茨城県小美玉市、航空自衛隊百里基地。

ここに我が国で唯一、ジェット偵察機を運用する航空偵察隊があります。

 

1961年(昭和36)に宮城県松島基地で発足、1974年(昭和49)には当時新鋭機だった偵察用の機体を導入し、百里基地に移駐・・・・現在に至ります。

 

使用される航空機は、RF-4EとRF-4EJ、ともにファントムⅡと呼ばれています。

 

僚友F-15J戦闘機とともに、列線で待機する偵察航空隊第501飛行隊のRF-4E・RF-4EJ

 

主なミッションは航空偵察・・・・機体に装備した高性能光学カメラや電子機器を用いて、陸上・洋上を問わず、敵や重要目標の情報を入手し、持ち帰ります。

 

機首の下面・側面には、高性能光学カメラ・・・・用途によって使い分けます。

 

もちろん主たる任務は、有事の戦術偵察なのですが、大規模災害が発生した際にはその優れた偵察能力を駆使します。

雲仙普賢岳や有珠山の火山災害、兵庫県南部、北海道南西沖、そして東北地方太平洋沖をはじめとした大規模地震災害。

地上からの情報収集が困難な時に、現地の状況を画像データ、そして乗員の目視情報として持ち帰り、多くの避難計画や防災対策の立案に貢献してきました。

 

上空から地表の景色に欺瞞するための迷彩塗装がRF-4Eのスタンダードカラースキム。

名峰筑波山を横目に滑走路へと向かいます・・・・こんな日常の風景もまもなく見納め。

 

転じてこちらは、海面の色彩にカモフラージュする洋上迷彩機。

 

偵察機といえど、機体は戦闘機そのもの・・・・しかし武装は皆無です・・・・そう機銃さえも。

アフターバーナーを使用しての迫力ある離陸です。

 

低空から高速で侵入し、地上の状況を撮影していきます。

 

敵の対空砲火や戦闘機からの攻撃を回避するための高機動飛行。

 

RF-4Eを補完するためにF-4EJ戦闘機から改修編入したRF-4EJ。

初めて自衛用の武装として機銃を装備、ミサイルの運用も可能にしました。

激しい機動によって、主翼面にボーテックス(水蒸気凝結)が起きています。

 

見敵必撮・・・・手にした情報は必ず持ち帰る・・・・これが部隊の根幹をなすスピリットです。

 

ミッションを終えての帰投・・・・ベースターンから次々とアプローチしてきます。

 

ランディング・・・・少し激しいタッチダウン(接地)は、機体を効果的に減速させます。

 

夜間飛行訓練・・・・今日も、日の暮れ掛けた百里基地を後にします。

 

今年度(2019年度)を限りに、航空偵察隊は解隊され、その長い歴史に幕を降ろします。

そして、偵察用ファントムRF-4E・RF-4EJもまた、日本の空から姿を消します。

 

PS.

偵空隊そして百里基地の皆様、ファイナルの日までミッション・フライトの安全を、心からお祈りしております。