「どうして、起業したんですか?」と聞かれることがあります。
起業した理由はいろいろありますが、その内の1つは人にいちいち許可を求めなくても、やりたい仕事が即できる自由が欲しかったからです。おそらく、起業やフリーランスに憧れている人も、自由な生き方をしたいと思っている人がたくさんいるでしょう。
では、起業したら自由になったのか?というと、必ずしもそういうわけではありません。
人は誰もが自分の人生を生きているはずですが、不思議なもので、
- これをしてもいいだろうか?
- これを買ってもいいだろうか?
- こんなことしたらどう思われるだろうか?
と常に、誰かの目を気にしているもの。
起業すると、どんな仕事をするのも自由なはずだし、何にお金を使っても自由なはず。けれど、自分を止める心のブレーキは、依然として残っているのです。
それはつまり、無意識では誰かの許可を得なければ行動できないというビリーフ(思い込み)がある証拠です。
自分の時間や自分で稼いだお金は、本来、自由に使っていいもののはずなのに、なぜか、そうは思えなくなっている。どれだけ成功しても、どれだけお金持ちになっても、誰かの目を気にしている間は、不自由感は消えません。
「自由に生きたい」、「自由な働き方をしたい!」と思う人が増えていますが、心が不自由なままでは自由な働き方はできない。その証拠に、サラリーマンの友人の中には、会社勤めをしているにもかかわらず限りなく自由に働いている人もいます。
彼らは心が自由だから、組織に所属していても自由でいられるわけです。
人生を変えるには、
- 環境を変える
- 人間関係を変える
は確かに早道です。しかし、どれだけ環境や付き合いを変えても、自分の心が不自由なままでは、結局、不自由な環境、不自由な人間関係を自ら作ってしまうもの。
「変化を求め、いろいろチャレンジしているのにうまくいかない・・・」という人は、他人の許可を求める心理にとらわれていないか、セルフチェックしてみましょう。
私が他人に許可を求めたくなる心理からだいぶ自由になれたと思えたのは起業後、数年経ってからです。
この判断ができるようになれば、起業やフリーランスという選択が、あなたの望を叶えてくれる現実的な選択肢かどうかも判断できるようになるはずです。