受験が終わってやることと言えばまず星見。この後は春期講習が控えているし

行くなら今だ!というわけで、ご近所の天文台勤務の先輩とまたまた茨城山中に。

 

また例によって途中の香取神社で参拝させていただいて、と。この典型的な「鎮守

の森」はいつ見てもおちつくなあ。

で、また例によって蕎麦屋さん「そば切り空蔵」さんでうまいそばを・・・・・

いつもの尺上山についたのだけど、やはり枝が伸びて視界が悪い。

いったん花立山に行ったのだけど、人がたくさんいて居心地が悪い。

再び、尺上に戻って、と、貴重な夕方を無為に過ごしまくる。

まあ、夜は長いしね。さっそく暗闇で望遠鏡を組み立て、夕飯の支度。

いつものようにもつ鍋。いつも一人だけど、人と一緒に来るときは、具材の種類

が増えて、少しリッチな気分。

大変おいしく頂きました。

さて、腹もくちたし、ちょっと仮眠。さあ、見まくりタイムだ!いつもは、ここで

僕の星座写真なんだけど、今回は、先輩がちゃんと僕の望遠鏡で「見た」

星雲星団を隣で撮影してくれていたので、それを拝借して掲載させて頂きます。

いや~観望の片手間で、ぱっぱかぱっぱか、自動でスナップ写真のように撮ってました。

(とうわけでここからの天体写真は某国立天文台の職員である大田原先輩の

写真でございます。ありがたいことでございます。)

 

実際に望遠鏡による眼視では、これをもう少し淡く、そしてかなり大きくしたように

見えています。

 

これはM1 (メシエ1)。カニ星雲です。千年ほど前に突然、星が超新星爆発を

起こして誕生しました。いわば星の亡骸です。この時の爆発の明るさは、昼でも

見えたようで、当時の世界中の文献に残っています。もちろん日本にも、藤原

定家の「明月記」に記載があります。

M64。 系外銀河。(つまり我々の天の川銀河系宇宙の外にある島宇宙。この中にも

太陽のような自ら輝く星【恒星という】が2000億くらい含まれている。よく見ると暗黒帯が

見えていて、望遠鏡だともっとはっきり見える。というわけで「黒目銀河」とか、呼ばれて

ます。

 

M13。ヘルクレス座の巨大球状星団。これは僕の望遠鏡で直接覗いたほうが見ごたえ

があるね。北天最大の球状星団。数十万個の太陽(恒星)が集まっている。これはわが

天の川銀河系に属していて、系外銀河ではない。

M82 右下にM81 これは今度の撮影の時はもっと中央によせてもらおう。

僕がもっとも好きな系外銀河だ。二つならんで宇宙に浮かんでいるさまは

何度見ても、見飽きることがない。お互い強い重量でリンクしており、特に

このM82が不規則な形をしているのは、M81の強い重力のせいだと言われている。

M99 系外銀河。真上から見た状態。二本の腕が見える。右上にも系外銀河が二つ

見えています。

M84 その他 いくつもの系外銀河があることがわかる。こうやって系外銀河は

塊をつくって「銀河団」を形成している。

NGC3587 おおぐま座にある、惑星状星雲。(つまりガスが光っている。)

よく見ると黒い目玉のようなものが二つ見える。でフクロウの顔みたいだから

フクロウ星雲と呼ばれる。

NGC4236 

NGC4565 系外銀河を真横から見たもの。よく見ると真一文字に暗黒帯が横切って

いるのがわかる。これも私が好きな系外銀河の一つ。

M52 二つの系外銀河が今まさに合体しようとしているところ。系外銀河同士の衝突

とか、スケールがでかすぎて途方に暮れる。というわけでこれは「子持ち星雲」と呼ばれる。

NGC2392 真ん中の青い星みたいに見える奴。これ、実は惑星状星雲。つまりガス

でできている。拡大してみるとまるでエスキモー(イヌイット)がフードをかぶっている

ようにみえるから「エスキモー星雲」と呼ばれます。これはちょっと難しいかな?

望遠鏡だとそれなりにエスキモーのフードに見えますよ。

 

で、疲れがたまっていたのか、この日は午前2時半ごろ就寝。空が良くなってきたので

もったいなかったな。

で、あさ。こんな感じで観望してました。

さっそく山頂に上って、山頂の神社にお礼参り。

で、例によって、遥か彼方の海を見る。

彼方に光って見えるのが海。水平線。

さて、帰るぞ。

途中、御前山ラーメンなるものを発見。バイカーたちがたむろしている。

普通のうちみたい。

というか、窓から覗くと昔の駄菓子屋さんみたいです。

入ると、本当に駄菓子屋さんちっく。これで好きなラーメンを選びホーダイ。

5食入りで500円くらい。とてもおいしかったです。

さて、帰りすがらまた神社に。「那賀鹿島神社」という由緒正しき神社でございます。

なんか、参拝していたら地元の人が中に入れてくれました。話してみると・・・・

しばらく前まで柏の隣町の「松戸」に住んでいて、定年退職したあと

実家のここに戻ってきたそうで。これは何かの縁ですなあ。

いや、いろいろと、神社、地元にまつわる数百年にわたる歴史を

詳しくお話してくださいました。

それにしてもすごい彫刻技術。

というわけで、しっかりファンとなり、御朱印までいただいてまいりました。

帰り道。かなり疲れていたので、秘密基地に。一人で行くときはいつもここで一休み。

お、白鳥がいる!

白鳥を見たとたん、先輩が駆けていった!おお、せんべいをあげると、喜んでやってくる!

でかくて、すごい迫力!

さて、帰りにまた新しい蕎麦屋でうまいそばを。

 

とうわけで、星も、蕎麦も、神社も、白鳥も、十分に堪能して帰ってまいりました。

楽しい星見だったね。いつも一人で星見だけど、たまにはこういうのも楽しいね。