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  学力別 組分けテスト

塾でのクラス分けテスト

親にとっては最大の悩みのタネですよね。


「今回こそは、クラスアップして欲しい!」


多くの親にとって切実な願いです。子ども以上に

ドキドキ、ハラハラ。胃が痛くなりますよね。


成績上位クラスは学力面以外にも、実は生徒たちにある特徴があることをご存知ですか?


クラスアップするためには、もちろんテストで高得点を叩き出すしか方法はありません。


が、しかし


成績上位クラスと下位クラスで、生徒たちに決定的な違いがあるなら、それを真似てみるのも1つの攻略法だと思いませんか?


この記事では、成績上位クラス(ハイクラス)の3つの特徴とそれに近づくための対策方法について紹介していきます。




 ハイクラスの生徒の3つの特徴


   ①準備が速い! =  初動が早い

   ②説明が具体的!

   ③講師のミスに高確率で気が付く!





特徴その① 準備が速い!

同じテーマで集団授業をしていると、ハイクラスとロークラス(成績下位クラス)では授業の進み具合に大きな差が発生します。


学力面だけが理由ではない!


そもそも授業開始時点で、低学年であれば約5分の差が出ます!


ロークラスでは、筆箱をガシャンと落としたり、ずっとカバンの中の何かを探し続けていたり、そもそも席に座っていなかったり。


ハイクラスでは学習を始めている5分間。

ロークラスでは、ガヤガヤ、ゴソゴソと準備の時間に

費やされているのです。


同じお月謝を払って、同じ時間、教室にいるのに

親にとっては、ショックですよね。


つまり、指示出しから着手までの時間に大きな差があるのです。


陸上選手に例えてみると


「ようい~っ、ドン!!」の


「ようい(用意)――――」


異常に長―――いのがロークラスの現状です。



 初動を早くする対策 その①

【低学年編】

環境をカスタマイズする!


「早く支度をしなさい!」


一日に何度もお子さまに、お声かけしていることと思います。低学年の場合、《言って聞かせる!》は実はあまり効果はありません


それよりも、環境の方をカスタマイズする!!

この方が即効性が感じられます。


準備が遅いのであれば、子ども目線で準備しやすいように、環境の方を整えてあげましょう!


例えば、カバンや筆記用具はシンプルに使い勝手のよいものに替える!そして、気が散る物は目の見える範囲には置かない、など。


環境の方をシンプルに整えてあげましょう!


 初動を早くする対策 その②

学習時間ではなく、学習量を基準にする!


親はどうしても

何分勉強したかに注目しがちです。


自宅学習は

時間をノルマにするのではなく、

事前に決めた学習量が終わったら

終了にするべきだと思います。


のんびりやっていると

いつまでも終わらないことを

体得させてあげてください。



特徴その② 説明が具体的

Aさん

「(表の)左上から右に見ていくと

    数字が5ずつ大きくなっている。」


Bさん

「(左を指して)こっちは小さくて

    (右を指して)あっちは大きい。」


これは、同じ発問

「この表から何がわかりますか?」

においての答えで

これだけの差があります


「こことそこが同じ。」

「こんな風にしたら、こうなった。」


と言った《こそあど言葉》が多く見られるのが

ロークラスの現状です。



 表現力を鍛える対策

子どもに

その日の授業の様子を聞いてみてください。


お風呂の時間でもよし。

夕食の時間でもよし。


これが、ルーチン化できたら

さらに良いと思います。


授業の様子をたずねているのに

時として子どもは

道ばたで見つけた虫の話だったり、

3つあるトイレの1つが故障してた話だったり

まったく次元の違う話をすることがあります。


イラッとせずに

まずは話を聞いてみる

そして、

その時の情景が目に浮かぶようであれば

それで100点満点です


ポイントは、適度に


「それって、どういうこと?」


と、合いの手をいれること!


子どもの表現力を鍛えたいという

親の下心は、

けっして感じさせてはいけません。


しつこく問い続けると

逆効果で、

子どもは口を閉ざします。


あくまで

子どもとの会話を楽しみ、

相づちのバリエーションの1つとして

軽く、合いの手を入れる感覚で

聞いてみてください!


「それって、どういうこと?」


これが

表現力向上のマジックワードです。



私の信じる教育セオリーの1つに

《量質転換の法則》

というのが、あります。


これは

ある一定量を積み重ねることで

質的な変化を起こす

現象のことです。


おしゃべりな子ほど、

語彙力も豊富で、表現も豊かです。


毎日の親子の会話、その1つ1つが

子どもの表現力の質的変化につながるのです。







特徴その③ 講師のミスに気が付く

講師が板書ミスをした場合、

算数においては

解法を説明している途中で

辻褄が合わなくなり、

講師自ら、己の間違いに気づくケースが

ほとんどです。


が、しかし


ハイクラスにおいては、

かなりの確率で

生徒が講師のミスを指摘してくれます。


「先生―っ!  その数字、違うと思ます!!」


それも、気付くのが早い!!


講師のボケに、

我先にツッコミを入れる生徒たち。


ある種、とても美しい光景です。


さて

この違いはどこからくるのでしょうか?


ハイクラスの多くの生徒は

《能動的》聞き方をしています。


与えられた最適解法を

ただ暗記するのではなく、常に


「どうしたらベストか?」

「そもそも、本当に正しいのか?」


考えながら聞いているのです。


つまり

《講師の言うこと》=《すべて正しい》

とは、思っていません。


常に頭をフル回転し、

考えながら聞いているのです。


《能動的》聞き方というと

少しわかりづらいかも、知れませんね。


つまり、

受け身《受動的》な聞き方ではなく

常に「本当に正しいのか?」

と考えながら聞くのです。


そのためには

まず、自分で考える習慣が大切です!





 自分で考える習慣をつける対策

効率重視の解法を強要しない!


算数の答えは1つです。


ただ、その正解にたどりつく解法は

複数存在します。


大人から見た最短の道が

必ずしもベストではありません。


まずは、

子ども自ら考えさせること

重視してください。


親は、

子どもの《気付き》を見守るのが仕事です。


教え込み過ぎには注意!!


仮に遠回りであっても、

子ども自ら考え出したことを

評価してあげてください。



まとめ :  ハイクラスに近づくための対策


①(低学年編)

    環境の方をシンプルに整える!

②学習時間ではなく、学習量を基準にする

③親子の会話を楽しむ。

    適度に「それって、どういうこと?」

④効率重視の解法を強要しない!

    子ども自ら考える習慣をつける。


最後まで、読んでくださり

ありがとうございました!