姉歯は100叩きの刑でどや! | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

姉歯は100叩きの刑でどや!

4/28(金) 耐震強度偽装関連でやっと、逮捕者が出た。何で、今まで何も出来なかったのか・・・。ちょっと遅すぎひんか。。。。まして、今回の逮捕は、いわば別件逮捕や。。。。有名になった姉歯という、変わった名前の建築士。彼がこの疑惑の中心にいることは、どうやら間違いない。世間は、木村建設の東京支店長やらに、強要されて耐震強度を偽装したと言っているが、全部そうやったとは、言いにくいと思う。

 姉歯は98もの物件について、耐震強度の偽装をしたとしているが、木村建設の仕事ばかりやない。ホンマに言われたからした・・・それだけやろうか・・・かなり疑問である。。。彼が一級建築士事務所を開設して、独立したのは、バブルの崩壊直後である。恐らく、この時期の建築業界といったら、どんどん会社が潰れるような経済状況やったやろう。その中で、建築会社から、材料費が出来るだけ安くなるように設計する経済設計を強く、依頼された。これは、いわば当然の事やろう。

 鉄筋の使う数というのは、建築基準法で厳格に規定されているから、これを減らすことは通常、簡単には出来ない。だから建物のデザインや設計で、いかに鉄筋が少なくて済むように設計するのは、多分、設計士の腕一つにかかっていたはずや。。。うまい設計士さんに頼んだら、材料費が安くすむ建物が出来る。建設会社がそんな設計事務所を重宝して、仕事を優先的に回したというのも、当然と言えば、当然やろう。。。

 ここで問題になるのは、建物の強度をどこまで落としてええか。法律に触れずにどこまで安くあげられるかと、普通なら、こう考えるはずのものやのに、この順序が逆になり、「法律を破ってまで安い建物を設計する」というパンドラの箱を開けてしまった事やろう。。。これだけは、やったらあかんこと・・・なのに、仕事が欲しい。カネがほしいために、設計士のプライドと良心を売り渡してしまった。。。そんなとこやろう・・・。

 役所でチェックされたら、やり直せば良い・・・。ぐらいの軽い気持ちで確認申請を提出したら、あっさりこれが通ってしもた・・・。なんや、コイツら、ぜんぜんチェックしてへんにゃ・・・楽勝やんか。。。。それなら、いっそ、これを売り物にしてまえ。姉歯は多分、こう思ったのやろう。。。そして、世の中不況や不況や、言われていたのに、姉歯のところには、仕事がどんどん来た。そうなったら、今更止められない。。。姉歯にも良心のかけらは少しはあったやろうから、ひょっとしたら、誰かが見つけてくれ。指摘されたらインチキが止められる。。。そんな気持ちもあったかも知れん。。。でも、ぜんぜん見つからなかった。。。そして、強度不足の建物の書類偽装をついつい続けてしまった。。。。悪い事とは知りながら・・・。

 建設会社やマンションの販売会社、ビジネスホテルの会社などは、安い予算で、良い建物を建ててくれることが全てである。違法性は無い、と信じていたと、言われれば、逃げおうせる・・・。ちょっとヤバイかなぁ。。。ぐらいの感覚はあっても、自分が住む家じゃあるまいし、建築費の一番安いところに頼むのが常識である。まして、流行の総研なるところは、安いのに、そこそこちゃんとした建物が出来る工法というのを売り物にしとる。。。建築確認という国の制度をパスしていたのなら、問題が無いやろう・・・と思うのが本当のところやろう。。。

 ヒューザーのオッサンは、全てを無くしたが、耐震偽装発覚後の物件を何とか売り逃げしようとしていた点では、逃げられないやろう。そりゃ、こんなババ抜きのババみたいな物件を何とか人に押しつけてしまいたいという気持ちは分かる。ただ、ここまで事件が大きく発覚しているのに、それをやるという感覚が異常や。。。

 ババ抜きのババをつかんだのは、「広いのに安い」という売り文句に騙されて、ヒューザーなどのマンションを買ってしまった人たちや。。。人間、一生のうちに2つも家を買うなんて、なかなか出来るもんやない。今の強度不足のマンションのローンを払いながら、その取り壊し代、再建築費まで負担して立て直すそんなことが出来る人は少ないやろう・・・・。ほんま、可哀想やと思う。思うのだが、これがババ抜きのルールでもある。個人資産である住宅に、国の税金を入れて助けてあげることは出来ひん。こんなことしてたら、国はいくらお金があっても足りないからね・・・。

 イーホームズなどの建築確認機関の落ち度を指摘する人も多い。この人が見抜けなかったのが悪い。そう言われりゃ、そうや。ちゃんと見ていたら防げたかも知れない。。。ここで、日本の法律の壁がある。日本の法律は、もともと、人は悪いことをしないものである。ということを前提に作られている。耐震強度を偽装するなんて悪いことをする人はいない・・・。という事を前提に審査をしていたとしたら、国家資格である一級建築士さんが自らの責任において、強度計算をしたのであるから、それを信じるしかない。それがおかしいと言う事は、波風を立ててしまうことになる。。。これを嫌うという日本の風土もある。こんなことが今回の事件の背景にあると思うのである。。。

今回、関係者がやったことは、実際は耐震強度が不足していたのに、ちゃんとした建物ですよと言って売った、詐欺罪である。でも、もし、大きな地震が起きて耐震強度の足りないマンションやホテルが倒壊して中にいた人に、大きな被害が出たとしたらどうだろう。危ない建物を建てたり、設計したり、売ったりした人には、もっと重い殺人未遂罪が適用されてもおかしくないやろう。法律というのは、罪が重いから、それが嫌だから、その犯罪をしないだろう。。。という建前がある。

一度、万引きをしたら、100万円の罰金を課すという厳罰主義にしようという動きがある。これは、100円200円のものを万引きして、100万円も罰金を取られたら割に合わない。。。と、犯人に思わせる事でその法律を守らせるという抑止効果がある。それでは、今回、耐震偽装した姉歯には、どんな罪が相応しいやろう。偽装されたマンションのオーナーさんたちが、怨みを込めて、ののしりながら、一人づつ、パンツ一丁の姉歯の尻を叩く。姉歯は一人づつに「もうしません、許して下さい」と言う。。。これを延々テレビで中継する。こんな恥ずかしい事はないから、もうこんなこと二度とやらん。。。と、いうことになる。

こんな罰は、どうかね・・・。これが抑止力があるかどうかは判らんが、かなり効くで・・・。