
<ソフィーは、玄関ポーチに棒のように立ったまま彼らを迎え、荷物を積んだトラックが出ていくときは目をそらした。同時に、家具や無数の段ボール箱、何やらガラクタがどんどんトラックに積まれていった。不思議なものだ。その家具や置物が家のなかに置かれてあったとき、ぼくはずいぶん趣味がいいなと感心したものだ。ところが、ああしてばらされ、トラックに積まれたのを見ると、どれもひどく薄汚れたガラクタにしか見えない。これが人生というものか。>ピエール・ルメートル吉田恒雄訳「死のドレスを花婿に」P246より
人生とは 家の中にあると、そして折々の出来事や記憶は家具や置物に例えられると、作者はいっているのだろうか?
それとも、家具や置物はその人のその時の生活環境を写すもので、人の情感に包まれているものと、いっているのだろうか?
遺品は確かに生前の時に感じたものより概して見劣りするし、天然無垢材の家具一式を、再婚相手のだめだしで たたき売りした方も知っている。
人それぞれに お気に入りの家具や置物はあるのでしょうが、お気に入りはそのまま 他人に映るわけではありません。
書籍、衣料、食器などは しっかりしているうちに 処分しておくのがいいのかも…
ルメートル氏の教えから~