では、最後に・・・・・
はやぶさシリーズのもう一つの使命、「生命原材料の解明」について。
なんで「はやぶさ2」は小惑星のうち、わざわざ炭素系小惑星「リュウグウ」
に向かったのか。それは、炭素系小惑星には、生命の原材料になる「アミノ酸」
が眠っている可能性があるからです。
アミノ酸には、まったく同じ組成でも、まるで鏡像のように対称な「左手型」と
「右手型」が存在します。(いわゆる「L型」と「D型」)。そして通常、同じ割合
で生成されます。ところが不思議な事に、地球上の生物はほとんどすべてが
「左手型」なのです。その理由はいまだにわかっていないのですが、もし、
はやぶさ2の持ち帰ったサンプルにアミノ酸が含まれていて「左手型」の割合
が地球型生物と同様に高かったりしたら・・・・・・・
我々生命の起源は、地球の外からやってきた可能性が高くなるのです。
いや、もっと言えば、宇宙には「命の種」が大量に存在していて、それが長旅
の末、地球のような星にばらまかれて命が芽吹いていく、という仮説も成り立
ち得ることになります。我々は、決して孤独な存在ではなく、この宇宙は
「生命に満ち溢れている」のかもしれませんね。
どうです?はやぶさ2、僕たちに「大いなる夢」を与えてくれる素晴らしい探査機
でしょう?宇宙探査史に、永遠に語り継がれそうですよね。
やっはりすげーよ、はやぶさ! 終