コンダラーは投げるものでも受け止めるものでもありません | El Despacho Desordenado ~散らかった事務室より~

El Despacho Desordenado ~散らかった事務室より~

2015年1月4日から「Diario de Libros」より改名しました。
メインは本の紹介、あとその他諸々というごっちゃな内容です。
2016年4月13日にタイトル訂正。事務机じゃなくて「事務室」です(泣)。

そういえば小、中学校の体育の時間、グラウンドの隅にローラーがあったなぁ、とは思い出します。あれ、整地ローラーって言って、グラウンド整備に使うそうですね。まぁウィキペディアで軽く確認せずとも、投げるものでも受け止めるものでもないのは解りますけどね。

今日紹介する『白球少女』、第4巻、前巻ラストに不敵に出てきた龍ヶ淵中学野球部の先輩にして現・明浦工業高校野球部の日下伊久美さんが、龍ヶ淵高校野球部に試合を申し込みます。破天荒な茶々が陸続と入る中、馬場君は黙っちゃられねえとかつての先輩からの申し込みを受けようとします。

馬場「はじめて野球っぽい展開になってきたんだぞ… このチャンス逃してたまるかよ…」
円「ソコかよっ!!」(p.48)


しかしそこで重大な問題が。一連の騒動の中で伊久美先輩と一緒にいた千津さんが投げたコンダラーを受けきれず、右手を骨折してしまったのです! 当たり前だ、てか投げられないから普通。
使えなくなったエース、一向に現れない監督、部室はコンダラーで潰れ、校庭も使えないと、野球部に不自然なくらいに逆境が降りかかるのですが、どうも黒幕にあの男がいるようで、どうなるのやら。てかイブに試合? ロマンチックどころか寒いだろ!

巻末には『WAPPA!!』を収録。バイク好きの女子に惚れてしまった田舎の男子高校生が、家のカフェの倒産を防ぐべく見世物として開催された親父とのバイクレースに出るのですが、という、どうやってもあらすじを説明できないあらすじの読み切りです。暴走しまくりのストーリー展開が、考えさせる間も与えないくらいスピーディ。渋沢さん、あなたは罪作りな女だ。


Perdón, ¡no pienso más que en las motos!
(ゴメン あたしバイクにしか興味ないからー)(p.130)


『白球少女』(4)
山崎毅宜
ソフトバンククリエイティブ(フレックスコミックス)
高さ:18.2cm 幅:13.3cm(B6、カバー参考)
厚さ:1.4cm
重さ:182g
ページ数:161
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