「……目が…痛い…!」
そう言って夫は
しばらく動けなかった
ああ…
私またやっちゃったのかな…
なにやってんだろな…
目が見えなくなったり
アザになったり
腫れたりしてるのかな
そしたら会社に
なんて言わせたらいいかな…
そんなことを
ぼーっと考えながら
私も
しばらくそのまま惚けてました
私たちほんとに
何やってるんだろう
相も変わらずこんな真夜中に
行き先も
出口も見えないこんな真夜中に
夫はしばらくしてから
鏡を見に行き
目はなんとかなったようでした
私の手も
今度は骨折するほどのことは
なかった
布団に横になって
一旦時間をおいたけれど
私はまた夫に言った
「責任とりますって言って」
「浮気しましたって言って」
「女と〇〇しましたって言って」
夫は黙ったまま
「言ってって言ってるの!」
「言いなさいよ!自分のしたことだよ!」
「なんで言えないの!」
「やったのは自分なんだよ!!」
「言って!!」
「…ママの思う責任の取り方は
できないけど
…責任とります…
………
責任取るって離婚するってことでしょ?
離婚はできないから
その責任の取り方はできないけど…
だから言えなかったんだよ…」
私
その時
夫に自分のしたことを
言わせたいと思ったんです
いつも
私が苦しんでいても
ただ 泣かないでとか
悪いのは自分だから
…って言うだけで
ほんと言うだけで!
なんにも
変わらないし
なんにも進まない気がして
すごく
言わせてやりたくなったんです
現実を見るんだよ!!
…って
真夜中に
フラッシュバックして
繰り返すつらさの中で
そんな気持ちになったから
だって
不倫するような男って
なんでもいつでも
人生から逃げてるから
自分のしたことに
なかなか向き合わないから
だから
私は
行き先をなくした19年間を
過ごしてしまったんだよ…
夫と暮らしていると
そんな気持ちになる…
夫は
先日面接してくれた会社には
入れませんでした
世の中は
そんなに甘くない
人生は
そんなに簡単じゃない
そんなに簡単じゃ
ないんだよ