この世に生を享けうん十年。


気付いたことがある。


飲食店選びにおいて、相性があるということ。


この相性とは、価格設定や味付け、接客態度や内装、ランクや立地等々ではない。


ずばりそれはごはん。


お店だけの問題ではなく、各自の好みが深く関わる。


正確でもなく、間違えでもない。

各自の好みの問題なのだ。


Aのお米とファンタスティックな浄水器で濾過した水を羽釜で炊き上げていても、お店の炊き上がり具合と私の好みの炊き上がり具合とが一致しないと、炊き立て熱々白米を食べた瞬間のあの幸福感は得られない。


ちなみに私は硬めのご飯が好きだ。


米問題である。


「当店やわらかめ」

「当店かため」


そんな情報を公開して欲しい。


私は硬めのご飯が好みというより、やわらかいご飯が嫌いだ。

だから、やわらかいご飯に当たった時のガッカリ感といったら、口ではいい表せない。


高級日本旅館に泊まり、楽しみのお食事でやわらかいご飯が出てくる時ほど悲しいものはない。 

土鍋で一つ々炊き上げるお宿も少なくない。

なぜ炊き具合の好みを聞かないのか?

ステーキなんて、焼き加減聞くのに。

外国なら、ゆで卵の火加減だって聞くのに。


残念でならない。