今、まさに土星と木星が見頃です。まず、木星は9月26日には、59年ぶりの大接近でございました。(今はだんだん遠ざかっておりますが、それでもかなり明るいです。)土星も2025年には、「輪の消失」がおこるので、今のうちに見ておく時期ではあるのです。(「消失」と言っても無くなってしまうわけではありません。輪の傾きが地球から見て「真横」になってしまって見えなくなってしまうのです。輪の厚さは数十メートルしかなく、地球と土星の果てしなく遠い距離を考えると、真横から見ると厚さ「0」といっても差し支えないくらいなのです。)もちろん2025年を過ぎると輪は復活しますが、2025年前後の年は輪の傾きも真横に近いものなので、相当に見ごたえの無い「輪」になります。だから今のうちに素晴らしい「土星」の輪を実際に目に焼き付けておきましょう。あと「見ごろ」の理由は、ちびっ子が起きている時間に見やすい位置にある事。星は大気の関係で、高度が高ければ高いほど一般的に星像は良くなります。ちょうど今、ちびっ子たちがかろうじて起きている夜8時ごろ、木星も土星もちょうど見ごろの高さに上っているんですよ。
というわけで、急遽先週の20日と21日、屋上で久々の観望会を行いました。いつもの天文ドーム内だと「ウルトラ三蜜」になってコロナ蔓延必至になりますので、大型望遠鏡を外に設置してオープンスペースでの観望です。いや~、屋上の床が抜けるか、と思われるほどの大盛況でございました。みんな感動してくれたようで、塾長冥利に尽きた日でございましした。
土星の輪っかがあまりに良く見えるので、生徒の中には「これ望遠鏡の前に写真が張り付けてあるんでしょう?」と本気で言っていたのもおりましたです。
まあ、11月には月食もあるので、天気や状況が良ければまた・・・・・