塾から自宅まで歩いて30秒。今日はこの間のお話。

自宅を出て塾に向かう途中、はい、まさに一歩踏み出して、かかとが地面に

着いたその刹那、靴底と地面のほんのわずかな間隙に何か飛び込んだのが

見えた気がしたのでございます。私は、足の指先が着地する直前、急ブレーキ

をかけました。そして恐る恐る足を持ち上げると・・・・

なんとそこにはアゲハ蝶がいたのです。「死ぬ気満々ですがな。」

あ、そうだ、昔、やっぱり「死ぬ気満々のセミの幼虫がいたなあ。」などと

思いながら様子を見ていたら、なんとこのアゲハ、ちゃんと飛べない!

いや、一生懸命飛ぼうとしてはいるのだが、ダメダメですぐ落下してしまう

のだ。手で持ってみると・・・・なんと羽が片方、不自然に変形している。

おそらく、蛹から脱皮するときに失敗してしまったのだろう。だいたい、

この状況で長く生きていたはずはなく、何かのはずみに(暖かすぎたか)

最近羽化してしまった、そして失敗してしまった個体ではなかろうか。

 

そのままにしていても、すぐに他の生き物の餌食になってしまうのは

間違いなさそうなので、塾にお持ち帰り。とりあえず、弱者の味方、段ボールハウスへ。

餌を食べるだろうか・・・・とりあえず薄めたハチミツか、スポーツドリンク

がいいらしい。

最初はかなり暴れたが、体は正直。口のストローを楊枝で伸ばして薄めたハチミツに

つけると、かろうじて飲んでくれた。

段ボールハウスだと、羽を痛めてしまいそうなので、ネット情報で100円ショップ

でいろいろ集めて「蝶屋敷」を作ってみました。大型の「洗濯ネット」がベースと

なっておりまする。

さて、どのくらい生きていてくれるだろうか・・・・

アゲハの成蝶は10月まで見られるようだから、あと一週間くらい生きていて

くれるかなあ。