つながりと、魅力について Column54 | Eee works Column.

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住まい手の想いに寄り添い 納得いく予算で 浮かび上がるカタチを磨き上げる

枚方T-SITE 本日OPEN

TSUTAYA創業の地 大阪府枚方市に新しい施設がOPENしました。

結構近所です。w

 

昔「いつでも、なんでも、どこからでも、最安値で」買える時代になった時

ものを買い求めに施設に行く意味はあるのか。

そんなことを学生時代の卒業設計の課題としていたことを思い出しました。

当時(20年ほど前)は携帯電話も一人1台の時代ではなく、圧倒的に

ポケベル全盛期。

 

 

そうなった時、施設に行く魅力があるとすれば

「偶発性とセット感」と考えていた。

予定調和ではなく、「求めたもの+α」の魅力。

例えば、

本を買いにいく。演劇関連の本の横で、演劇が始まる。

本屋では飲食禁止が当たり前だったが、料理本の横で、調理器具と

キッチンスタジオがある。そして、そこで食べられる。

そんなことができれば、魅力となるのではないか。

(ここまでの体系を考えられていたかは別として・・。)そんなことを考えていた。

 

そしてまさに、時代はそうなった。

 

電車では、本より、会話より「スマホ」。

手元の端末から、なんでも買え、予約でき、情報が取れる。

そんな時代の施設運営、経営は大変だと思う。

 

確かに便利で、否定するものではないが、

目的・結果に行き着くまでの「無駄」はない。

知識の幅や、人間の余裕はその「無駄」から生まれるものではないか。

 

スマホで「ポチッ」と買うより対面販売の方がはるかに手間はかかる。

スマホに向かって呟くと答えが表示されるというミラクルがない時代は

カタログと格闘し、聞き込みの連続だった。

 

しかし、そこで”無駄に覚えた情報”が知識の幅となり、

情報を聞きたい相手とのタイミングを計ることが対人関係の修練になった。

商品も手渡す時に添えられる「生身の気持ち」が魅力で、

「またここで買おう」となるのではないか。

 

まさに。

「手早く、安く買う」ではなく

「誰から買うか」

「どこで買うか」

 

8階建と近隣でも群を抜いて大きい商業施設にもかかわらず、

TSUTAYAの増田代表 曰く

ターゲットは「近隣」らしい。

 

「ライフスタイル百貨店」と銘打たれたその施設

ちらっと見たら、店内で本の他の様々と、笑顔があふれていた。

すごく楽しみにじっくり訪れてみようと思う。