さて、夜中12時、そっと宿を抜け出し、一人満月の浜に向かう。波の音を聞きながら、天空にある満月近い月を眺める。ちょっと一杯飲みながら、遠い昔の事とかを思い出したり、とりとめもないことを考えたりしていた。深夜1時、ひそかに宿に戻って就寝。

朝、7時半、とんでもない状況に陥る。財布がない!「もしや、昨日の夜の浜辺に落としたか!」あとは、急いで浜に行って探しまくる。「女将に何て言おう。いや、『後でお金を送ります。』と言ってもガソリン代もないぞ。カードだって財布の中だ。どーしよー。」頭の中は不安いっぱい。一時間ほど探したが見つからない。朝8時半には朝食だ。で、朝食には戻った。心臓バクバク。朝食を食べている最中、女将さんがいろいろなお話をしてくれるのだが、悪いが全く頭に入らない。どーしよー。(というわけで、朝食の説明はほとんど覚えていないのでかけないです。すみません。)

で、チェックアウトの直前、デイパックの一つのポケットを開けたら・・・・なんとそこにちゃんと財布が入っていた!おっかしいなあ。入れた覚えがないんだが・・・・いよいよボケてきたのかなあ。とにかく、「地獄から天国」へ行ったような心境。思わず、「神様、ありがとう~」と部屋で騒いでしまいましたよ。

で、海岸線をずっと南下ドライブ。途中、小さな、だけど、相当由緒ありそうな神社を発見。

扉が閉まっていて、お賽銭が入れられないので、扉を開けてしまいました。(さすがに罰当たりなので、中の写真は撮りませんでした。)中は、奇麗に掃除が行き届き、お供え物もたくさんあって、地元に愛されている神社なことが良くわかりました。でも一つ奇妙なのは鶏卵がおそなえしてあったことです。普通はこういうものは「生臭もの」であんまりお供えにはしないのではなかろうか。「はて?」と思ったけど、もしかしたら「この方」のせいかもしれません。神社にあった、恐らく御神木。え?わからない?

え?わからない?では拡大。

 

おそらく、この方はここの「主様」なのでは?なんか、神がかって美しいですよね。

で、眼が白い事がかなり気になったのですが、いろいろ調べたら、蛇は脱皮の直前、眼が白くなるのだそうです。じっとしていたのですが、ちょっと目を離したらいなくなってました。もしかしたら本当に「主様」だったのかもしれませんね。

蛇様がいた方向にもそっと手を合わせて神社を後にしました。

で、そのまま海に向かうと・・・・なんと島が。今は潮の影響か地続きになって渡れます。観光客がたくさん来ていた。

その観光客の親子。こういった「母娘」の関係って面白いよね。「父息子」の関係とは明らかに違う。そうだなあ、母、娘、の関係って「同志」みたいに見えるんだよな。はたから見たら。

沖ノ島というのだそうです。

島はほとんどジャングルのよう。蚊もたくさんおりました。

なにやら、人が住んでいる形跡も

トンビが島の浜辺、すぐ上空を飛び回っている。(これ標準レンズで撮ったものです。)

そして島の中心には

なぜだか

「であい伝説」のある神社が・・・・

この赤い紐をここに結わくのです。もちろん、私もお賽銭を入れた後に結びましたよ。しかし、一人旅のおやぢが、赤い紐を結わいている様を周りの人々はどのような

「生暖かい目」で見てくれていたのだろうか・・・・         続く