パッシブハウス体験(PHJ5周年記念大会体験編)Column13 | Eee works Column.

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住まい手の想いに寄り添い 納得いく予算で 浮かび上がるカタチを磨き上げる

前日のPHJ5周年記念大会に続き、実際にパッシブハウスの見学と、お施主様より、生の感想を聞ける機会に恵まれました。
パッシブデザインはともすれば数値的な話だけが先行しますが、最終的な結果は体感として「善し悪し」が出てきます。数値を突き詰めた結果の「体感」を体感出来るまたとない機会で、私自身の指標とすべく参加しました。

まずは、西方設計:西方先生 設計の大宮PH 



パッシブデザインでは太陽光を、冬場窓から最大限取り入れ暖を取り、夏場遮蔽して暑さを遮る。よって、取り入れの為の大きい開口と遮蔽の為の外付けブラインドでコントロールしています。これは太陽だけではなく、必要に応じて視線もカットしています。



羽根の角度、開閉も柔軟に対応出来、予想以上に機械の自由度が高く、内部のカーテンブラインドの役割も兼ねられそうです。
これに加え、床下空調もセットされた宅内環境は温度が一定で「温度にふわっと包まれる」感覚で、施主様も空調はここ数日使用していないとの事で、数値で示された温熱環境を、体感出来た素晴らしい機会でした。

続いては、
キーアーキテクツ:森(PHJ代表理事)設計の軽井沢PH



午前中の大宮物件に比べ少し気温も低い中での見学となりました。こちらも建物の躯体性能はPH基準で温度ムラのない、素晴らしい空間でした。加えて、施主様の躯体の温熱性能・エネルギー利用に関する見識、建築家の社会に果たすべき役割など、様々なご指摘は建築従事者として背筋が伸びる有り難いお話でした。アメリカではエネルギー利用に関する知識は小学生の頃から教育され理解しているとの事。教育の果たす役割の大きさをも再確認出来た意義深い見学となりました。



また、性能もさることながら、その性能を視覚的には感じさせない柔らかい空間構成は温熱環境は計画に標準装備されるべきものだ とのメッセージとも感じる事が出来た意義深い見学となりました。

住宅建物の価値は様々です。計画、デザイン、環境、耐震性、耐久性、費用どれも欠く事の出来ない重要な要素です。しかし、市中にはいずれかの価値にのみ特化したPR住宅が少なく有りません。どの要素も偏らず、バランスよく装備される事がマストであり「良い家」なのだという事を改めて認識するとともに、体感した温熱感は季節に関わらず、体が楽で、動きが自由になるという事と、これを後戻りさせてはいけないと、改めて確信するPHJ5周年大会「体感編」でした。