堀川の奇跡 | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

堀川の奇跡

5/15(月) 大阪の公立高校で、学校週5日制が崩れて来ているという。進学校と言われる学校ほど、土曜日の授業を再開しているというのである。文科省は2002年に、「ゆとり教育」の名のもとに、とんでもない改革を言い出した。日教組もこれを後押しして、「教育の手抜き」が始まった。日本のように、資源のない国で、唯一の資源は、「人」である。日本という国が、他国との比較で、抜きん出ていられるのは、日本が世界有数の教育国であったからである。

 ところが、どこのドあほが、言い出したのか知らないけど、日本人は、他の国と比べて、働き過ぎである。子供たちは小さい頃から英才教育を受けさせて、良い学校、良い会社を目指して、熾烈な受験戦争を戦っている。もう、日本は、充分豊かになったのだから、ここいらで、方向転換して、教育にもゆとりが必要や・・・。熾烈な受験戦争が、競争社会を作っていて、凶悪な犯罪に結びついている原因や・・とかブチ上げよった。。。

 こうして、学校週5日制は始まった・・・。大企業や、役所、学校の先生、急に、みんな土曜日が休みになった。ところが、私立の高校や中学では、土曜日は休みにならなかった。結果としてどうなったか・・・。私立高校が有名大学合格者の上位を占めるようになり、学力格差がどんどん広がった。良い大学へ行きたければ、私立の高校へ進まないと行けなくなった・・・。それだけである。。。。つまり、貧乏人は良い大学へ行けなくなった。格差社会の拡大やね・・・。これが、どれだけ、日本にとって、勿体ない事か・・・。優秀な人材が有名大学に行けないという率が高くなると、それだけ、優秀な人の総数が減る。

 受験戦争は、試験勉強だけは上手な人間を増やしてしまったが、本当に優秀なエリートを国がちゃんと育成しないと、この国は、崩壊する。このエリート育成事業を国は真剣にやらんとあかん・・・。樽のタガが緩めっぱなしで、こんな良い人たちが育つ訳がない。。。。これが日本病の原因や・・・。

 大企業が週2日も休むようになって、業績も急激に悪化した。永い不況が15年も続いた・・・。人間、楽を覚えると、なかなか元には戻れないものである。労働時間を減らして、業績が上向くはずがない・・・・。最近になって、この事にいち早く気付いた企業は、どんどん仕事をするようになった。百貨店は、6時までだったのが、夜の8時や9時まで営業するようになった。24時間営業のスーパーや外食産業が順調に売上を伸ばした。日本人が働き過ぎやと、誰が行ったのかは知れないけど、アメリカのテクノクラートは1日20時間働いているヤツもいる。そして、年収3000万円も1人で稼いでいる。

 楽して儲けようというのは、大間違いで、額に汗して稼ぐのが尊い労働なのだと、いう概念も戻ってきた。東京や京都の高校でも、公立高校が東大京大の合格者数ランキングの上位に出るようになった。京都の「堀川の奇跡」も話題になった。つい、この前までは、うだつの上がらない、ただの市立高校だった京都市立堀川高校は、横田サキエさんの母校でもある。もともと、京都の女専。つまり花嫁学校やった学校である。戦後、音楽科が出来た事で少し有名になったが、3年前に、校舎の改築を機に、特殊な科を2つ設けた。これが、ものすごい倍率で人気になり、遠い所からも、優秀な生徒が集まるようになってきた。そして、その生徒が卒業した今春、大変多くの京大合格者を出した。

 もともと、京都市には、京都府教育委員会と、京都市教育委員会というのが有って、この二つは、仲が悪く、ライバル関係である。京都市と京都府が不仲なのは、二重行政が京都市内で起こっているのが原因なのだが、京都市内には、同じ公立高校でも、府立高校と市立高校が両方ある。6年ほど、前に府教委が企画した府立嵯峨野高校のコスモス科というのが、バカ当たりして、ものすごい倍率になった。いわば、堀川高校の専門科は、その「仕返し」でもあったわけや・・・。これが大成功した。。。

 ただ、これは、教育委員会が画策して、ある特定の高校のレベルを上げることで、公立校全体のレベル低下に歯止めを掛けたかったというだけのことに他ならない・・・。私学が、バタビアとか特進科を設けて成功しているのを、真似しただけや。。。洛南高校なんて、ここ20年で、ガラッと、通う生徒の顔まで変わったからね。。。

 日本のように、「人」しか、他の国に勝っている点が無いような、ちっちゃな東洋の島国は、人を磨くことを止めることは、そのまま、国が衰退してゆくことを意味する。厳しいけど・・・。教育は、手綱を緩めた方が負けである。今の現実世界はこうなのである。日本がずっと、世界一だった数学オリンピックも香港や韓国にも負けるようになった。日本人が米国の学校に行って、唯一得意科目やった数学も、今や米国並みに落ちた。この責任は、いったい誰が取るねん。。。文科省の職員全員クビにしても、足らんわ。。。。

国益、国益とよく言うが、本当に日本は、エコノミックアニマルとよく批判された。私は、そんなことも言いたいヤツには言わしておけ。所詮、ビジネスなんて、汚く稼ぐものや。その代わり、綺麗にカネを使え。「汚く稼いで、綺麗に使う」これが日本人の信条やんか・・・。日本人は、人の国の言う事を気にしすぎや。そんなん、どうでもええやんか。日本は、特異な国でええ。それが日本であることであるのやからね・・・。