天気予報は晴れ。月の回りも良さげ。というと、星屋としては星を見に行く以外の選択はないのだ。ただし、より詳細な天気予報「SCW」だと、完全に晴れるのは深夜2時過ぎ。ちょっと悩んだけど、まあ、その時はその時だ。と言うわけで急遽出発!
例によって、このルートではかならず立ち寄る水戸の木葉下にある香取神社。絵にかいたような鎮守の森だ。
鳥居をくぐってちょっと上ると本殿が・・・・この本殿の回りは本当に空気が凛として、いつも爽やかな感じなのである。
鳥居方向はこんな感じ。かなり急こう配。
そしていつもの蕎麦屋さんで・・・・
海老天ざる蕎麦。うまし。本当にここはうまいなあ。
実はここで大恥を書きました。お店の給仕のおばあちゃんが「星をまた見にきたのかい?そういえば、日食があったんだって?」
「え?」
実は全然知らなかった。皆既日食を見に海外へ行くことは何度かあったが、部分日食、それも地元千葉ではほとんど感知できないほどの小部分日食のことなどまったく知らなかったし、興味もなかったのだ。(ほとんどの天文屋は「天文屋の風上にもおけない奴!」と思ったかもしれないなあ。)
おばあちゃん、最後まで「テレビでやっていたよ!」と・・・・家に帰ってからネットで調べて「部分日食」を知った時、穴があったら入りたくなった。いや、消えてしまいたくなったよ、ほんと。
さて、途中、例によって温泉に入り
かなり疲れていたので、ここで力尽きてひと眠り・・・・
望遠鏡をくみ上げて、山頂に上る。ああ遠くの山に日が沈む。
しかし、なんで夕暮れ時って、こんなにも胸がざわつくんだろうなあ。
おお、細い月が沈む。上方にあるのは金星だ。
で、さっそく夕飯。今日はステーキ。まだレア感が強すぎるな。もうちょっとだけ火を通そう。
SCWの予報は悪い方にぶれた。この後、結局、「時々晴れた」くらいで、ド快晴になるはずの2時過ぎには雲が覆い始めた。まあ、いろいろ忘れ物もしていたし、疲れていたので、2時半には寝ることにした。まあ、絶対に外せないメジャー銀河は結構見られたからよしとしよう。今回は撮影機材も忘れてきたので星の写真は無しね。
で、朝。
望遠鏡を片して、と。
山に上って遠くの山々を眺めて、山頂の神社にお参りして、と。
ふと、空を見上げると、太陽に見事な日輪がかかっているぞ。これだけはっきりしているのは珍しいな。なんか、遥か上空から大きな瞳で見つめられている感じ。
さて、車の所に帰って、コーヒー淹れて、朝食などを。
で、帰る途中でまた別の蕎麦屋で美味しい蕎麦を。二八で、かつ丼セットで1,100円はお値打ちかも。
で、渋滞にはまる前に帰宅。と、空を見上げると・・・・うちの教室の前の木陰から細い月がまた見える。昨日と違うのは金星との距離だ。まあ、大接近と言ってもいいか。一日でずいぶんと近づいたのだね。
というわけで、星空観望は大満足、とまではいかなかったけど、いろいろあってやっぱり楽しい星見でしたな。(冷や汗ものの大恥もかいたけどね。こんどあのおばあさんにはお詫びをしておこう。)