間が空いてすみません。近隣の公立中学が試験期間になってしまって

なかなか思うように時間が取れませんでした。今日も日曜ですが、朝から

教室開けておりました・・・・・

さて、博物館に入ると、さっそく植物好きな方々がたくさん。ただ、中はかなり

換気がしっかりしているのか、空気の流れで「風」を感じるくらいでございました。

入ってまず、「植物の仲間」の説明 しかし、これを読むと、生命の起源は43億年前になって

いる。地球ができてから45億年ちょっとだから、地球ができてすぐに生命は誕生したことになる。僕らが学生だった時は確か39億年前に生命誕生、だった。これ、たぶんこれからどんどん

遡っていくような気がするなあ。もしかしたら、生命なんて、この宇宙ではありふれたもので、

環境さえ整えば、すぐにでも「命」というものは芽生えてしまう気がする。

そして、これが驚愕の事なのだが、おそらく、最初に生まれた、たった一個の生命体が、現在

地球に生存するすべての共通祖先だっただろう、と考えられることだ。細菌だろうが、キノコ

だろうが、動物だろうが、植物だろうが、全部、である。そして下の写真をみればわかるだろ

うが、分化が進んだのち、ある種がある種に「寄生」のように取り付くことがあった。最初は

「寄生」だったが、そのうち不思議な「共闘関係」がはぐくまれ、宿主・寄生者にとって、ともに

有利になるように進化していった。それが、現在の「葉緑体」やら「ミトコンドリア」である。

僕ら「動物グループ」は「ミトコンドリア」を細胞内に有し、「植物グループ」は「ミトコンドリア」

と「葉緑体」を細胞内に有することで、より生命活動上のメリットを享受するようになったのだ。

※ミトコンドリアは「酸素呼吸」を行い、大量のエネルギーを発生することができる。それまでの

生物は酸素を使わない「無気呼吸」のみで少量のエネルギーしか得られなかった。

※葉緑体は「光合成」を行い、光エネルギーを使って「炭酸同化」を行うことができる。つまり

光によって、必要な「有機物(栄養)」を合成できる夢のようなシステムだ。だから植物は

「独立栄養生物」と呼ばれる。

 

植物はただ突っ立っているだけではない。実は、いろいろな「化学物質」によるシグナルを仲間

に送ってコミュニケーションをしているようなのだ。

で、私が学生の時、最先端の話として知っていたのは上記のことであった。

これでも「えええええ!」と驚愕したものだ。

しかし、現在は↓ここまで考えられている。

食害されて困ってしまった植物は、食べている昆虫ごとに異なる天敵を呼び

出したり出来ちゃうようなのである。それぞれの天敵を呼び出す「化学物質」は

決まっていて、植物は来てほしい天敵ごとに、絶妙に「化学物質」をブレンドして

「お呼び出し」しているらしい。これは、まさに「異世界物」の「召喚士」のポジション

である。困った場面に応じて、必要な「召喚獣」を呼び出せるって、すごいよね。

そのうえ、その化学物質のシグナルを他の植物が受け取って、たとえば、植物体内

に「毒物」を生産して食害を防ぐらしい。これは他の召喚士の「情報傍聴」であろう。

まさに、「事実は小説(異世界ファンタジー)よりも奇なり」なのである。

もしかしたら、「知性」って、思っていたより、はるかに広範囲の生物に存在している

ような気がする。

いや、それどころか、そのシグナルの伝達が一つの神経線維のような働きとして、

地域一帯の「生物群集知性」として、はるか「マクロ」ものかもしれないし・・・・

「知性」が「脳」だけにやどる、というのは、僕ら人類だけの小さな概念なのかも

しれないね。

                                                続く