遅くてごめんなさい。例によって仕事がつまってしまっておりまして・・・

さて、GW後半。月の巡りも新月近く、天気も完璧な予報が出ていたので、「那須岳」へGo!

途中、例によって、「恋人の聖地」。ああ、男一人は俺くらい。ちょっとびっくらこいたのは、「男二人」もけっこう多かったことだ。

景色はなかなか良い。

さて、夕方、頂上近くの観望場所に到着。もう午後5時半。ここはいつも誰もいない。いいなあ。奥の車が僕の車ね。

まず、何をおいても、まず「肉」を常温に戻す。今日は「厚切りステーキ」だ!冷たいまま焼いても中まで火が通らないのだ。

 

で、明るいうちに望遠鏡の組み立て。調整完了!この広々としたスペース

を一晩一人で使えるのは、なんて贅沢。

細い、細~い月が沈んでいく。夜のとばりが下りていく。

で、おもむろに、車中では「一人宴会」が始まるのであった。あの「厚切り

ステーキ」を焼いてくぞ!

時々、フォークをぶっさし、唇に当てて肉内部の温度をはかる。

中にひと肌ぐらいの熱を感じるようになったら、フライパンからあげて

ホイルに包む。こうして「余熱」により、肉内部にゆっくり「火」が

通っていくのだ。

その間、フライパン内に残った肉汁を使って付け合わせを作っておいて・・・・

さあ、完成!火の通りも完璧だ!

ビールといっしょに、うまうまうまうま~♪ 腹いっぱいになったら

運転の疲れもあって、熟睡モードに。

夜、9時過ぎに起きだしてびっくり!あれほど晴れていたのに、空は

曇天になっている!そうこうしているうちに、栃木の星仲間が上って

来た。今日那須岳に登ることを連絡しておいたのだ。

しかし、せっかく来てくれたのに、この空では、まったく申しわけが

たたない。どうしよう・・・・・・         

星仲間の方は、なんと、私のためにケーキまで持ってきてくれていた。

そう、この日は私の誕生日。(誕生日にひとりで山に星を見に行く

おぢさんって、いったい)

ところが・・・・天は私を見捨てなかった!二人で茶話とかして

いたら、夜半過ぎから雲の切れ間が表れ始めた。

そしてついに、満天の星空に。見よ!この天の川。さそり座・いて座

の雄姿を!

え?わからないって?では親切な私は例によって星座線を

引いてあげよう。

もちろん真ん中のもやっと光り輝く雲みたいなのが「天の川」ね。

我が「天の川銀河」の中心方向。星の濃いところだ。

昨日のニュース(5/12)で、この方向に、ブラックホールが初めて

撮影されたことが報道されていた。言ってみれば、こういった銀河

系宇宙の中心には、ほとんどみんな巨大ブラックホールが存在して

いて、まるで風呂桶の栓を抜いた時に、水が渦を巻きながら集まって

くるような状況なのだろうね。

真上を見上げると、「夏の大三角」が!

え?わからない?じゃあ、

これも星座線で。白鳥座が天の川の中にいて、こと座とわし座は天の川の

対岸にいるかんじだね。こと座の一番明るい星は「ベガ」日本では「織姫星」

わし座の一番明るい星は「アルタイル」日本では「彦星」と呼ばれて

いますよ。そう、「七夕伝説」ですな。二人は「天の川」によってなかなか

合うことができないのですな。昔の人は本当にロマンチストばっかだった

のではなかろうか。

ああ、西の空をみると・・・・牛飼い座と北斗七星が沈んでいく。

え?わからない?では。

北の空を眺めると・・・・沈む北斗七星と上るカシオペアが同時に見える。

え?これもわからない?では例によって、「いでよ!星座線!」真ん中の丸い

黄色い円の中の星が「北極星」ね。

こんな感じで観望しておりました。今日の獲物はM4,M5,M22,M13をはじめと

する球状星団や系外銀河等盛りだくさんでございました。特に、球状星団は

シーイング(大気の状態)もすごくよく、中心部まで完全に分離してそれ

はそれは見事でございました。星仲間の方は1時ごろにはお帰りになられた

ので、誰もいないここで星空独り占め状態。時のたつのも忘れましたな。

ちなみにこれがM22。僕が撮ったわけではないが、僕の望遠鏡で見える像に近い

と思う。(もうちょっと淡くした感じかな。)

ああ、東の空がどんどん明るくなってくる。寝床の準備だ。

東の空には、明るい星が二つ。木星と金星だ。

白み始めた空を車窓から眺めながら、しばし眠りについたのであった。

 

                                 続く