ひと月前に、「アゲハの身投げ」に書いたアゲハチョウ。「アゲちゃん」と名付け

教室のマスコットとして飼育していたのですが・・・・・

とうとう、最後の時がやってきてしまいました。

だんだん、弱くなって来てるのは分かっていたのですが、もともと飛べない状態で

転がるように「身投げ」までしてきたアゲちゃんを、外に放すわけにもいかず・・・・・・

生徒の中には「可哀そうだから放してやりなよ。」とかいう輩もおりましたが、

この状態で放したら、まず一日は生きていられなかっただろうなあ。

 

ただ、食事だけはかなり最後まで旺盛な食欲を見せていたので、そんなに不幸では

なかったのではないか、と思いたい。

 

これが亡くなる前日の、最後の給餌となりました。餌は薄めたハチミツです。

「外にでたいだろうなあ」と散歩はできるだけやりました。いえ、別に糸に結んで

引っ張っていたわけではなく、例の蝶小屋を提灯のように持って、教室前の、

まだ花が残っているグリーンベルトを一周するだけなのですが、こころもち、

外をうっとり見ている気がしたのでございます。(しかし、これをぶら下

げて、グリーンベルトを毎日回っている髭のオヤジを近隣の方はどう思っ

ていたのかはわかりません。「ひとり提灯行列」だとか、思っていたかも

しれません。)

最後は、鱗粉も落ち、羽も透明になってしまって、ボロボロだったなあ。

足も何本か落ちてしまって可哀そうでした。この後、ひとり提灯行列をしていた

教室前の大桜の根元に埋葬しました。

結局、40日、教室で生きていましたが、もし生まれ変わりがあるとするならば、

来世は、健康な体で生まれてきて、思いっきり空を駆け巡り、好きな相方と

ペアになって子孫を残すようなそんな人生(蝶生?)を送ってほしいものです。

世話をしているものが死んでしまうのは、虫と言えどもやっぱり寂しいものですね。