京都の中心地が移動中? | 京都発、言いたい放題!~毎日更新~

京都の中心地が移動中?

4/21(金) 関西は全国的に見て、昔から私鉄が随分、強い地域である。もっとも、JRも今は私鉄であると見るべきなのかも知れないけどね。。。さて関西の大手である近鉄・阪急・南海・京阪・阪神は、各々競合して、お客を奪い合っている。ところが、この6つの鉄道会社はJRを除けば、阪神間が阪急と阪神、京阪間が京阪と阪急とが競合しているだけで、阪和は南海やし、阪奈や京奈、阪名は近鉄と、うまく棲み分けが出来ている。

 電鉄各社は、自分のテリトリーを、ちゃんと沿線開発して、いろいろな事業を行う、遊園地を作ったり、スタジアムを作ったり、劇場を作ったり、もちろん、宅地開発も行う、人の集まるターミナルには、大規模な百貨店をつくるし、映画館やホテル、レストランなどの集客施設も作る。。。つまり、電鉄会社の経営というのは、実は言い換えれば、「総合縄張り産業」なのである。。。

 これに目を付けたのが村上ファンドで、関西では圧倒的な人気を持つ阪神タイガースというコンテンツと、梅田にある阪神百貨店やら新規オープンしたばかりのハービス・エントなどの含み資産などを材料に阪神に投資した。この人は、投資ファンドで利益を得ようとする人だから、もともと会社の経営をすることには、これっぽっちも興味がない。だから、買い進んだ阪神株を誰かに買ってもらわんと、あかん。そのお相手が、何と最大のライバル会社である阪急やから、えらいことになった。

 大阪の阪神ファンは、かつて、プロ野球を見捨てた阪急が、また球団の親会社になるんかと、反発。夕刊紙やらスポーツ紙は、この話題で持ちきりや。。。でも、いっそのこと、合併するんやったら、新しく社名も変えて、「関西電鉄」にでもしてしもたらどうや。。。「京阪神急行」っていうのでも、ええけど・・・。阪急タイガースは文句出るけど、関急タイガースとか、関西タイガース、京阪神タイガースとかやったら、阪神ファンの多い京都の人も喜ぶで。。。

 さてさて、話は変わって、私の住む京都でも、ちょっとした変化がある。京都のような歴史都市でも、他の都市に比べたら微々たるモノだが、少しは、いろいろ新しいものが出来たりする。スクラップ&ビルドが、出来ひんと、都市としての機能が落ちるし、街の活気が無くなるからね・・・。

京都は、有る意味、昔から保存ばっかりしてきた。素晴らしい歴史遺産は大事にしなあかんけど、全てにおいて、ガードをかけすぎて、いろいろな意味で身動きが取れなくなっていた部分があった。何でも反対してきた共産党市政の時代は、京都の道路は、穴ぼこだらけやったからね。。。道路の補修の予算まで組まなかったんや。。。ほんま、ひどい時代やった。

 宝ケ池の方に行く道路に、「狐坂」という有名な坂道があるのだが、ここが、かなりの急なヘアピンカーブで勾配も急な坂だというので、冬場は道が凍結して車が上がれないは、交通量が多い割には、ここでスピードダウンする車が多くて、いつも渋滞していたりした。2~3年前からここをスムーズに通れるように高架橋の工事が進んでいて、今月18日に開通したそうである。この狐坂は、私にとっては、大文字駅伝という京都市の小学生の駅伝大会で、息子が走った区間やったから、無くなるのは少し寂しいけどね。。。まぁ、大金かけて、車の通りは格段に良くなったのやろう。。。こういうのも、京都という街の都市機能向上である。遅ればせながら、京都も少しづつインフラ整備が進んでいる。そんなところやろう・・・。

 今の京都は、昔と違って、祇園地区などの伝統的な部分は、しっかり規制をかけて開発から守るけど、そのほかの部分では、新しいものがどんどん出来るようになってきた。京都は147万人もの人が住む大都市やから、遊ぶ場所も要るし、買い物やら食事する場所も要る。その割には、いろいろな施設が規制のために抑えられてきたところがある。これが規制緩和で、どんどんオープンになってきた。そんなところやろう。。。

 京都の繁華街と言えば、昔から、四条河原町というのが当たり前やった。京都の人がどこかへゆくと言えば、四条・・・ここの事やった。修学旅行で京都に来た事のある人なら、新京極通でお土産を買って、祇園町やらを散策というのが定番コースである。ところが、最近、少し、人の流れが変わってきた。

 もともと、河原町通や四条通は、車の通行も多いし、人もたくさん通る。その割には地下街が、昔の因縁の反対運動で建設出来てないし、インフラ整備が全く進まない。ビルの建て替えはままならないし、出来てもペンシルビルばっかりで、全然美しくない。。。京都の人にとったら、昔ながらは、ええけれど、日曜日の四条通の歩道は混雑して歩きにくいし、車道も慢性的な大渋滞。何とかしたいけど、何とも出来ない空間やったのである。

 そこに、京都駅にドカーんとデカイ、伊勢丹と駅ビルが出来て、プラッツ近鉄が今度また大手のカメラ電気店になる。新しいビルも出来て、またこれがカメラ屋さん。駅前の方がどんどん元気になってきよった・・・。ヒトも集まりだした。。。

河原町通や四条通のあまりにもインフラ整備されないのに、しびれを切らしたかのように、三条烏丸あたりに出来た新風館という施設が、多くの若者を集める流行のスポットになった。古くからの建物が並ぶ三条通も、京都の人でも、しばらく通らないと、へ~っと思うほど人通りが増えて、お洒落なお店がどんどん増えている。

潰れた呉服屋さんの店舗がファッションビルに生まれ変わっていたり、古びた町屋が粋に改装されて、お洒落な町屋居酒屋レストランになったりしている。四条通の大丸の向かいにルイビトンが出来たり、私はあんまり判らんが、トゥモローランドというのも有名らしい。。。

烏丸通四条下るには、「COCON(ココン)烏丸」というお洒落なインテリアを扱うアクタスという家具屋やシネコンがテナントに入っている。このビルはもともと京都丸紅という商社のビルやった。それをそのまま使ってうまく改装だけして使っている。。。古い建物をうまく活用して、現代風にアレンジし直したパターンのお店の勢いはとどまらない。。。。昔の建物は古くさいのだけれど、本物を使っていて、今の建材なんて足下にも及ばないほど立派なモノが多い。これを利用しない手はないわなぁ。。。。これが今の改装ブームの根本にある。

つまり、いま、京都の中心地が四条烏丸界隈に移りつつあって、大変貌を遂げているのである。それに輪を掛けるかのように、四条烏丸交差点の北西角にあった、旧USJ銀行京都支店跡を持っていたロームが、新風館で実績のあるNTT開発にこの建物を売却することが一昨日判った。この建物、もともとが大理石造りの大変立派な建物で、地下一階地上5階建て。延べ床面積が4100㎡となかなかの広さもある。だから、またNTT開発が、何か新しい集客施設をしかけて来るのではないかという期待が集まっている。

これ以外でも、京都では二条駅近くに、ビビ二条という大型シネコンがオープンしているし、ダイヤモンドシティ・ハナが島津製作所の工場跡地に出来ているほか、田の字とよばれる堀川通・河原町通・御池通・五条通で囲まれた地域では、どんどん新しい分譲マンション建設が進んでいて、それが全部完売しているということである。。。つまり、ヒト・モノ・カネが少し広い、この中心地域にどんどん集中しているということやろう。。。街は生き物である。変化をし続けるから生きてゆける。立ち止まった時、その街の命が終わるときでもある。元気都市・京都が、少しづつやけど、実現してきたということやろうね。。。