「何がどうなってるのか・これからどうなるのか・分からない」ことを不確実性というのでしょう。
米国第一と謳っていたトランプ大統領がなぜイランの核開発を懸念して攻撃したのだろうか?
イスラエルの応援は米国のためになるだろうか?
イラン国民は物価高では生活できないと政府非難・反政府デモを繰り返して数万人の死者を出したのに、米国とイスラエルのイラン政府攻撃に際しては、沈黙を決め込んでいるのはなぜ?
国連はホルムズ海峡を封鎖するイランに対し船舶の自由航行に戻せと言うのになぜイランは無視?
イランはホルムズ海峡航行船に攻撃し、対岸のUAEの石油施設にドローン攻撃を加える一方、米国はホルムズ海峡を渡るイランの小型船やタンカーを航行不能にし、海峡近くのイラン軍事基地にミサイルを撃ち込んでいるのに、休戦状態にあると言うのはなぜ?
米国がホルムズ海峡を解放しようと戦ってるのになぜ海峡の安全航行が必要な欧州・インド・中国・韓国・日本は黙って傍観できるのだろうか?
この良く分からない世界はその背景にある潮流があるからでしょう:
潮流1;
世界の力関係が変わりました。 中国やインドの台頭で、G7のGDPは世界の50%から25%に落ちた一方中国・インド・東南アジアのGDPは15%から55%に拡大しました。 軍事力も中国は急拡大してますし、米国による(ウクライナに侵攻した)ロシアへの(原油輸入禁止)制裁も、ブラジル・南ア・中国・インドは反発しました(グローバルサウス勢力の増大)。
潮流2;
教育から安全保障までの広い分野で民営化が進んだとこと、国家財政への圧力で、非政府組織(NPO)が1955年には1000件程だったものが45千件程に拡大し、その能力は国家を上回るとも云われています。 グローバル企業も増え、メタは35億人のアクセス先を持ち、エヌビディアは米政府に中国へH200半導体の輸出を認めさせ、マスク氏のスターリンクは各国軍の情報網を支配しています。
潮流3;
各国は自国第一を謳うところが増えていますが、世界的な結び付きは、米国を見ても、関税率の引き上げにもかかわらず貿易額は増えており、海外直接投資も2025年には前年より14%プラスと、増えています。 ただこれらの結び付きは、相互依存を武器としたり、金融・貿易・デジタルネットワークを支配するなどの攻撃などの負の側面も出ています。
これらの環境から、以前の政治体制やイデオロギーや文化や宗教からの結び付きから、各国は、主体的・選択的・機動的・柔軟的・旧来の考えからしたら矛盾的な結び付きに発展してきています。 因みに共産主義のベトナムは米国との関係を親密にし、イスラエルとサウジも結び付を強める一方、米国はNATO・欧州との関係性を弱めています。
二か国間・少数国間といった密な結びつきが、国際連盟や国際機関(WTO・WHO)への参画といった薄い結び付きから発展しているのですが、他方、気候変動や金融の相互支援や公衆衛生面や宇宙開発や国際犯罪面といった個々の事象毎の結び付きが多々重なることとなってきました。
国家間の結びつきは強固かつ複雑になってきましたが、現在進行中で固まっていない結び付きは安全保障です。 安全保障の親方であった米国が、自国第一主義を採りながら、カナダ・グリーンランド・ベネズエラ・キューバ・イラン問題などで混乱気味に見えるので、米国の考えがまとまるまで、もう少し時間のかかるのが安全保障の結びつきです。 それまでは、たとえば日本・豪州・フィリピン等の<準>結び付きが先行しているのが現状です。
要は 昔の国家観や事象での結び付きは、米国がトランプ米に替わって、複雑になってきていて、旧来の特定の見方やデータ(AI)では 国際情勢は紐解けないし、解決も難しいものになってきているということでしょう。
不確実性の時代では・これからの指向は マクロからミクロへ でしょうか
では