「後悔しかない」
後悔しかない…
ってさ
もはや
何を言われても
怒りしか湧かないんだよ
19年経って
後悔しかない
って言われてもさ
ほんとだよ
この暮らしには
何にもないよ
あるのは
すべてのやる気がなくなった私が溜めた
19年分の埃と
19年分の私の怒りの気持ちだけ
あなたの後悔さえ
私には見えないけどね
私
普通の顔して
毎日仲良さそうに
暮らしてるよ
あなたと
花を育てて
犬の世話して
食事を作って
仕事にも行って
だけどさ
どんなことでも
ちょっとしたことでも
簡単にあなたの不倫を思い出す
それだけ
こんなに時間が経ってから
おんなじ社屋で
あなたがまたあの女と
その女のそばで仕事してたんだ
っていうことは
ものすごい衝撃だった
私の中の
火山のマグマを
掻き回すんだよ
あなたといると
「なにも考えてなかったんだよ…」
「なんにも考えてないからさ…」
「ママみたいにそんなに
考えが深くないんだよ…」
……そうなんだろうけどさ
わかってきたけどさ…
後悔しかないんだ…?
たったそれだけのセリフでも
許せないよ
今朝また夫へ送ったLINE
あなたは
発覚したあの日から
あなたの目の前にはイバラの道しか
広がってなくて
そこをはだしで歩いて行くしかなかったのに
そこへ目の前にいる私を
私のことは見ずに
いなかったように
やっつけるように私をイバラへ倒して
私の上に鉄板を乗せて
そうやって
その上を堂々と平然と19年間
ただ歩いてきたんだよ
そのイバラの棘と
鉄板に挟まれ続けた19年の私が
どんな状態でいま生きているのか
想像しながら生きてください