話しは前後しますが・・・・・2月上旬、試験対策で休みがなく、あまりのストレスで平日授業前に発作的に上野の国立科学博物館に。そうそう、「毒」展をやっていたはず。科学博物館なら、うちからドアトゥードアで1時間かからない。でも寝坊して、着いた時はお昼過ぎ。まず、博物館内でお昼などを。いつもながらレストラン内からの景色が凄い。マッコウクジラの等身大スケルトン模型。
ここでは・・・・ブロック肉ごろごろの特製カレーなどを。
さて、腹もくちたし、展示会場へ。ところが・・・・・これがびっくり立錐の余地もないくらい混んでいるのだ。平日だぞ。前に来た「恐竜展」より混んでいる。
今回のバーチャルインストラクターは、「鷹の爪団」の面々。
いや、ここから、地球上のありとあらゆる毒が網羅的に展示される。たとえば、生物別分類(微生物毒・植物毒・魚類毒・両生類毒・爬虫類毒・哺乳類毒等)、そしてもちろん、生物由来ではない無機的な毒。また作用別分類(細胞に直接作用する細胞毒・神経毒等)、生物進化における毒の影響、人類史における「毒」(人類が初めて毒で殺害を行った事案から、江戸時代の水銀をつかった「おしろい」から、戦時中の毒ガス製造まで)、本当に家の身近にある毒の数々の事から、もう、毒のエキスパートたちがおのおのの専門を高らかに歌いまくる、そんな毒展。こんなのありか。
どっから書いたらいいかわからないから、とりあえず心に残ったのを次々書いていきますね。
まず、両生類の毒から。両生類って、カエルやイモリね。
頭突きをかまして頭の毒棘を相手に刺して殺すカエル。
そして、その頭骨。しっかり頭蓋骨に棘が敷き詰められている。「ドクイシアタマガエル」ってそのままやんけ。
そして、そのドクガエルの毒に耐性をもった生き物が進化し始める。凄いね。たとえば、蛇のヤマカガシ。
毒をもつヒキガエルを独占的に食べられるようになったうえ、その毒を有効利用して自らの毒にすることに成功している。こんな進化ってあり?昔、雨の川辺で、この模型とまったく同じ光景に出くわしたことがある。カエルは本当に何の抵抗もなく、少なくとも自分よりずっと細身の蛇に静かに飲み込まれていった。私はそれをじっと見ていたのだが・・・・・今でも時々あの光景が頭に浮かぶなあ。
同じような例で、フグ。実はフグは自ら毒は作れない。通常の餌で養殖すると無毒のフグになる。
自然界ではフグは有毒の餌を好んで食べる。こいつもヤマカガシと一緒で、毒に耐性もったのだ。そして、その最強の毒「テトロドトキシン」を体にしこたまため込んで自らの防御にしている。僕らが「激辛」を好んで食べる場合と同じようなものかしら。(おっと、激辛たべても、本人の体は激辛体にはならないか。恋の殺し文句で「僕のキスは激辛だよ。」と言うのがあったら怖い。)
続く