さて、時間もないことですし、次々行きまっせ!

これは「長生き過ぎる葉っぱ」

まあ、樹木本体が数千年生きる「縄文杉」みたいなのはあるけど、葉っぱが1500年も生きてい

らるのはこれだけ。その名も「キソウテンガイ(奇想天外)」。長命なエルフの成れの果てかもしれない。

これ、現物。

これは極限状況で生きている植物。

たとえば・・・・これ「フィネルトラリア」 地表があまりに極限状態で

植物体本体をさらすわけにはいかず、変形した葉っぱの先端だけ

地面から顔を出している。その先端は・・・・なんとレンズになっていて

光合成に必要な「光」を集約して本体に送っている。これは、いってみ

ればレンズ付き光ファイバーだね。進化ってなんでもあり。

 

グライダーな植物。風の谷のナウシカの「メーヴェ」だね。これは。20センチくらいあるよ。

この殻のなかに、「メーヴェ」が多層に積み重なっている。名前は「ハネフクベ」

 

 

巨大すぎる種子。これ、「果実」ではないのだよ。「種」なんだよ。

 

名前は「オオミヤシ」ね。今、変換したら「大宮市」になってしまった・・・・・・

水中で形態が変わる植物。

これ、すごいよね。水の上と下ではまるで形態が違っている。どうやら酸素や二酸化炭素を最高効率

で吸収するために水上と水中で形態を変化させる。たとえば、一人の人間が左半分水中に浸かって

いたら、水中にあったほうが「エラ呼吸」になった、の世界である。植物ってすごすぎる。

で、みんな大好き「食虫植物」 本当は、こんなにたくさんの種類が同じ場所にいるはずがないけど、

そこは「博物館」だからね。

ウツボカズラだけがやけに目立っているな。

植物の陸上進出は4億年前から始まったらしい。(しかし、本当の初期の上陸植物は、化石に

なりにくいだろうから、もっと前から上陸していたような気がする・・・・)

そして、意外にすぐに「高さ9m」もなるこんな植物が出現して水辺の森を形成していたようだ。

まだ水分の少ない内陸部には進出できていないから、本当に水辺だけなんだろうけどね。

だから内陸部は本当にまだ原野で、地平線が見えていただろうなあ。

4億年前の夕暮れ時、はるか地平線に沈む太陽を眺めながら、こんな「塔」が林立した水辺の

森を散歩してみたかったね。その夕暮れ時の水辺ではどんな風が吹いていたんだろう。

ちなみに、この当時は、まだ脊椎動物は陸上進出していなくて、せいぜい昆虫が居るくらい

だったようです。

本当にまだまだ面白い植物がたくさんあったけど、時間がないから今回はここまで。端折り

まくってすみません。

で、いったん、「特別展示」から外に出て、「一般展示」に入った。

で、とりわけすごかったもの。

これ、ミンククジラの腸。腸の内部が見えるように展示されている。高さ3mくらいあるよ。

う~ん、なんだか、長毛の絨毯みたいにみえるなあ。で、拡大。

え?これは・・・・寄生虫の密集状態です。これはきもい。さらに拡大。

しかし、こんなに長いのがこれだけ大量に寄生していて、クジラはお腹痛くなったりしないのだろうか・・・・

こいつらみんな腸壁に食らいついて流されないように踏ん張っているのだけど、穴が開いて

中身が漏れたりしないのだろうか・・・・

まあ、だけど、日本人だって、戦前戦後あたりは回虫感染率が70%だったというから、

それ以前なら、同じような腸だったかもね。知らぬが仏状態だよね。

では、「国立科学博物館へ」は今回はここまで。残りは、またいつか時間のある時にでも。