「目黒探検」3:大円寺と八百屋お七と西運の物語! | 今日は何をレポートしようかな?

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 大円寺の本堂でお詣りしさらに境内を巡ります。

本堂の右側に寺務所があります。

その反対側、壁際には庚申塔などが並んでいま

す。

行人坂敷石造道供養碑とその説明板がありま

す。

行人坂敷石造道供養碑(区指定文化財)

大円寺境内

この供養碑は、高さ164cm。

碑の上部に種子(梵字)キリーク.(阿弥陀)サ.

(観音)サク.’(勢至)が刻まれています。

 下部の碑文によって、この坂を利用する念仏

行者たちが悪路に苦しむ人々を救うため、目黒

不動尊や浅草観音に参詣し、通りがかりの人々

から報謝を受け、これを資金として行人坂に敷石

の道を造り、この成就と往来の安全とを供養祈願

したことがわかります。

 施主は西運で元禄16年(1703)の紀年があり、

江戸と目黒の社寺を結ぶ重要な参詣路であった

行人坂開発の歴史を知るうえに貴重な歴史資料

です。

  平成3年3月  

〔目黒区教育委員会〕

 

 

 

 

 身代り地蔵尊もいらっしゃいました。

横にある石造り説明板の文字が擦れて見えませ

ん。

三猿もいらっしゃいました。

 

 

 

 寺務所の右奥に進みます。

阿弥陀堂があります。

中に「木造 阿弥陀三尊像」があるようです。

木造 阿弥陀三尊像

中尊阿弥陀如来像は来迎印を結び、左足を垂下

した半跏の姿、観音像は蓮台をもち左膝を立て

た典型的な来迎形の阿弥陀三尊であるが中尊

が半跏座の姿をとる例は珍しい三尊形式である。

 三尊とも江戸時代の典型的な作風を示し、江戸

時代の仏像がいずれもこじんまりとしているの

に対し気宇広大な特色を持っている。

 また両脇侍像蓮台の木札に明和7年(1770)

大仏師桃水伊三郎等の銘があることも貴重であ

る。

昭和五十九年八月

〔東京都目黒区教育委員会〕

 

 

 

 

 

 

 さらにその右、お地蔵様の奥に八百屋お七の

恋人吉三(西運)の1万日念仏業の碑がありま

した。

その横には前回紹介したお七と吉三(西運)

悲恋が書かれていました。

鐘楼とその先に観世音菩薩像がいらっしゃいま

した。

右端奥に仏心閣 寂光殿があります。

此処は葬儀場のようです。

 

 

 

 大円寺の山門を出て行人坂に出ました。

さらに行人坂を下ります。