孤独便  -8ページ目
夢を見たよ 






夢のない世界で…






星を見たんだ







星のない夜空に…








ここはガレキの王国







地球が傾いて、滑り落ちた星屑が

夜の底にガラクタとなって積み上げられている…

山積したその星屑の頂上には

王様の城が人食い花のように

毒々しく実っていた…



ガレキの王国に君臨する夜の王様。

王様の頭には、神々しい銀の冠が。

それは富の象徴として

眩い光を放ち、ガレキの国の民を惹き付けた…


だけどあの光の正体はきっと

スクラップされた星屑が散らした命の燐光…



民はそれを栄光と名付けたけど

光に名札を献上するのではなく

値札か御札を貼付けたほうが

僕にはしっくりきてしまう……


王様は夜を下部にして光を誇張するから

好きになれない…


それでも僕は、懲りずに何度も

夜空に星を想い描いてしまうんだ…






星のない夜空を見上げても

退屈すぎるから

きっと人は夜空に夢を裁縫するのでしょう…


神話を編むのでしょう…


蛍を探すのでしょう…



蛍の星明かりに照らされた僕の部屋は



虫かごさ……



剥がれ落ちた夢屑が

帰ってこれるように

今日も部屋の雨戸は開けておくことにするよ…

















夢を見たよ










夢のない世界で…









星を見たんだ







夜空に覗いた朝露に……









社会生活で交わされる
会話の大半は

言葉のバーゲンセールである…

そのせいか
言葉を安売りしすぎて
本音にすら価値を
見出せなくなる昨今…



使い捨ての言葉達が
チューインガムのように
そこらじゅうで吐き捨てられ

ネバネバの世の中を
僕達は歩いてる……




だから僕は
叫びたい…


言葉を知らない赤子のように……






理屈で解決できる世界じゃないんだ…



言葉は世界をミニチュアサイズに
してしまうから


とても窮屈にしてしまうから


世界を浄化する


産声をあげたい……………