私の知人で、沖縄をこよなく愛するおじさんがいる。

スキューバなどのマリンスポーツやアクティビティをしたり、リゾートホテルで海の絶景を愛でたり、自然を愛するネイチャー的な人ではない。


ごくごく普通の、東京生まれ東京育ちのおじさんだ。


おじさんは昨日も石垣島にいた。

なんでも、一昨日羽田空港に行ったらシルバー割引が取れたので、1泊2日で石垣島に来ていて、今日の最終便で東京に帰るとのこと。


1泊2日で石垣島か‥‥。


やるな。


おじさんは最低でも、年12回は沖縄に行っている。

そんな沖縄通い生活を30年以上1人で続けている。

勿論それだけ行っていると、知り合いも沢山いるが、お友達!と言えるほどの深いお付き合いではないという。


おじさんは沖縄以外もよく旅に出るので、飛行機のステータスは勿論上級クラス。


よくこんな話をしている。

「ラウンジのお寿司は美味しい。」

「搭乗ゲートで音が違うので、いつもご利用ありがとうございます。って言われる。」


何目的で沖縄なんだ。


宿は大体決まっているが、眺めや高層階的なオプションはないCPの高いコンドミニアムで自炊か、民宿に宿泊することが多いらしい。


旅の醍醐味上げ膳据え膳ではなく、自炊し沖縄で生活している感じや、民宿で現地の人の行く食堂等を楽しんでいる様子。


「熱々のサーターアンダギーは美味しい!」なんてよく言う。


おじさん可愛い。

熱々のサーターアンダギーのためだけに沖縄って、相当贅沢。


私自身も、コロナ禍で海外に行けない時、このおじさんが沖縄の話しを延々するので、沖縄に行きたくなり、沖縄に行き、沖縄ハマリ、沖縄に7回は行った。


おじさんは勝手に沖縄親善大使だ。

SNSではなく、自分で喋り倒し沖縄を紹介しているおじさん、沖縄の経済効果に微力ながら加担している。


何か目的があって沖縄に行く人より贅沢かもしれない。


沖縄におじさんを惹きつける不思議な魅力があるんだろうな。