とにかく夏期講習で休みが取れない上、漢検や数検もあってパニック状態で
ございます。その上、24日の土曜日は「土星観望会」の企画もあったりして、
何が何だかわからないのでございます。(自分で自分の首を絞めている、
とよく言われます。)
で、土曜日は朝から算・数研を実施。その後、天気予報とにらめっこで
その日の「土星観望会」の準備を始めます。「天体観望会」というのは
「雨さえ降らなければいい」というわけではなく、「曇りもダメ」という
かなりシビアであるため、だいたい、胃がキリキリ痛むので御座います。
案の定、当日の予報は「曇り時々晴れ」みたいな感じ。教室に生徒から
電話もかかってまいります。「今日は予告の観望会やるんですか?」と。
天気がグレーゾーンだから、「大丈夫です!」と言えない・・・・
そうこうするうちに、近くの公園で町会の盆踊りが始まった!
ちょっと顔を出すと、生徒がわらわらいっぱいいる!そして、口々に言うのだ。
「じゅくちょー、今日の観望会どうするの?」
ううう。つらい。
さて、結果としては、その日の予定時刻は「ドン曇り」どころか、小雨もぱらつく
状況に・・・・で、ホームページでは「本日は悪天のため中止、明日に延期。ただし
明日も天気の確約はできないので、ダメだったらm(__)m」という告知を致しました。
で、翌日曜日。ああ、全然休みも取っていない。とにかく、ちょっとだけでも休もう。
と、例によって森に逃避。ベンチでランチを食べる。ちょっと揺らしちゃったから
せっかくの「100時間カレー」なるものがご飯とカレーがぐちゃぐちゃに。
まあ、お腹に入ればいっしょだね。まあ、美味しかったよ。
お腹もいっぱい。さあ、ベンチで枕をセットし、この林冠がそよいでいる景色を
眺めながら、セミの音をBGMに寝入る。前日も5時間寝ていなかったので、すぐ
に寝落ち。一時間ほどでばっちり目覚めた。というか、起きた時、何がなんだか
分からなかった。「ここはどこ?」の世界。最高の熟睡感。これを持って、
一週間分のお休みとしよう。
急いで塾に帰ってまた天気予報とにらめっこ。そこに卒業生が遊びに来た。
さすがにとんでもない状況なので「悪い。これから観望会があって、お話
できる時間はせいぜい15分なんだ。」とか冷たい事を言ってしまった。
しかし、卒業生は子供を二人も連れて、しっかりいいお母さんになっていた。
ああ、こういう時、じっくり話が聞けるようなゆとりのある生活がしたいなあ。
天気予報はやはり今日も完全ではない。昨日ほど悪くはないが、雲量が
3割程度。つまり、その3割の雲が土星にかかればゲームオーバーだ。
ただ、そんなことも言っていられないので、屋上で望遠鏡をセットして
準備をする。観望時間は刻々と迫ってきている・・・・
そして、観望開始8時30分の5分前、土星は完全に雲に覆われた!
下に降りて塾の前に行くと、もう生徒や親御さんが20人くらい教室の
前に集まっていた。さすがに、延期したので例年よりは少ない。
みんなに「現在、土星には雲がかかっています。9時まで待ちますが、
そのまま見えない事も十分にあり得ます。そうなったら・・・・
ごめんなさい!」
そして、ぞろぞろと生徒や親御さんたちを連れて屋上に移動。
ところが、ついて、5分もしないうちに、みんなの期待に応えるように、
土星の周りの雲が引き始め、とうとう隠れていた土星が顔を出した。
まるでカーテンコールだ。
完璧な演出だった。土星も役者やのう・・・・・
焦りまくっていたため、フラッシュがうまく働かず、暗くて
ごめん。現場の写真です。この行列はぐるっとまわって、天体望遠鏡まで
まわっております。天文台は、やはりまだコロナが怖くて開放しておりません。
第11波により、感染者はまだまだ多いそうですから。まあ、この望遠鏡は
自作で、天文台に入っている大口径のものにも一歩も引けを取らない見え味だから
文句はでないだろう・・・・
土星は、地球との位置関係により、15年に一度、その特徴的な「輪」が見えなく
なります。あまりにも輪の厚さが薄いため(数十メートル程度。たとえば、土星の
輪の大きさを土俵の大きさとすると、輪の厚さは模造紙一枚分くらいしかない)
真横から見ると、全く見えなくなるのです。完全消失が来年の春。いまは刻々と
輪が見えなくなっている状態。その特徴的な輪の形をみるのも一興で、生徒や
親御さんたちにその説明をしながら見てもらったのですが、なかなか感動して
もらえたようでした。本当かどうかしらないけれど、今日、観望会にお父さん
と来ていた女の子の授業があって、その時、「昨日、土星を見たお父さんが、
感動して家で泣いていた。」と言っておりました。本当かなあ?
いつも元気な生徒達。
とにかく、観望会、うまく成功してよかった!