夢を見たよ
夢のない世界で…
星を見たんだ
星のない夜空に…
ここはガレキの王国
地球が傾いて、滑り落ちた星屑が
夜の底にガラクタとなって積み上げられている…
山積したその星屑の頂上には
王様の城が人食い花のように
毒々しく実っていた…
ガレキの王国に君臨する夜の王様。
王様の頭には、神々しい銀の冠が。
それは富の象徴として
眩い光を放ち、ガレキの国の民を惹き付けた…
だけどあの光の正体はきっと
スクラップされた星屑が散らした命の燐光…
民はそれを栄光と名付けたけど
光に名札を献上するのではなく
値札か御札を貼付けたほうが
僕にはしっくりきてしまう……
王様は夜を下部にして光を誇張するから
好きになれない…
それでも僕は、懲りずに何度も
夜空に星を想い描いてしまうんだ…
星のない夜空を見上げても
退屈すぎるから
きっと人は夜空に夢を裁縫するのでしょう…
神話を編むのでしょう…
蛍を探すのでしょう…
蛍の星明かりに照らされた僕の部屋は
虫かごさ……
剥がれ落ちた夢屑が
帰ってこれるように
今日も部屋の雨戸は開けておくことにするよ…
夢を見たよ
夢のない世界で…
星を見たんだ
夜空に覗いた朝露に……