ああ、そろそろ桑の実の時期だ。ここらへんで、桑の実と言えば・・・・
「渡良瀬遊水地」なのだった。ここら辺と言ってもかなり距離はあるけどね。
正確に言うと、渡良瀬遊水地近くの森、だな。とにかく景色もいいし、森の
中をサイクリングしたいし、あわよくばまだ新緑の匂いをかげそうだし、
まあ、行ってみよう。さっそく、車に自転車をつんで・・・・
途中国道。ああ、まだこの立て看板はたっていた・・・・・
いろいろあって、「隠し塗り」しているけどごめん。実はこの写真は私が撮った
のだ。昔、後輩に「先輩!ぜひうちの看板の写真をお願いしたいんです!」と
言われて「海鮮バーベキュー食べ放題」で手を打って撮影したものだ。
ああ、まだ看板してくれているんだね。もう30年にもなるかなあ。
おぢさんはうれしいよ。
さて、道の駅「さかい」に車を止めて、と。
まずは腹ごしらえ。
なんだか、道の駅の奥で、沖縄食堂みたいになってた。で、やっぱり「ソーキそば」
でしょう。
お腹いっぱいで外に出たら・・・・そう、ここは地ビールもやっているのだ。
ミニブルワリーの装置が「手作りでっせ!とっても旨いんでっせ!」と手招きしてくる。
これでいっぱい500円は高い気もしたが、まあ、美味しかったしね。
さて、ちょっと良い覚ましにまったりしてから、チャリで利根川沿いのサイクリング
ロードを北上。
さあ、渡良瀬遊水地直前の森の入り口だあ。
枝には桑の実がたわわに。
もう地面が桑の実だらけ。
ただ、今年は小ぶりだなあ。たくさん拾ってジャムを作ろうと思ってクーラーボックス
まで持ってきたんだけど、あきらめた。今年はネットで桑の実を外部購入だ。
それにしても、この森は気持ちがいいなあ。森にはところどころ小径があり、
それぞれが、川のほとりだったり、ちょっとした広場に通じている。
動画なども。下に落ちているのは全部桑の実だよ。
ちょっと行くと川辺に。気持ちいいなあ。
おっと。道端に異常に大きなスズメバチが・・・・・
これは、オオスズメバチ。それもこれだけ大きいのは女王バチかもしれない。
死んで丸まってしまっているからわからないけど、伸ばせば6センチ以上はゆうに
あるだろう。けど、外傷も何もなく、死因がわからない。まえにもここで同じよう
にオオスズメバチの死骸を拾ったことがあったが、その時には見事に腹部を食べら
れていた。おそらくカラスに食われたんだろう。けど、これは本当に奇麗な死骸だ。
謎だけが残った・・・・
さて、帰り。
まず、古河の駅に向かい、かの有名な餃子屋「丸萬餃子」に。
ああ、生き返るなあ。餃子セットです。
この独特の餃子がたまらない。知っている人は知っていると思うけど・・・・
これ「ホワイ〇餃子」に似ている。もちろん私はどちらが元祖か知らないけれど
ホワイ〇餃子歴45年の私に言わせると、この丸萬餃子は初期のころのホワイ〇
餃子に味が似ているのだ。もっと言うとはるか昔にホワイ〇餃子にたくさん入って
いた「シナモン」がまだ十分に残っているのだ。おそらく、ホワイ〇餃子が一般化
していく過程で、「癖」ととらえかねないシナモンは徐々に量を減らされていったと
思われる。ニンニクの量も相当に減ったしね。ところがこれは、あの当時の面影を
色濃く残しているのだ。初めて食べた時には、なんだか「青春プレイバック!」で
しばし言葉を失ってしまったよ。
で、お腹いっぱいになって自転車に乗って気づいた。なんとライトがない!おそらく
川沿いで落とした!この後は地獄であった。(いつもこんなのばっかりですなあ。)
暗闇の川沿いをライトなしで20キロ走るのは辛すぎる。で、暗闇の川沿いを落とした
ライトを探す旅に・・・・
そう、僕には力強い味方が・・・・キーホルダーにミニライトがあるのだ。
この小さな小さなライトをつけっぱなしにしながら誰もいない川辺のサイクリング
ロードを捜索。
ただ、やみくもに探したわけではない。実は一つだけ心当たりが・・・・
自転車こいでいる時、路上、干からびかかったミミズとなんども遭遇した。
まだ生きている奴は、なんどか拾って草むらに投げてやったんだが・・・・
そのうち一匹は小指ほどの太さのある、大ミミズであった。これは捕獲
するのも大変で、悪戦苦闘したのだが、なんと体中から黄色い毒の液体
まで吹きだして抵抗した。それもびっくりするくらいの量。死にかけて
いるんだから無理するなよな。助けてやっているんだし!
(これは「ライセニン」と言う毒で、ミミズの最後っぺみたいなもんで、
「ミミズにおしっこかけるとお〇ん〇んが腫れる」という
言い伝えはこれから出ていると思われる。)
と、大ミミズを救出しているその最中に自転車がひっくり返ったのだ!
ああ、これはミミズの恩返し、ではなく、恩を仇でかえすかああああ。
あの時くらいしか、自転車ライトが落ちるなんて考えられない。
で、暗闇での捜索に1時間。無事、ミミズ現場で自転車ライト発見。
涙が出そうだった。
※これフラッシュ撮影ね。本当は暗闇です。
僕を暗闇でずっと待っていてくれた自転車ライト。ありがとう。で、この後、無事に
帰れたのでした。めでたしめでたし。(いつもながら無茶苦茶だなあ。)
※ これを読んだ暇な知り合いからメールが・・・・「小指ほどのミミズって、
あんたそれ大げさな」 たしかに、この時はこの「大ミミズ」の救出で写真を
撮る暇はありませんでしたが、(大体、黄色い毒液を汗のように体中から噴き出
しているミミズの写真を撮る気はしなかった・・・・レンズに毒がかかるのやだし。)、
かつて筑波山で私が撮った写真を載せておきましょう。こんなのもいるのです。