皆さん、こんにちは。

 

 

大阪、東京がすでに出している高校無償化の表明に続くビッグニュースがありました。

 

 

大阪→東京→国 と完全に票集めの政治的な損得が背景にあるとしか思えない急展開ですが、「やればできるのになぜ今までやらなかった?」 と思う人はたくさんいるでしょうね。

 

 

今までできたことをやらない。

 

 

ではなぜ今やるか?

 

 

それは少子化が危機的状況(危機というよりアウト状態)で、世間の関心が集まっているので、その根源的理由の一つに教育費の問題があるからです。

 

 

なので、今、ここにスポットを当てたことをやれば、マスコミも賑わしてくれるので票につながるということです。

 

 

今回の流れも、影響力のある誰かがやるとそれに続くという日本の典型的な流れだけども、恩恵を被れる子どもたちが増えることは良い事は事実です。

 

 

政治の票集めでも、人気取りでも、子どもたちのためになるものであれば私は大賛成です。

 

 

問題はこの流れが、発展的になるか、それとも元に戻してくるかです。

 

 

発展的とは、条件を変えてくることを言います。例えば、子どもが3人以上の世帯を2人以上にするとか、所得制限があるのをなくすとか。(このテーマはすでに所得制限なしになってきているけども)

 

 

そしてやがて、大学まで教育の無償化になるかどうか。それができて教育水準が高いとなってようやく初めて、日本は“教育先進国“と語っていいのではないかと思っています。

 

 

今はまだ日本は総合的に見て教育後進国だと思っているので。

 

 

一方の元に戻るケースでは、色々理由をつけて徐々に負担率を増やすというやり方。社会保険や医療負担割合と同じ手法。

 

 

実は、この教育費問題には別の問題も潜んでいます。隠れ教育費と言われるもの。例えば大阪で聞いた話では学費は無料となっても、諸費用、入学金は別に支払うというもの。もちろん学費分が減るだけでも楽にはなるけども、そこそこなお金は発生するわけです。さらに私学だと海外研修や海外の修学旅行などもあったりするので、その額は公立より高いこともあります。

 

 

さらに、まだまだこの学費無償化は深く根深い所にも潜んでいるようです。

 

 

いわゆる偏差値が40〜50の私学高校には単願推薦が激増し潤う一方で、早めに合格が決まるので勉強しなくなる子が激増し、遊び放題グループに加盟する子たちが増え、高校側が大変になるという事情が指摘されています。(詳細はXの「東京高校受験主義さん」のポストをご覧いただくといいかと思います)

 

 

 
 
いずれにしても、全体としては良い流れかと思うけども、これから問題点が1つ1つ噴出してきます。
 
それを一つ一つ潰していって、よりより未来に繋がれば嬉しいことです。