世間では「ふたご座流星群!」とかしましかったですが、実は久しぶりの「肉眼彗星」
が接近中なのだ。「肉眼彗星」とは、空の良い所なら望遠鏡など使わなくても直接「肉眼」
で見えちゃう彗星、という事。
「ふたご座流星群」は、まあ、流れ星がたくさん落ちますよ、というくらいで、それも
空の良い所でせいぜい一時間頑張って数十個、街中だと数個見えれば御の字。
あの、流れ星が雨あられのように降ってきた2001年の「しし座流星雨」を見てしまった
身としてはあんまり興味も抱かないのでございます。
ちなみに、これが2001年当時撮った写真。本当に流れ星が雨のように(五月雨くらいだけど)
降ってきた。この時は本当に「生きてて良かった!」と思いましたよ。
この時だけで数百個、いや千個以上だったかもしれない流れ星を見た。
で、今週土曜日、天気も良いし、やっと生徒達の試験期間もすべて終わって
土日と休みが取れそうなのでお山に行くことに・・・・・まあ今年最後であろう
と出かけたのでございます。彗星も来ていることだしね。
いつも途中にある那珂川。今年はもうサケの遡上は見られなかった。時期が
遅すぎたのだろうね。
で、いつもの道の駅で天ざるそばを。100円ほど値上げしていて千円になって
いた。まあ、それでも美味しいし頼まないわけには行かない。
外の売店で、アユの塩焼きなども。これはちょっとほろ苦くて最高に美味い!
で、温泉に入り
山に入った時にはとっぷり日が暮れておりました。
で、いつものように寒いときの定番「もつ鍋」
で、さっそく「ウィルタネン彗星」を見つけるぞ!と息巻いていたら・・・・・
すばる(プレアデス星団)の近く、と聞いていたので、眼で見てすぐに発見。
う~ん、簡単すぎるぞ。
え?わからないって?では〇で囲ってあげよう。黄色の〇が昴(すばる)
プレアデス星団とも呼ばれる星の大集団だ。そして赤色の〇が「ウィルタネン
彗星」 エメラルドグリーンできれいでしょ?さすがに、肉眼ではこんなに色
ははっきりしないけど、非常に見やすい彗星ですよ。
ええ、もちろん私には珍しく望遠レンズを使って拡大写真も撮ってきました。
まじめに天体写真を撮るのはものすごく久しぶりで大変でございまいした。
間違えて天体写真装置を「南半球」向けに設定してしまったり、配線をまち
がえたり、と。やっぱり時々は天体写真の練習くらいしていたほうが良いね。
これは印をつけなくてもわかるね。右上がすばる、左下のエメラルドグリーン
なのが「ウィルタネン彗星」 尾は左下に伸びているはずなのだが・・・・・これは
なかなか難しいね。あんまり今回の彗星は尾が見にくい。
ちなみに、下の写真は、昔僕がその時撮った百武彗星。これは掛け値なしに大彗星だった。
頭から尾の間が90度以上。つまり夜空の半分が彗星だったのだ!
あんな彗星、また来ないかな。
昨夜は、こんな感じの星見でしたよ。
わかりやすいように、オリオン座の星座線と、黄〇のすばる、赤〇の
ウィルタネン彗星ね。
久しぶりに、風もまったくなく、本当に静かな山でした。無音の音、「し~ん」
という音しか聞こえない。(この「し~ん」という音、無音で聴覚が勝手に限界まで
感度アップして起きる「耳鳴り」なのだそうです。)
そのあまりの静けさに普段の雑音がいかに「音圧」として影響を与えて
いるかわかる。ただ、車中の野菜がみるみる凍り付いてくほどとてつもなく
寒かったなあ。けど、流れ星も「ふたご座流星群」の余波がまだ残っていて結構
見られたし、今年最後の星見、十分満足で打ち止めとなりました。
来年もたくさん星が見たいものです。