多くの会社で「適正診断」と呼ばれるテスト(Survey)ツールを活用しています。
主に採用の時に使われていますね。
私の会社でも活用させて頂いていますし、私自身ひとつのテストツールを開発・提供していた会社に在籍しておりました。
このような「適正診断」は本当に人の分析ができるの?と思われるかと思います。
答えは、YESでもありNOでもあり(笑)
「なんだお前!」と叱られそうですが本当です。
まず、NOである理由ですがテストですから
①受験者の文章(語彙)に対する理解度や価値観によって左右されること
②意図的に回答を操作できること
③強気な思考(感情)特性のある人や弱気な思考(感情)特性のある人、謙虚や傲慢といった思考特性がある人の根底に走る欲求などには触れられないことが多い
④③に近いのですが人は自分で把握(認識)できない欲求や価値には触れられないため、回答ができない
⑤環境に応じて(環境をイメージして)の回答になってしまう
※イメージできない環境に対しては回答ができない(仮説推論であれば可能ですが・・・正確とは言えないでしょうね)
よって、人の一側面しか見ることができないし、場合によってはねじ曲がって本来の適正(情報)がゆがめられる事が多い
まぁ、日本では代表的なSPI(SPIⅡ)なんて攻略本出てるくらいですしね(笑)
では、YESでもある理由ですが
①自己回答である為、虚偽の回答をしない限り「自分が知りうる自分」の姿を自分が書きだしている
※他者評価では無い為にバイアス(偏りや歪み)が最小限となっている
②なりたい自分、ありたい自分を投影している(欲求や価値観の一部を記入している)
③行動特性検査などのケースであれば①で挙げたことと、演じている(役割行動として)自分を投影する為、 6割程度ですが第三者から見た受験者を垣間見る事が出来ると考える
このように、「まぁ、こんなもんじゃないかな」と言う程度なら人を分析できるのですが、じゃあなんでそんなに会って話せば分かることをテストするんでしょうか?
優良(といわれる)大企業の採用応募数は1万とも2万とも言われます。
そんな人数と面接はできないので最初にがばっと適正検査でスクリーニング(簡単に言うと足切り)しちゃう。
で、残った方の人物像を詳しく分析し、面接で確認していく。
まぁ、これも一つの手段だと思います。
思いますが!
人は必ず印象管理をしています。
会ってもいない、見てもいない人を適性検査が映し出す「人の一側面」から人物像を作り上げちゃう。
これが面接時まで引きずる事は少なくありません。
どんなに面接官トレーニングを受けて「中立的」な立場を教えられても、人間そうやすやすと価値観を入れ替える事なんてできないものです。
少しでも適性検査の結果が面接官の価値観に合わなければ、その点が面接時に足を引っ張りかねません。
これは本当にある事なんです。
面接官トレーニングや管理職トレーニングをすると、この壁が人の意識変えを大きく阻みます。
私の人事としての研究の究極はこの壁をどう上手に乗り越えてもらうかですね。
生きている間にできるといいな~。
話がそれてしまいましたが「適正診断」は、それを見る人に強い印象を与える事は間違いありません。
それゆえ、適正検査が正しい部分と、「自分が見て感覚的に正しいと感じた部分」双方をキチンと捉えた上で人を知る事が望ましいと思います。
知りたいだけならね( '∇^*)