「底」を捜すという意味では、これは高度な観測気球になった。これを意図してやっていたのなら、この人、なかなかの策士である。

小泉以降の首相は、これ以上は関係が、悪くはならないだろうから、大変やりやすいやろう。有る意味、よく言えば、悪者役を買って出たという部分もある。。。。国と国との関係というのは、ものすごく難しい。今まで既得権のように出してきた経済援助をだんだん減らすのやなくて、スパッと切る。これは、相手に取って痛いことである。毎年、当たり前のように入ってきたものが、入らなくなるからである。ところが、これをすることによって、経済援助がカードとして復活する。これは必要やったやろうね・・・。

 日本のリーダーとして、小泉のオッサンの評価は高いと思うが、さて次はどうする。ここに来て、日本の舵取り役に、少し心配になってきた人も増えたのか、福田支持が増えて来ている。本命・安倍の横綱相撲と言われてきた総裁選だが、世の中の流れが少しまた、左寄りに向いてきたように思う。それは、先日の海上保安庁の海底調査船派遣事件がきっかけである。日本は韓国の海底地名の呼称決定会議への提案阻止という香ばしいネタを使って、うまく利を得たとの評価があったが、実は、安倍氏にとって、あれはマイナスやった・・・。韓国が総力で阻止するぞ。と、すわっ、戦争か・・・まで行ってしまったからである。

 日本人の多くは、争い事をあまり好まない。今まで、せんど国益を守れとか、勇ましい事を言っていた人も、実際に韓国の警備艇と海保がぶつかるのを見たいと思った人は少なかったやろう・・・。つまり、多くの日本人はここに「危うさ」を見たと思うのである。安倍になったら、もっと日本の近海が緊張するのではないか。中韓が一体となって、北朝鮮を取り込んで、この地域で、日本が孤立するのではないか。。。そんな危惧を感じた人も多かったやろう・・・。

 前の選挙で、勝ちすぎた自民党は、次の選挙で、多分、小沢民主党に惨敗する。これは、恐らく間違いない。与野党が拮抗するまで、民主が伸びるやろう。その時、急進派の安倍より、穏健派の福田の方が自民には有利になるし、傷が浅くなる。安倍には、その次に来るやろう上げ潮期にやらしても遅くない。自民のエースを今は温存しておく・・・。こうなりそうな気がするのやけれどね。。。。どうやろうかね・・・。