犬が立候補していた。
2024年はSDGsやLGBTQは当たり前となり、とうとう動物にも‥‥。
そんなはずはないワン。
仕掛け人は、都知事選で24人を擁立した政治団体NHK党(NHKから国民を守る党)立花孝志氏。
NHK党の公式サイトには、「ポスター掲示場をジャックせよ。選挙ポスター掲示場の常識をぶっ壊す!」とのキャンペーンを展開していた。
キャンペーン内容は、「1口2万5千円をNHK党に寄付すると、都内約1万4千カ所のポスター掲示場の中から、寄付した人が1カ所を選び、NHK党が擁立した都知事選立候補者24名分のポスター枠に好きなポスターを貼る権利が与えられる。」らしい。
選挙ポスター掲示場を広告媒体として利用する作戦なのだ。
NHK党によると、約1千カ所分の応募があるという。
24人分の供託金7千2百万円(@300万円✖️24人)を支払っても利益が出ると踏んだのかな?
選挙運動を所管する総務省によると、公選法の規定では選挙ポスターは他候補の応援や虚偽内容でない限り自由で、権利譲渡を禁止する規定もない。
松本剛明総務相は「公選法上、掲示の権利を売買するものとはされていない。」と指摘するが、処罰対象になるかどうかは捜査機関が判断するとしている。
NHK党も次から次へとよく考え付くものだと驚く。
このポスター掲示場のジャックがNHKをぶっ壊すことにどうつながるのか。
NHKをぶっ壊すと政治にどんな影響があるのか。
私レベルでは未だ理解ができないが、立花孝志を新橋で見かけたことがある。
ブルー系のジャケットを羽織りキャリーバックを引きながら、普通に新橋の交差点を歩いていた。
姿かたちは悪くなく、過激でもなく、奇抜なことをする男には全く見えなかった記憶がある。
昔々選挙には正装で行く制限選挙の時代もあった。
性善説を信じて、立候補者にも有権者にも「こんなことはしなかろう、あんなことにはならなかろう。」
そんな時代はとうに過ぎている。
アウトでなければセーフなのである。
2024年令和6年は、まだ犬は立候補できないようだ。