さあ湯野上温泉駅です。茅葺の屋根の駅というのがすごい。
茅葺からのツララもすごい。
すぐにバスに乗って大内宿へ出発!
ここで大内宿についておさらい。大内宿観光協会より引用。
「福島県南会津にある【大内宿】は、江戸時代に会津若松市と日光今市を結ぶ重要な道の宿場町として栄えました。
現在も江戸時代の面影そのままに茅葺屋根の民家が街道沿いに建ち並び、この景観を引き継ぐために店舗兼住居として生活しています。」
つまり、江戸時代の宿場町がそのまま保存されているようなタイムスリップ的
観光地という感じですな。白川郷を商業よりに振った、という感じかな。
途中、山道に入るも、どんどん渋滞になり焦った。なんでこんな大雪の日に
こんなに混んでいるのだ。
そして、かなり時間オーバーして到着。で、やっぱりすごい雪の中、人
がいっぱい。インバウンドのせいか、外人さんがたくさん。それに、修学
旅行か、団体学生さんもたくさん。女子高生は寒くないのか。
動画なども
おそらくインド人さん。ああ、モデルみたい。
こんな感じのお店が続く
風情は間違いなくある。だけど、とにかくひとひとひと。
ああ、おばあさん。「もち、買ってって!」とこのおばあちゃんに言われて
買わない人はいないだろう。私も家に正月の残りのパック餅が大量に残っているのを
思い出しながらも購入させていただきました。
食事をしようかとも思ったけど、とにかくどこもとんでもなく混んでいる。
しかたなしに、外で売っていたしょうゆ味の焼き団子などを。これを買う前に、
私はお客さんに踏み固められてアイスバーンになった雪道で3回転んだ。
宿のコーヒーはお世辞にもおいしくはなかったので、無性にコーヒーが飲みたく
なった。なんと喫茶店もあるぞ。
中はこんな感じ。
薪ストーブが心身ともに温めてくれる。
お土産物屋でお汁粉なども。この寒い中、暖かく甘いものは沁みますな。
さて、バスの時間だ。しかし、待てど暮らせどバスが来ない。やはり大渋滞に
なっているようだ。30分以上過ぎてやっとバスが来た。しかし、日に数本しか
ない電車とか、乗りはぐったらどうするんだろう。
さて、またなんとか湯野上温泉駅に戻ってまいりました。ここから次の電車まで
3時間程度間が空くのだ。で、便利にスマホで検索すると、日帰り露天風呂が結構
ある。
さっそく、一件目。えびす屋さん。
階段を下りていくと・・・・
これが大当たり!お客は誰もいない。写真も撮り放題。
なかなかすごい露天風呂。雪景色最高。渓谷の底にあるんだね。
動画なども。
ああ、この独身おっちゃんが子宝に恵まれたらどうしよう。
ここにしばらく入って、体を芯から温めた。そして、散策を続ける。
しばらく歩くと、渓谷を発見。そして、いいあんばいに橋が架かっている。
その橋の上から。
動画なども。いや、もうね。私はこの景色を見るために、ここに来たのではないか、
と思えるくらい、素晴らしいものだった。かなり寒かったけど、天からこぼれ、
渓谷の底に吸い込まれていく雪のひとひらひとひらを、いつまでもいつまでも
眺めていたかった。帰りの電車の時間など忘れてしまいたいくらいだった。
さて、再び、湯野上温泉駅に戻る。ここで、重大なことに気が付く。
ああ、もう夕方5時過ぎなのに、まだ昼飯食べてなかったのだ。大内宿で
団子たべたきり。(正確にはお汁粉も食べたけど。)この湯野上温泉
駅は、中に売店もあったり、軽食も食べられるとのこと。
お店には女の方が3人で切り盛りしていて、「え?昼も食べてないん
ですか?軽食でよかったらお出ししますよ。」とのことで、とりあえ
ずピラフ。「冷凍食品ですよ。」とネタばらししてくれたけど、空腹時は
なんでもおいしいです。また、これから先、駅弁もなく、夕食を
取る機会がなさそうだ、ということで、焼きおにぎりも用意して
もらった。本当に、サービス精神旺盛な方々で、びっくりしました。
さらにびっくりしたのは、ホームから子供たちが線路に降りちゃってるのを
「駄目ですよ~、ここは電車が来るから。」と優しく注意していたこと。
はるか昔、只見駅で、ちょっと似たようなことをしてしまって、(悪気が
あったわけではなく、大雪で、もうホームも線路もよくわからなくて、
只見駅の近くの神社から、走ってホームに直接乗ってしまった私も悪かった
のだけど。)おそらく駅長と思しき方が「お前!何やっているだ!」と
ものすごい剣幕で怒られた時のことがフラッシュバックした。
もう、みんなの前でボロカスだったね。あの時は本当に怖かったなあ。
年はたいして違っていなさそうだったけど。あれから只見駅は鬼門の
ようになってしまったけど、こんな優しい駅員さんなら毎年でも来たいくらいだ。
さて、電車は再び会津田島駅までで、そこで乗り換え。ビール、ビールが足りない。
私は、わずかな乗り換え時間のなかで、駅をいったん出た。「アルコールセンサー
スイッチオン!」
すぐに、近くにコンビニらしきものを発見!これだけを見てコンビニがわかったら
かなり通の方です。そう、エネオスの裏手に、かろうじて「ヤマザキデイリー
ストアー」がわかるでしょうか?
時間がないので、走った。そして・・・・
絶望・・・・などはしない。私の高性能アルコールセンサーは、ほとんど
妖怪アンテナも兼ねているのだが、真上を指していた。そう、上階は
「ホテル」らしい。「御用のお客様はホテル2Fフロントまで」と書いてある。
あと5分もないぞ。階段を一気に駆け上がり、「ホテル」のフロントに尋ねた。
「私は下のコンビニに入ったのですが、お休みでした。ビールはありますよね?」
「え?ここはホテルですが・・・・」
「ビール!ビールをください!」
私の鬼気迫る様子に恐れをなしたのか・・・「ホテルのお客様用の販売機が
ございます。よろしければご利用ください。」と言ってくれた。
「ありがとうございます!」とビールゲット。
走って駅まで戻ったのであった。そして、湯野上温泉で用意してもらった
焼きおにぎりと、生徒のお母さんが差し入れてくれた、ホタテ貝などを
つまみに、買ってきたビールを開けたのであった。
ああ、生徒のお母さんの手紙も入ってた。ありがとう!
駅員さんは「鬼怒川温泉駅からは指定席は取れましたが、そこまでは
席はありません。ただし、空いている席はあると思いますので、座っていて
かまいません。もし、指定席客が来たら、どいてください。」と言ってた。
なんとアバウト、とも思ったが、まあ、きっと空いているんだろう。
と高をくくってお店を広げて上記のようにビールを飲み始めたのだが・・・
すると、乗客が次々と入ってきて、何度も何度も席を移動することに・・・
それも開いたビールやつまみを片手に、荷物満載で・・・・
もうね、酔っ払いおじさん、満席車中を右往左往。大騒ぎでしたよ。
で、それでも何とか、乗り換えの鬼怒川温泉駅に到着。ここでも
時間は20分くらいしかない。
駅前はこれ。本当に、この時間開いている店など何にもない。まだ午後7時くらいだよ。
また得意の「妖怪・アルコールアンテナ」を起動!ではなく、今度は通行人に
聞いた。「コンビニありますか?」
これがまた遠いのだ。とにかく、走った。今回はこんなのばっかり。
で、例によってビールとつまみゲット。おそらく、同じ電車のお客が何人も
来店していて、電子レンジの前は長蛇の列だった。まあ、これから東京までは
食料調達はできないからね。並んでいる方々も、ここで夕食をゲットするしか
ないのであろう。(ああ、昔の車内販売がなつかしい)
あの焼きおにぎりでは私も足りなかったので、下記のものを取りそろえ、
全力疾走で、駅に向かう。本当に荷物満載で全力疾走。これで何度目だろうか・・・・
ぎり、指定の特急に間に合った。またまた汗だくでございます。
ここからは予約席。ゆっくり音楽を聴きながら、ビール飲み飲み、帰路につきました。
いや~、ほんとに中身の詰まった、それでいて運動量抜群の旅でした。
雪は、久しぶりに堪能できていい景色もいっぱい見られたし、いい旅だったね。
終
※今日は、千葉県立高校の合格発表日。続々と合格発表がまいりました。
ああ、今期の受験はこれにて終了。また一年がんばろうっと。