皆さん、こんにちは。
GW後半真っ只中、いかがお過ごしでしょうか。
私は今日、お茶の稽古でした。
毎回、気付きと学びがある茶道です。
社中の皆さんはハイレベルな方ばかりで、毎回学びだらけです。
例えば、茶杓について。
竹で茶杓を作りますが、ただ整った綺麗な統一感がある茶杓も悪くありませんが、樋(茶杓の先の方の堀の深さ)が深い茶杓や、色が付いている分の景色があったり、場合によって穴が空いている部分がある茶杓など、個性がある茶杓の方が価値があるとされています。
これって、人間も同じではないかと思います。
周囲を何も変わらず普通であることも悪くはありませんが、人と異なる部分や、特に欠点や短所(茶杓でいれば穴が空いているなど)が実は赴きがあったりします。
短所があるから長所が目立つというものあります。普通は工場で生産された凹凸のない製品のように、たくさんあります。しかし、手作りで多少の凸凹があった方が人は価値があると言います。
それでも人は、凸凹のない状態を目指そうとします。
でも凸凹があるからこそいいのであって、それを認めることができる状態を自己肯定感が満たされている状態といいます。
西洋の庭園はシンメトリー(左右対称)で構成しますが、日本の庭園は微妙なバランスによって整えられています。
どちらが良いというものではありませんが、日本的価値観とは、本来このようなものであったのではないかと。
人の育成も同じですね。