石田勝紀の公式ブログ

おとといの土曜日、東京の蒲田駅にある、大田区民ホールアプリコというところで、小椋佳さんのバックコーラスメンバーとして、4曲コンサート出演してきました。1500人ほど入るホールが満席で、しかも小椋さんのチケットは発売と同時に完売になるという凄まじい超人気のシンガソングライターです。次回は、2017年1月13日(金)福岡県久留米市の石橋文化センターで出演します!

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さて、今日のテーマは、「小学校英語」に関してです。

 

これまでのブログでも書いていますが、2020年は教育大変革の年です。その中に、小学校高学年の56年で年間70コマの「外国語(英語)」を正式教科(読む書くを含み、評価あり)にするというものがあります。(小学校中学年の34年では年間35コマ)

 

この早期英語議論は、学者の間でも是非が真っ二つに分かれておりますが、全体の流れは、促進方向です。理由は、グローバル人材を育成するためです。

 

ここに興味深い資料があります。それは、日本版総合的社会調査2002年、2003年版で、日本人の中で英語を「よく使う」「時々使う」人の割合はわずか6.1%しかなく就労者に限っても9.4%しかいないようなのです。今から10年以上前の状態ですから、現在はもう少し多いかもしれませんが。(出典:寺沢拓敬「日本は英語化している」は本当か?―日本の1割も英語を必要としていない)

 

帰国子女を見て、自分もあのようにバイリンガルになれたらなあ~と羨望のまなざしで見たことがある経験をお持ちの方もいることでしょう。しかし、帰国子女は、親の勤務の関係で偶然、海外に滞在せざるを得ない結果として、バイリンガルになったのであって、自分の意思でなったのではありません。また、帰国子女には日本語力という点で問題があると自覚している人も多く、決して恵まれた境遇であるというわけでもないようです。

 

ところで、早期英語教育の是非を問うよりも、2020年から小学校で英語が正式に教科化されるという事実の方を考えてみましょう。

 

これまでも小学生の英語教育は、民間教育では活況でした。それが今度、教科となるのですから、今後どのような動向になるか考えてみましょう。

 

1.中学入試が国算理社の4教科から、国算理社英の5教科になることは、ほぼ間違いないでしょう。中学入試における子どもたちの負担がかなり増えることになります。

 

2.学習塾での小学生の授業に英語が必修として入る(保護者の授業料負担増となる)

 

3.小学生の短期留学が増加する(場合によっては韓国のように、母と子の留学の可能性も)

 

4.スカイプを通じたネットによる英語講座が活況を呈すとともに、質が低下する(低コストではあるが、英語が話せれば誰でもいいという人が教えるようになるため)

 

5.学習塾が英会話スクールのようなことを始めるようになる

 

6.国内のネイティブスピーカーの単価が増加する

 

7.準インターナショナル・スクールへの学校が人気となる。(インターナショナル・スクールは授業料が高いので、英語に力を入れている“インターナショナル・スクール”のような私立学校に人気が増加する)

 

おそらく、英語教育業界はバブルとなるでしょう。私は大学院の修士論文では韓国の小学校英語教育をテーマとしました。これはTEE(Teach English in Engish)と言われ、全国統一で行っています。私が知るところではアジアの非英語圏の国では、韓国の英語教育が最も進んでいると思い、調査をしたのです。この点についてはまた詳しく書きたいと思いますが、小学校の英語教育は非常に成功しているが、中高に上がるにしたがって、受験英語となっていき、日本と変わりらないところに問題がありますが、それも今改善しつつあります。日本もこれに近い形になっていくのではと思いますが、韓国の小学校が英語教育が成功した決定的要因の一つに、教員のレベルがあります。若手の女性が教えていますが、彼女たちは国がお金を出して、海外への留学、さらに国内でも継続的研修(対面式、オンライン)があり、指導の質が担保されています。私はかなり多くの教室で授業を見学しましたが、非常に上手に指導されていて、子どもたちも上達しています。

 

一方、日本の場合は、研修にお金をかけないので、質はバラバラで、つねに教育予算貧困状態の中での手探りが今も続いています。今回、どのようになるかわかりませんが、小学校英語、どうせやるなら成功してもらいたいですね。

 

*明日より海外出張です。今回はギリシャです。ギリシャ教育省のアレンジで、小中学校の視察をしてきます。アカデミアの原点と、現在どのような教育をしているかリサーチしてきます。ということで、今週のブログは更新が遅れるかもしれません。

 

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以下のMama Cafe のお申込みは→ こちらから

 

 

◆11月25日(金)10:00~12:00  Mama Cafe+@横浜市たまプラーザ (受付中)

テーマ「一流の教育と一流の食で子どもを育てる」
場所:横浜市青葉区美しが丘1-10-1 ピースフルプレイス 1F 三丁目カフェ

定員:残り3名(もうじき締め切りとなります)

費用:3000円(ドリンク、スイーツ込み)

対象:幼稚園、小学生、中学生のお子さんがいらっしゃる保護者
 

なお、この会は「Mama Cafe+」です。通常のMama Cafeと異なり、「Mama Café+」は「一流の教育と一流の食で子どもは変わる!」というコンセプトのもと、子どもたちにとって健康的で最高の食材を使った食を楽しみながら学ぶMama Cafeプレミアムです。

 

 

 ◆11月29日(火)10:30~12:30  Mama Cafe@山梨都留市  

テーマ「伸びる子にする家庭での習慣」
場所:山梨県都留市市田原2丁目14-8 フレックル

定員:増席分も満席となりました。現在キャンセル待ちとなっています

費用:1000円

 
◆12月6日(火) 10:00~12:00 Mama Cafe@横浜山手  (受付中)
テーマ:発達障がいの子がぐんぐん伸びる!
ゲストに専門家の方をお呼びしています
場所:横浜市中区大和町2-33-2 山手アートプラットホーム(JR根岸線 山手駅徒歩1分)
定員:10名
費用:1000円
 
◆12月17日(土) 10:00~12:00 Mama Cafe@東京大学  (受付中)
テーマ:英語が出来る子にする!
場所:東京大学本郷キャンパス赤門内 UTカフェ
定員:10名
費用:1000円
 
◆12月19日(月)Mama Cafe+@横浜たまプラーザVol.2   (受付中)

テーマ「一流の教育と一流の食で子どもを育てる」
場所:横浜市青葉区美しが丘1-10-1 ピースフルプレイス 1F 三丁目カフェ

定員:定員15名

費用:3000円(ドリンク、スイーツ込み)

対象:幼稚園、小学生、中学生のお子さんがいらっしゃる保護者

 
その他、Mama Cafe@東京大学等を予定しています。日程決まり次第お知らせします。
 

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