『TOEIC Test 900点突破必須英単語』

著者 石井辰哉





はじめに

みなさんこんにちは、石井辰哉です。


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900点をめざす生徒はこれまで何人も受け持ってきましたが、たとえ高得点者でもボキャブラリーにかなりの偏りがあったり、知識偏重で丸暗記に終始している場合が多いようです。


一般に語彙については以下のような難点が見受けられます。


×文学を読むための抽象的で高度な単語に集中しがち。また、日本語に直せるだけで使い方も細かいニュアンスもわかっていない。

×新聞に出てくる程度の分野別の用語、さらには日常生活で使うような単語についてはかなり不十分。「おむつ」「茶こし」すら言えない


そこで、これらの点を解消するために執筆したのが本書です。



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本書の特長と方針



特長と方針1
専門用語と一般の語にわけ、幅広いボキャブラリーの獲得を目指す



日本の受験英語では、非常に高度で抽象的な単語を重点に学習します。


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conservationが「保全」だと知っていても、diaperが「おむつ」だと知らない人は非常に多いですし、predicamentが「苦境」と知っている学習者でもconstipationが「便秘」だと知らなかったり、tadpoleが「オタマジャクシ」であると知らなかったりするケースが多々あります。

日本では、まるで英文学の本が読めるようになるためだけに作られたかのようなカリキュラムで英語を学ぶので、話せないだけではなく、ボキャブラリーまでアンバランスなのは仕方ないと言えば仕方ないのですが、しかしアメリカで日常生活が営めるかどうかを測るTOEICでは不安があります。


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医学・科学・経済・法律・コンピュータなどに関する単語は苦手な方が多いのではないでしょうか?

しかし、これもまた日常生活やテレビ新聞に出てくる程度のモノはしらなければならないのは当然です。

医学:血管・にきび・腫れ・病棟・ばんそうこう・のど飴
科学:夏至・隕石・星座・半径・雑食動物・雑種犬
経済:増税・固定給・定期預金・担保・雑費・不正入札
法律:犯人・脱税・示談・放火・名誉毀損

これらは、いずれも日常生活で自分で使ったり、またはテレビや新聞に頻繁に出てくる単語です。

わざわざ「医学」「経済」などと難しい分野に分けて専門用語あつかいせず、全て「日常生活用語」といってもいいくらいなのですが、TOEIC900点前後の学習者でもなかなか言える人は少ないといえます。


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そこで、本書では分野別の用語と一般の語に分けて、幅広いボキャブラリーの習得を目指しています。日本人学習者のアンバランスな語彙の是正と、「使える」ようになること、そして「どんな話にもついていける」のが目標です。



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特長と方針2
例文は単語が推測できるように作られている。


例文は単なるおまけではなく、暗記スピードを決定的に変えてしまう力があります。
例えば、dismantleという単語を暗記する場合を考えてみましょう。


①例文のない場合

dismantle?

【単語を見た瞬間に思い出さなければそれで終わり】

英語の横に日本語が書いてあるだけの単語集では、日本語訳を隠してしまうと何の手がかりもないので、dismantleの意味を完全に覚えていなければ引き出すことはできません。

「食べる」「話す」「構成する」「回る」など同士でありさえすれば何でも当てはまるわけですから、予想するのも不可能です。


②単なる例文の場合

dismantle?

【う~ん、覚えていないから例文を見てみよう】



Before he went home, he dismantled the computer.
「彼は帰宅する前に、そのコンピュータを×××した」

【例文見ても、全然わかんないや】


たんなるおまけとしてつけられた例文の場合を考えてみましょう。

例えば上記の場合、文脈から判断して「話す」とか「食べる」は多分違うなという予想は立ちますが、「修理する」「使う」「壊す」「学ぶ」「盗む」などかなり多様な単語が入る可能性があります

つまり、この例文はdismantleが直接目的語を取るという使い方は分かっても、単語の意味を引き出すように作ってないため、思い出す役には立たないのです。



③例文から単語が推測できる場合


dismantle?

【う~ん、覚えていないから例文を見てみよう】



It took the staff nearly 6 hours dismantle the stage and set after the outdoor concert.
「その野外コンサートが終わったあと、スタッフがステージとセットを×××するのにほとんど6時間かかった」

【うん、文脈から考えたら「解体する」だと思う。そういえば、そう覚えたな】



いかがでしょうか? 

文意をとっただけでdismantleが「解体する・分解する」という意味であることは容易に想像がつくと思います。

このような例文を使って暗記することは次の2つの効用があります。


☆容易に単語の意味を引き出す練習ができる

先ほどの「野外コンサート」の例文では、前後の文脈から簡単に単語の意味を引き出せます。
つまり、きちんと暗記していない段階の学習者にかける負担が非常に少ないと言えます。

また、単語は頭に入れて覚えるのではなく、引き出す練習をして初めて身につくのです。どんなことをしてもいいから、自分の力で「思い出す」という練習が必要なのです。


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特長と方針3
1つの見出し語についてできるだけ詳しい説明を付けた。


一般に上級者ほど一つの単語についてたくさんの情報をインプットできる能力があるはずですし、またナチュラルな英文を作るために積極的に単語の使い方やニュアンスを学びたいと思っているはずです。



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本書をパラパラとめくってみてください。この単語集は見出し語でいえば見開き2ページに4~5の単語しかありません。いかに1つの単語あたりの情報量が多いかということがお分かりいただけると思います。

そして、TOEIC高得点をめざしていらっしゃる方には、この情報こそが必要なものであると確信しています。


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本書で単語1つ1つに付加した情報は、おそらく単語集では珍しく「読んでいて楽しい」という気持ちを学習者に与えてくれると思います。ぜひ、読み物を読むつもりで1冊読み通してみてください。


特長と方針4
派生語・類義語も重視し、使用例を示して見出し語とまとめて暗記できるようにした。


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特長と方針5
暗記を補助する単語集である


既存の単語集が苦痛なのは、

①単語集を読んでいる時点ですでに高いレベルで覚えているかどうかを問われる

②単語集が暗記の手助けとならない

からです。



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本書は、単語のリストとしての単語集の働き以外に、単語の暗記を助けるような工夫を凝らしました。

つまり、暗記レベルが低い段階から高い段階までそれぞれに合った使い方ができるということです。

その工夫の1つが先に述べた、単語の意味が引き出せる例文です。そして、その他に2つほど暗記ができやすくなる工夫があります。



☆ヒントの使用

中学生や高校生の頃、友達同士で単語集から出題しあったことは誰にでもあると思います。


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そのときに、すぐに思い出せない場合は「うーん、ちょっと最初の1文字言ってみて」とか「何に関係ある単語?」とか聞いたことがあるでしょう?

それをこの単語集では再現しました。



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例えばsurmise「推測する」の欄にはsurmiseのところには「推」と書いてあり、「推測する」の横には“su”とあります。

これはsurmiseという英単語を見て日本語訳を思い出せない場合は、ヒントとして「推」という漢字を読み、「推測する」という日本語から英単語を思い出せない場合には“su”から始まる英単語、というようにヒントとして使えるようになっています。


これにより暗記の負担がかなり軽減されていると思います

つまり、


●暗記レベルが低い
「ほとんど覚えていない」場合は、例文を読み単語を推測する。

●暗記レベルが中くらい
「ヒントがあれば何とか思いだせる」場合は、英単語・日本語訳のヒントを参照して引き出す。

●暗記レベルが高い
「単語を見ただけで思い出せそう」な場合は、例文もヒントも見ずに時間を計測してチェックする。


というように、暗記レベルごとに練習ができるため無理なく使えます。



☆単語の制限時間

あまり気づかれないことですが、TOEICに限らず語彙力には「敏捷性」が要求されます。


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リスニングはもちろんのこと、リーディングでも瞬時に思い出す必要があります。

そのために、単語練習中はいつも「瞬時に思い出せるかどうか」を確かめるためにタイマーを使用してください。

本書では、各セクションごとに日→英・英→日のそれぞれに時間計測ができるようにスペースをとってあります。目安の制限時間も書いておきましたので、「敏捷性」ということに気をつけて暗記できます



特長と方針6
900点超を取得したあとのことも視野に入れた単語集


この本をご覧のみなさんは、900点を突破したいという気持ちをお持ちだと思います。しかし、大半の方にとっては900点はあくまでも当面の目標、または通過点であって、最終的なゴールではないのではないのでしょうか?


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TOEICの900点というのは、一般の人々から見ればかなり強烈な点数です。

そのため、会社にTOEICの点数を報告していたり、就職時に有利になるようにスコアをとる方は、英語に関わる難度の高い仕事を押しつけられる可能性があります。


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そして、TOEICの900点というのは、実体を知らない人にとっては「こいつの英語はパーフェクトだ」という幻想を抱かせるものなのです。

そんな状態で、ちょっとでも期待を裏切るような結果になれば、「900点もとっているくせに」という評価を受けてしまいます。

難しいから自分には無理だと思っている仕事を押しつけられたあげくに、そんな厳しい評価を受けるのはいささか理不尽なのですが、しかし、それもTOEIC900点という点数の持つ重さによるといえるでしょう。


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本書では900点超を目標としながらも、900点取得後も視野に入れて、少しでも実用的で幅広い場面で役に立つよう単語を選定しました。


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ぜひ、どん欲に吸収して「どんな話でもついていける」単語力を身につけてください。そして、本当の900点を目指してください。



特長と方針7
著者の単語集を元にしている

もう一つの特徴は「実際にTOEICのスコアを500点→900点に伸ばした著者の単語集を元にしている」ということです。



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これは、私が英語の学習をしているときに出くわした単語を書き留めてきたものです。





本書の使い方


●暗記レベル低 覚え始め~うろ覚えの時

①1日分を何ページやるのか決める。目安となるよう、セクションごとにまとめてあるのでそれを参考に。

②とにかく読み物を読むつもりで、一通りその日の分に目を通す。

③例文を読み、該当単語の意味を推測する。
推測できるまでは日本語訳を見ない。あくまでリーディングで役に立つように。

④例文さえ見ればすらすらと単語の意味がでるようにする。



●暗記レベル中

⑤例文を読めば単語が容易に引き出せるようになったら、今度は例文を見ずにヒントだけを頼りに思い出せるかどうかを確かめる。

⑥この時点からタイマーを使って制限時間内に意味を言えるか確認。制限時間内に言えるようになるまで反復練習


●暗記レベル高

⑦例文・ヒントの助けなしで時間内に意味が引き出せるようになるまで反復練習

⑧できるようになったら、類義語・派生語も暗記

⑨さらに、英→日だけではなく日→英も行うこと